日誌

校長ブログ
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2022/05/23new

たくさん失敗しましょう!という話(校長ブログ)

| by 管理者
「失敗」と聞くと、一見マイナスなイメージしかありませんが、皆さんはどんなイメージをお持ちでしょうか。

私もこの年齢になっても日々たくさん失敗して、反省してはまた同じことを繰り返してしまう毎日です。

大人になると行動する前に頭で考えて、失敗しないように行動するようになることが多いと思います。また、そうなることが大人になるということかもしれません。

ただ、頭で考えて失敗しないように行動することも大切ですが、特に、子どもの頃は「たくさん失敗しましょう!」と私は言いたいです。失敗をするということは、何か行動をしている証拠です。チャレンジしていることかもしれません。世の中まわりを見渡しても、失敗をしない人なんて誰一人いないと思います。

失敗して、とっても情けない気持ちになったり、恥ずかしかったり、自己嫌悪に陥ったり、そんな経験が次のチャレンジの励みになります。そして、その失敗のひとつひとつが学びです。次は、失敗しないようにこういう準備をしようとか、こんなふうに行動してみよう、課題に対して新たな方策で挑むことができます。

人間関係においても「今日は、友達にこんなこと言ってしまって失敗したなぁ。」とかを繰り返し、そんな心の状況を体験から学び、勇気を持って「謝ってみよう!」などと、関係の修復の仕方も勉強していくものです。

よく大人は先回りして子供の失敗の機会を奪ってしまうことがあります。このことから子供の人間としての力を奪ってしまうことにつながってしまうと思います。なぜなら人間は誰でも失敗から学んできたからです(それでも失敗を繰り返すことも人間ですが・・・)。何でもかんでも大人が先回りして子供の学ぶ機会を奪ってしまっては、本当に経験値の少ないちょっとしたことでへこたれてしまう大人になってしまう可能性があります。「獅子はわが子を千尋の谷に落とす」ということわざまではいかないとしても、将来自立した大人になるためには成功体験だけでもダメですし、失敗だけでもダメです。バランスのよい体験活動がとっても重要だと思います。

人間の世界よりも常に厳しい状況にある野生動物の世界でも、子供が自立すべき時期がくると、母親が子に餌を与えず、または運ばないで自立を促す厳しい愛情行動に出るようです。これは、ライオンから小鳥まで例外がないようです。いつ親が食われるかわからない弱肉強食の世界で、子供が自分で狩りができなければ生きていけないと知っている野生動物の世界だからでもあります。

何事もバランスが大切だと思いますが、人間も同じ動物の仲間だと思えば、野生動物まではいかなくても、これからの未来を担う子供の自立に向けてしっかりと考えて子供たちの教育に取り組んでいきたいものです。   
   
「しっかり抱いて、そしてそっとおろして、歩かせる」この教育の原点を私自身がもう一度再確認していきたいと思います。

駒込小学校長 鈴木 昭博

※ 先日のPTA環境委員の皆様の作業でとっても
きれいになった三角花壇です!

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2022/05/19new

人の役に立つということ(校長ブログ)

| by 管理者
「ボランティア活動」という言葉が一般的になってきたのはいつ頃からでしょうか?

以前の職場で、社会教育実習(青少年教育施設での仕事を体験し学ぶ実習)に来た大学生と話をすると、ほとんどの学生が「ボランティア活動をしています。」と答えます。「子供たちの学習ボランティアをしていました。」「子供たちのキャンプのボランティアをしていました。」などなど。私の学生の頃とは比べものにならないくらい今の学生は意識が高いし、しっかりしているなと本当に感じます。

おそらく私が大学生のころも意識が高い学生は、きっとボランティア活動をしていたのだと思います。私はというと特に意識が高いわけでもなく、どうして自分の大切な時間を使ってボランティア活動なんてするんだろうと思っていた自己中心的で、今考えればちょっとイヤなやつでした。

そんな私の意識が変わった大きなきっかけは、2011年の東日本大震災です。当時私は、茨城県からの派遣で福島県にある国立那須甲子青少年自然の家に勤務していました。3月11日その日は私は宿直(泊まりの勤務)の日でした。

忘れもしない14:46。いつになく大きな地震だなぁと思いました。テレビのニュースで東北地方が大変なことになっていることを知りました。テレビの画面に映し出された映像、日本地図の東日本側の海岸が赤く点滅していました。津波警報です。信じられないような光景を目の当たりにし、ことの重大さを確信しました。その日から2週間ほど自宅に帰れなかったのを覚えています。

数日後、原発の爆発の映像では戦争でもおきたのかと思ったくらいです。テレビで施設が避難所になることを知り、半年ほど避難所運営を経験しました。避難所運営といっても今のように防災への備えや準備もない時代ですから、まずは職員が協力して避難所運営を進めていきました。そのうち事務所には日本各地から医療関係者や様々なボランティアの方々、福島県や浜通りの市町村関係者などなどたくさんの顔の知らない人たちであふれました。事務室は24時間対応だったので、職員は3交代で昼も夜も対応しました。何がなんだかわからない日々が続きました。

避難者は浪江町など浜通りからの避難者が多く、最大で620名ほどの避難者を受け入れました。那須甲子では最大で400名程度が定員なので、ホールや研修室にも布団を用意して対応しました。

最初の頃は、支援物資もなかなか届かず、食べ物も食堂の余り物、カップラーメンなどが続いたり、水道管が地震で壊れお風呂にもなかなか入れなかったりの状況で、避難者から「なんでこんなものしか食べられないんだ!」とか「風呂も入れないのか!」などの苦情もたくさんいただきました。

そのうち、職員中心に避難所を運営するのではなく、自治組織を立ち上げて避難者の方々に率先して運営に携わっていただこうと考え、何度も話し合いを持ちました。そのうち自治的な避難所運営も軌道にのり、我々職員は、避難者の方々のメンタルケアのための教育事業に取り組んだりすることができるようになりました。

今でもその当時関わりのあった方々とはたまにお会いしたり、連絡を取り合ったりしています。

この半年間の避難所運営を通して、私の意識は180度変わりました。こんな私でも人の役に立つことができて、しかも「ありがとうございます。」とか言っていただける。なんだか今まで感じたことのないようなほっこりした感じ、恥ずかしいようなうれしいような複雑な感じ、でもとても心地良い感じでした。困っている人の役に立つことを体験を通して学ぶことができました。

避難所運営が落ち着いてきた頃には、休日は同僚と一緒にもっと被害が大きかった海岸沿いにボランティア活動に行きました。これからどうしたらこの場所が復興していくのか想像できないくらいの被害の場所がたくさんありました。

そのような経験を通して、私の中でボランティア活動は何か特別なものではなく、普通のことになっていきました。以前の災害では常総市や栃木の水害などにもボランティアに行かせていただきましたし、最近ではトレイルランニングレースのボランティア、子供たちのスキースノーボード教室でボランティアをさせていただいています。 

本校でも、先日お伝えしたように「学校支援ボランティア」の方々に大変お世話になっています。小さな学校なので、とても職員だけの力では継続して環境整備するにも限界があります。学校支援ボランティアの方々のおかげで、花壇や校庭の草取りなどをしていただき、とってもきれいになり、本当にありがたい気持ちでいっぱいです。

ちょっとしたことでも人の役に立って感謝していただける。こんな経験をすると意識が大きく変わるんだなぁということを身をもって経験しました。

そんな「困ったときはお互い様」という日本の良さを今の子供たちにも丁寧に伝えていきたいなぁと思っています。

駒込小学校長 鈴木 昭博

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2022/05/17

コロナ禍で始めたこと(校長ブログ)

| by 管理者
私は元来あきっぽい性格で、今まで何を続けても長続きしないことがほとんどでした。

それでも、コロナ禍の新しい生活様式の中ではじめたことが3つあります。
それはダイエットとトレーニングの継続、オンライン英会話です。

大学生くらいの頃までは、何とか高校生の頃の体重を保っていましたが、社会人となり初めての赴任先の学校には同じ年代の若い先生方が多く、よく一緒にご飯を食べに行っていました。まぁ若かったのもありますが、かなりの大食い友人たちとご飯おかわり無料といったレストランにいってはとにかく食べまくっていました。当然、あたりまえのように体重は増え、人生最高体重は80㎏ちかくまでいきました。その当時の写真をみるとよく「劇団ひとり」に似ているとも言われます。

その後は、そこまでの体重ではないものの運動していても70㎏前半台を推移していましたが、コロナ禍で長女が「脂肪燃焼スープダイエット」をはじめて結果を残しているのをみて、私もやってみました。ホールトマトの缶詰とタマネギを使ったスープを作って、夕食をそれに変えました。それが見事にはまり、なかなか落ちなかった体重が数年ぶりに65㎏くらいまで落ちました。

食べること飲むことが大好きで、50歳台のおじさんが自由に飲んだり食べたりしていたらあっという間に太るのは当然です。そして、このくらいの年齢になると摂取エネルギーもそれほどいらなくなると思います。

今では、朝はコーヒーのみ、昼は給食、夜は納豆や豆腐、サラダ、野菜を中心の食生活に落ち着いていいます。持久系スポーツに取り組んでいることから、ファットアダプテーションと言われる脂肪を効率よく使える身体を手に入れるための食事制限をしています。夕食と次の日の食事までの時間を10時間以上空ける、夜9時までに夕食を食べるとすると次の日の給食まで約15時間あくことになります。このことで脂肪を使いやすい体質になっていきます。これはここ3年くらい継続しています。

トレーニングについては、コロナ禍の密をさけるために、早朝から1人で人がいないところを走ることを続けています。ここ3年くらいは毎朝5時前には起きて身体を動かすことを毎日続けています。トレーニングについては世界中でもっとも利用されていると言われるスポーツ系SNSアプリ「ストラバ」を使って記録しています。これは友人や有名なスポーツ選手のトレーニングログが確認できるので、モチベーションがあがります。

そして、オンライン英会話。私は高校生の頃は、こう見えて英語がとても得意でした。しかし、それはいわゆる昔の受験英語で、読む、書くが中心のことでした。海外旅行に行っても簡単な単語やジェスチャーでしかコミュニケーションがとれず、いつか少しでも英語で会話できたらいいなぁと思っていました。そんな時、以前の職場の国際部で、オンライン英会話の研修案内があり、早速申し込みました。半年間、1回30分程度、約100回ほどのオンライン英会話に取り組みました。はじめは頭ではわかっていてもそれが英語で表現することがすぐにでてこなくて、とてももどかしいという感じでしたが、予習や復習を通して、簡単な中学生程度の会話で、コミュニケーションがとれるという感じも味わうことができました。また、その時に10カ国をこえる世界中の方々との会話を通して、その国々の文化を学ぶことができました。それがとても楽しかったのを覚えています。言語習得は筋トレと同じとよく言われます。継続が大切です。現在は、YouTubeや様々なアプリなどで、昔より簡単に学べる環境が整っています。あとは自分のやる気次第です。私の長期目標では、60歳までに簡単な日常会話として海外の方とコミュニケーションがとれるくらいのレベルに達したいと考えています。

「継続は力なり」この言葉の偉大さを最近になってつくづく感じています。

駒込小学校長 鈴木 昭博


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2022/05/13

目標達成のために意識して行動を変えるということ(校長ブログ)

| by 管理者
 まだまだ若いと思っているうちに、いつの間にか歳をとって高校野球の高校生も年下になり(当たり前ですが)、芸能界で活躍している若い方々の顔を見ても、みんな同じような顔に見えて誰が誰だかなかなか名前も覚えられない今日この頃です。

 そして、いつのまにか若い人の中でもすごいなぁと尊敬する人がたくさん出てきました。

 最近特にすごいなぁと思う人は、大リーガーの大谷翔平選手です。私の子どもくらいの年齢ですが、どうやったらあんな子に育つのかと思うほど人間的に素晴らしいと思います。

 本人の努力はもちろんのこと、家族の方々、指導者の方々のサポートも素晴らしかったのだと思います。

 試合中に何気なくゴミを拾いポケットにしまうと紳士的な態度が話題になったこともありました。きっと単なるアピールでなく普段から普通にしている行動なのだと思います。それに比べて、道路際の交差点などに捨てられている山のようなゴミを見るととても悲しくなります。

 どうしたらあの年齢でその領域に到達できるのか、凡人の私には到底理解できません。

 部活動やスポーツクラブの指導は昔と違って格段に質が向上しているように思います。以前は、勝てば何でもありのような勝利至上主義が多かった気がしますが、今では選手が自立して自分で考えて判断できるようにする指導であったり、道具を大切にしたり整理整頓や礼儀などのマナーを大切にしたりしている指導者が増えていると思います。

 高校野球の強豪校では、礼儀はもちろん、道具を大切にし、靴をそろえるなどに徹底的に取り組んでいるところが多いです。そういった一見プレーに関係ないようなところを丁寧に行うことで、心と体が整えられるのだと思います。

 大谷選手は、高校1年生の時に「目標達成シート(マンダラチャート)」を作成しています。当時の佐々木監督の指導のもと、9×9の81マスの中心に自分の達成したい一番大きな目標を記入し、その周りのマスに達成のために必要なことを書いていきます。そのシートを常に意識して行動していくことで大きな目標達成につなげるものです。

(出典:「PRESIDENT (プレジデント) 2018年7/30号」より)

 かなり具体的に書かれており、内容も高校1年生が書いた内容としてはかなり完成されたもので、大人の私がみても大変参考になるものです。

 特に「ドラフト1位8球団」という最上位目標達成のための、その周りの8つの小目標。この中に、技術や身体的なものだけでなく、「メンタル」「人間性」「運」などが書かれており、さらにそれらを引き寄せるための具体的な行動が素晴らしいです。これらを常に意識して高校生の頃から行動してきたことで、今の大谷選手があるのだと改めて尊敬します。

 何かを始めるのに遅すぎることはありません。私も50過ぎのおっさんですが、最上位目標に向けた「目標達成シート」つくってみたいと思います。

駒込小学校長 鈴木 昭博

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2022/05/09

他人に迷惑をかけるな?(校長ブログ)

| by 管理者
 昔からそして小さな頃から、私を含めてほとんどの日本人は「他人に迷惑をかけるな」と教えられてきたと思います。周囲への配慮を欠かさないことは日本人としての美徳かもしれません。確かに公共の場で周りの目を気にせずに好き勝手なことをやって迷惑をかけるなどの行為は当然本当に迷惑極まりない行為なので、慎むべきだと思います。

 ただ、人は生きていれば誰でも自分には悪気がなくても人に迷惑をかけてしまうことは多々あります。

 インドをはじめとするいくつかの国々では、「お前は人に迷惑かけて生きているのだから、人のことも許してあげなさい」と教えるそうです。 

 人は誰でも「迷惑をかけながらでしか生きられない」、そう思うと周りに優しくなれる気がします。さらには周りへの感謝の気持ちが生まれてきます。

 コロナ禍で「自粛警察」という言葉が出てきました。マスクをつけていない人を激しく罵倒する,他県ナンバーの自動車を傷つけるなどといった過激な言動が話題になりました。その後,最近ではワクチン接種をしていない人が非難されるなどの問題も発生しています。

 実際に、私が昨年まで勤務していた国立の青少年教育施設では、職員の数名は全国区の勤務になりますから他県ナンバーのオンパレードです。コロナウイルスが蔓延し始めたころは、そういう他県ナンバーを発見した利用者が丁寧に事務室に伝えに来ることもありました。今ではやっとそういうことはなくなりましたが・・・。

 ネット社会でのいじめ、みんなで誹謗中傷をする袋だたきの行為もこのコロナ禍で一段と増えているような気がします。他人の行為を許せない「正義中毒」状態の人が増えていると脳科学者の中野信子さんは指摘しています。

「人間の脳は、他人に正義の制裁を加えることに悦びを感じるようにできています。この快楽に溺れてしまうと、決して人を許せない「正義中毒」状態になってしまうのです。しかし、許せないのは苦しいことです。」
(引用『人はなぜ他人を許せないのか?』中野信子 著 )

 日本人のよさは様々な文化を受け入れて独自の文化にしてしまうような寛容さ、そして、「困ったときはお互い様、和を以て貴しと為す、袖振り合うも他生の縁、親しき仲にも礼儀あり、笑う門には福来たる」などのたくさんのことわざや格言にあるように世界に誇る素晴らしい文化があります。

 人生100年時代と言われますが、平均寿命を考えると私は折り返しを過ぎ、残された人生をいかに過ごすかという時期にきています。

 あと元気に20年過ごせるとすれば、その限られた時間を、いかに楽しい時間にするか、感動する時間にするか、社会や人のために役立てる時間にできるか、そういう時間にしたいなぁと思います。

 決して、変な正義感をもって他人を責めたり、人の悪口を言ったり、妬んだり、そんなつまらない時間に残された時間を使いたくないなぁと日々反省と行動の繰り返しです。

駒込小学校長 鈴木 昭博

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2022/05/02

体験活動の大切さ(校長ブログ)

| by 管理者
 4月25日(月曜日)から5月9日(月曜日)までの間、茨城県安全なまちづくり推進会議主催の「春の地域安全運動」が実施されています。
 
 本日、本校においても1年生、4年生対象の「交通安全教室」が開催されました。1年生も4年生も、市交通防犯課や警察署の方々からの話を聞き、校庭に書かれた交差点で横断する練習をしたり、自転車を乗ってみたりと体験学習をしました。

 私が小学校の頃は毎日片道3㎞ほどの道のりを近所の子たちと集団行動で登校したものです。たんぼ道だったので、冬田んぼに水がなくなるとショートカットして田んぼの中を歩いて帰ったことを覚えています。また、中学生の頃は自転車通学となり、なぜかあの頃自転車の改造がはやっていて、ハンドルを多少曲げて乗ってみたり、サドルを低くしたりと今思えば思春期のまっただ中だったなぁと懐かしく思います。

 さて、最近車を運転していて思うことがあります。高校生などが自転車で通学しているところを追い越していくときに、話をしながら並列で走っていても1列にならずにそのまま平気で並列で走っている時が結構あります。昔は(昔はという話をすることじたい年をとった証拠ですが)、車の音が聞こえたり、車が見えたりすると普通に1列になっていた気がしますがいかがでしょうか。

 今の子供たちは、昔の子供たちに比べて少し危機管理能力が落ちているのではと感じることが多々あります。危機管理というのは自分が今危機に直面するかもしれないから、トラブルをうまくかわしたり最小限に押さえ込んだり、臨機応変に対応できるスキルです。こういった能力は、交通安全に限らず、自分の体調管理だったり、人間関係だったり、心の持ち方だったりと様々な場面で動物として本能的に発揮される能力だと思います。

 これは本来人間が動物として備わっていた能力が、社会の変化に伴って、退化しているということなのかと思ってしまいます。昨今の状況を考えると、昔の子供たちと比べて、様々な体験活動の機会が減っていることと関連があるような気がしてきます。このことはコロナ前からそうだと思いますが、さらにコロナ禍で集団で遊ぶ機会が減ったり、マスク越しで人の表情がわかりづらかったりといったコミュニケーションが取りづらくなったことも影響がある気がします。

 日本体育大学の角屋教授は、体験を通して学ぶことの大切さ、さらに他者とのかかわりの中で獲得される力として以下のように述べています。

「他者とのかかわり、つまり、集団で協働し体験することから、以下のような力が獲得されると言える。

① 一緒に活動している人に配慮しながら行動するという他者への配慮
② 同一の目的・目標を達成するために、集団で協力して活動するという人間関係
③ 集団で協力して活動するために、自分は何をどのように行動すべきかという、自己の意志、決定による主体性
④ 注意事項を守り、活動に取り組むという安全性に対する態度
⑤ 公共のものを大切にし、集団活動のルールを守るという社会性
⑥ より高次な目的や目標を設定し、それらを達成しようとする挑戦や向上心

このように体験を通して、子供は学び成長していく。体験活動が社会性や豊かな人間性を育むことは、広く知られているところである。全国学力・学習状況調査においては、自然の中で遊んだことや自然観察をしたことがある児童生徒の方が、理科の平均正答率が高く、自然の中での集団宿泊活動を長い日数行った小学校の方が、国語・算数の主に「活用」に関する問題の平均正答率が高い傾向がみられている。このように子供が自然や人・社会等について学ぶために体験活動は不可欠なものであると言える。」

 学校は、まさに他者とのかかわりを通して学ぶ場と言えます。様々な他者(同学年、他学年、先生方、地域や保護者の方々など)とのかかわりを通して、五感を通して、直接かかわることから多くのことを学びます。

 これらの多くの直接体験を通した学びの中で、日々子供たちとともに我々教師も多くのことを学んでいます。

 駒込小学校長 鈴木 昭博

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2022/04/27

「生涯にわたって学び続ける」時代に(校長ブログ)

| by 管理者
 人生100年時代と言われています。平均寿命で言えば世界1位です。(2022年版の世界人口白書(State of World Population)によると、平均寿命が最も長い国は日本で、男性は82歳、女性は88歳だった。)ただ、健康寿命を考えると平均寿命よりも10歳ほど差があるようです。

 いずれにしても世界有数の長寿国である日本において、勉強は学校時代だけすればよいというものではないということはほとんどの方がそう思うことでしょう。

 現在の世の中は、生涯にわたって学び続ける時代であると言われます。時代の変化が早く、さらには予想だにしない災害も増えています。それらに対応するためには、学校での勉強だけでは対応できません。むしろ社会人になってからの方が学んでいる方が多いのではないでしょうか。仕事の内容もどの仕事をとってもおそらくずっと昔から同じような方法で仕事をこなしていることばかりではないと思います。新しいシステムや最新の技術を学びながらスキルアップしていると思います。普段の生活ひとつとっても新しい家電製品が出れば、新しい機能がついており、それをどうやって活用するのかも勉強ですし、新しいソフトやアプリを一から勉強するのも同じです。

 本来、学ぶことは楽しいことです。自分が知らないことを知る。わからないことがわかるようになる。できないことができるようになる。それはすべて過去の自分と比べて向上的に変容していることが実感できるからだと思います。

 小さなことでも目標を持って、そのために具体的にどのようにこつこつと積み重ねていくのか。「小さなことを多く積み重ねることが、とんでもないところへ行くただひとつの道なんだ。」と努力の天才といわれるイチローも言ってます。

 今子供たちは生涯学習の基礎となる学習を毎日積み重ねています。子供たちとともに我々大人も学び続け、学ぶことは楽しいことなんだということを行動で示せるようになりたいと思う今日この頃でした。

※ 写真は、先日の職員研修の様子です。

駒込小学校長 鈴木 昭博



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2022/04/25

私の子育て?(校長ブログ)

| by 管理者
 私には娘が2人います。2人とも成人していて1人は結婚もしているので、いわゆる子育ては終わったと言えるかもしれません。

 私が子育ての話をすると決まって妻からは「あなたは何もしてないでしょ。」と言われます。理由は、子育てまっただ中、ちょうど私も教員としてとても忙しい時期で部活動で土日も家にいなかったり、中学3年生の進路時期には毎日午前様になるような時代でした。まだ教員も含め労働者の「働き方改革」などという言葉は全くなかった時代で、どちらかと言えば当時の栄養ドリンクのCMでは、「24時間戦えますか!」などのキャッチフレーズが流行していたような今では考えられない時代です。

 とは言っても子供たちが小さい頃の思い出と言えば、私が外で遊ぶのが好きなので、遊ぶといえば山にキャンプに行ったり、海に海水浴に行ったりというのがほとんどで、「うちはなんで遊園地とか行かないの?」と小さい頃子どもたちによく聞かれたのを覚えています。

 長女は、ハイハイする頃からキャンプに連れて行き、キャンプ場でハイハイして泥だらけになったり、次女は私が釣りをしている横で走って石を投げて遊んでいたらそのまま湖に落ちて急いで引き上げたりといろんなアクシデントもありました。

 子供たちが小学校に入る頃には、中古のキャンピングカーを購入し、時間があれば金曜日の夜に夏はキャンプ場、冬はスキー場に出かけたものです。子供たちには「2泊で出かけるからその用意をしてね!」とだんだん自分たちで服をバッグにパッキングしたりできるようになりました。

 そんな子供たちも中学生になると部活動があり一緒に遊びに出かける機会はめっきり減りましたが、今でも家族で続いている共通の趣味といえば「スノーボード」くらいです。ちなみにスノーボードは私はJSBAのB級インストラクター(スキーでいえば準指導員)、次女はC級インストラクターの資格を持っています。

 子育てに正解はないと言われます。ほぼほぼ子育てに参加していない私でもこんな時はどうしたらいいのかと悩む時がありました。そんな時に、より所となるものに本がありました。昔はインターネットなどの環境がありませんでしたから。私が子育てに関して良書だと思った本を紹介します。発行日が古い順に並べてみました。

・『Q&Aこころの子育て―誕生から思春期までの48章』河合隼雄 著
 →Q&A方式で発達段階ごとに悩みをわかりやすく解説している臨床心理学者の河合先生ならではの名著です。

・『「学力」の経済学』中室牧子 著
 →おそらく教育にはじめてエビデンスの考え方を取り入れた慶応大学教授で経済学者の中室先生の本です。読んだあと私はもっと子供たちが小さいときに読みたかったと残念に思いました。

・『麹町中校長が教える 子どもが生きる力をつけるために親ができること』工藤勇一 著
 →教育関係者の中では有名な元麹町中学校工藤校長先生の子育て本です。他にも『最新の脳研究でわかった! 自律する子の育て方』など興味深い本が沢山あります。

 ぜひお時間があるときにお読みになってはいかがでしょうか。

 今の時代はネット上にもたくさんの子育て関係のウェブサイトがありますが、茨城県教育員会でも「家庭教育応援ナビ」というページを作成しています。私が県庁に勤務していた頃、隣のグループで作成し立ち上げたページです。当時に比べれば内容もかなり充実してきています。ぜひご覧ください。本校HPにも左にバナーが貼ってあります。

 家庭環境や家族のあり方も社会の変化によって大きく変化していますが、いつまでも変わらないのは、たくさんの愛情を持ってかけがえのない子供たちを社会全体で育てていくということだと思います。様々な環境の中で、様々な人々の力をかりて楽しみながら子育てできるといいですね。たぶんこんなことを書くと間違いなくまた「あなたは何もしていないでしょ!」と間違いなく言われると思います。

駒込小学校長 鈴木 昭博

16:30 | 投票する | 投票数(7)
2022/04/22

子ども読書活動推進フォーラム(校長ブログ)

| by 管理者
昨日の「駒小トピックス」で、読書について書かせていただきましたが、昨年度まで私が所属していた国立青少年教育振興機構では、毎年4月23日に「子ども読書活動推進フォーラム」を文科省と共催で開催しています。
コロナ禍での開催となりますので、YouTubeでのオンライン配信もあるようです。
特に、「子ども時代の読書活動の重要性」というテーマで行われるシンポジウムはとてもおもしろそうです。パネリストには芸人で芥川龍之介賞受賞作家でもある又吉 直樹 (吉本興業)さんも登壇されます。
以下に、チラシやオンライン配信のリンクを貼っておきますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。
あの「今でしょ!」の林修先生も東大合格の大きな要因として、小さい頃の読書やおうちの方の読み聞かせをあげていました。
この機会に家族で読書について考えてみるのもいいですね!



こちらからYouTubeライブ配信がみられます!
https://www.youtube.com/watch?v=NV3Fp3kK-Rs

駒込小学校長 鈴木 昭博
10:00 | 投票する | 投票数(6)
2022/04/19

加速するデジタル化の波(校長ブログ)

| by 管理者
 早稲田大学(電子政府・自治体研究所)が発表した「世界デジタル政府ランキング2021」(第16回)(ICT先進国64か国・地域について、デジタル政府の進捗度を主要10指標で評価)では、日本は64か国中、前回の7位から9位に後退したとのことです。

 ちなみにちょっと古いですが、国立教育政策研究所が公開しているPISA2018調査結果「2018年調査補足資料(生徒の学校・学校外におけるICT利用) 」では、日本の教育におけるICT活用状況は、OECD加盟国のなかで最下位に位置しています。この後、コロナ禍で1人1台端末と高速大容量の通信ネットワークを一体的に整備する「GIGAスクール構想」が加速し、日本の学校教育の中でも、学校の授業や、コロナ禍でのオンライン授業など、数年前に比べれば飛躍的にICTが加速しました。

 私が携帯電話を初めて手にしたのが20代後半、その後スマホをはじめて手にしたのが10年前くらいでしょうか。大学生の頃パソコンと言えばNEC一択、ペラペラの5インチのフロッピーディスクだったことを懐かしく思います。

 これからの世の中はSociety5.0の世の中と言われます。ちなみに、狩猟社会(Society 1.0)、農耕社会(Society 2.0)、工業社会(Society 3.0)、情報社会(Society 4.0)となり、内閣府の定義では、サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会(Society)としています。そして、目指す未来社会像としては、「一人ひとりが多様な幸せ(well-being)を実現できる社会」としています。

 いずれにしても、これからの世の中デジタル化を避けては通れないような気がします。そこで重要になってくることは様々なデータをどのように保存し活用するかです。すべてを自分の脳に記憶することは無理ですから、そのためにインターネット上に保存するクラウドを利用します。私は、ここ数年仕事や生活の中で主に情報整理のために使っているアプリは、「Evernote(エバーノート)」、Google関係のアプリ「Gmail」「Googleカレンダー」「Googleドライブ」「Googleマップ」などや「GoodNotes」などです。これらはすべてネットがつながり同じアカウントがあれば、iPhoneであってもAndroidであってもMacでもWindowsでも同じように使えてとても便利です。特に私は、様々なアイディアや計画、活用できそうなページなどは、すべてEvernoteに保存しています。pdfファイルや画像ファイルも名前をつけておけば後で検索することがとても楽です。最近、仕事関係の文書や資料はGoodNotesに名前をつけて保存しています。これはタッチペンや指でデータ上にメモができたりととても便利です。そうは言ってもすぐにメモができる点では紙にペンが一番です。私も10年ほど前にベストセラーになった『情報は1冊のノートにまとめなさい』という本を読んで、常にA6ノートを持ち歩いています。毎年年度が終わる頃には10冊以上のメモノートがたまります。

 子供たちのICT活用能力は我々大人が追いつかないほど柔軟で速いです。何事もバランスが大切ですから、アナログとデジタルとそれぞれの良さを十分に生かしながら、これまたバランスよくつきあっていくことが大切だと思います。

駒込小学校長 鈴木 昭博
16:30 | 投票する | 投票数(5) | パソコン・インターネット
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