2学期がはじまって10日以上過ぎました。
まだまだ日中は暑い日が続いていますが、真夏の35度を超えるような暑さはなくなり、朝晩秋の気配を感じるようになってきました。
昨日の職員集会で、「実りの秋にするためのABC理論」という話をしました。
「ABC理論」とは私が適当に考えたわけでもなく、心理学の分野でも認知行動療法(認知の仕方で感情が変わる)の中でこの理論がありますが、今回の「ABC理論」は、もっと簡単で、
「当たり前のことをバカにせずちゃんとやる」
ということです。
今回ここでいう当たり前のこととは、
①あいさつ ②返事 ③時間を守る
です。
特に、「あいさつ」です。
朝、立哨に立っていると、毎日元気にあいさつする子、小さいけどいつも自分からあいさつする子、何度かこちらからあいさつするとあいさつを返す子、いろいろな子がいます。
ちょっと元気がない子を見ると、何かあったのかなぁと心配になります。
小学生だから元気に!ということではなく、自分の声の大きさでしっかりあいさつすることは、これから社会に出たときに間違いなく一番大切なことだと思います。
これまでいろんな職場を経験して、この当たり前のことをしっかりできている方は、周りからも信頼され、どこにいってもいろんな方とコミュニケーションをとれているなぁと思います。
信頼は何かすごいことをすることではなく、小さなことの積み重ねだと思います。
たかがあいさつ、されどあいさつ
です。
毎朝、安全ボランティアやPTAの方々も立っていてくれます。
そんな地域の方々にもしっかり自分の声の大きさであいさつできる子になって欲しいと思います。
我々教員ができなかったら当然子どもたちにも指導できませんので、まずは我々が率先して①あいさつ②返事③時間を守るの当たり前のことをしっかりやっていきたいと思います。
ぜひ、ご家庭においても「あいさつ、返事、時間を守る」について話題にしていただけるとありがたいです。学校、家庭、地域、社会全体でみんなで未来を担う子どもたちを育てていけると良いなぁと思います。
また、昨日「後期日課表」についてメールを配信させていただきました。
少しでも授業準備時間を確保し、授業の質を高めることを目的としております。
それでも、勤務時間内に授業準備をするとすれば、毎日1時間程度しか時間はありません。毎日1時間で次の日の6時間分の準備をするのは不可能です。
ということは、残業するか、仕事を持ち帰って家庭で準備するかになります。
授業準備だけでなく、それ以外の業務もたくさんあります。
この状況にやっと様々なところで声があがり、ニュースなどでも取り上げられるようになりましたが、まだまだ改善状況には到底達していません。
負のスパイラルが止まらない状況です。
ブラック過ぎる状況 → 教員志望者が減る → 教員が足りない → 教員の質が下がる などなど
未来を担う子どもたちを育てる教員が疲弊していては、決してよい教育はできません。
保護者の皆様、地域の皆様にもご理解ご協力いただきながら、社会全体で子どもたちを育てる環境をつくっていければと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
駒込小学校長 鈴木 昭博
