校長室から

3学期始業式「1年間のまとめを」(校長先生の話)

2024年1月9日 09時20分

3学期の始業式でお話しした内容です。


新年のあいさつをしましょう。明けましておめでとうございます。

 今年は、自然災害で始まる年となってしまいました。能登半島地震です。たくさんの方が亡くなり、未だ行方が分からない人が大勢いることを考えると、とても心が痛みます。人間の力では、自然災害を止めることはできませんが、人間には知恵があります。万が一のために、逃げる練習をしたり、非常食を準備しておいたりすることができます。これからも、自分の命を守るために、防災についてみんなで考えていきましょう。

 さて、今日から、3学期が始まります。今、1年生と6年生のお友達が、3学期の抱負について発表してくれました。3人とも、とてもすばらしい目標を立てました。「がんばりたいこと」を自分の言葉でしっかりと表現できて、「今年も頑張るぞ」というやる気が感じられました。とてもすばらしい発表でした。

 3学期、みなさんが学校に来る日は、51日です。6年生は、3月19日が卒業式ですので、49日です。3学期は、とても短いですが、1年間のまとめをして、次の学年にあがる準備をする、とても大切な学期です。そこで、校長先生から、みなさんに、大切なことを2つお話します。

1つ目は、「学習について」です。今の学年で習うことを、しっかり身に付けて、次の学年に上がってほしいと思います。できるようになったことは、必ず次の学年で役に立ちます。分からないことは、そのままにしないで、先生に聞いてください。苦手だなと思うことでも、本気になれば、いくらでも挽回できます。次の学年に上がる準備だと思って、一生懸命がんばりましょう。

 2つ目は、「友達について」です。3学期も、友達と楽しく過ごすため、次の3つの気持ちを大切にしたいです。1つめは、「お友達、元気かな」と友達を思いやる気持ち、2つめは「どうぞ、どうぞ」と譲り合う気持ち、3つめは「ありがとう」の感謝の気持ちです。思いやりの気持ち、譲り合いの気持ち、感謝の気持ちです。これをみんなができるようになると、教室がもっともっと温かくなり、友達との生活がさらに楽しくなります。友達と楽しく生活できれば、勉強ももっともっとできるようになります。

 最後に、6年生へお話しします。この駒込小学校で過ごす、残りの49日間、1日1日を大切にしてください。この17人で生活するのは、これが最後です。仲間を大切にしてください。委員会の仕事、縦割り班清掃、登下校の班長など、最上級生として、自分の仕事を最後までやり遂げてください。それが、中学生になる準備です。3月19日、みんなで気持ちよく、卒業式を迎えましょう。

これで、校長先生のお話を終わりにします。静かに聞いてくれてありがとう。

2学期終業式「一年の計は元旦にあり」(校長先生の話)

2023年12月22日 12時00分

 2学期終業式で私がお話しした内容です。


 今回、学級閉鎖により、おうちにいるお友達が多いので、このような形での終業式となりました。まだ、体調をくずしているお友達もいるようです。ゆっくり休んで、早く元気になってほしいです。
 今、1年生と4年生のお友達が、2学期をふり返って、作文を発表してくれました。2人とも、一番思い出に残っている遠足をテーマにして、そのとき「感じたこと」や「考えたこと」そして、「これから、がんばりたいこと」を、自分の言葉で丁寧に表現することができました。とてもすばらしい発表でした。
 2学期は、遠足、宿泊学習、修学旅行をはじめ、音楽鑑賞会や駒小フォーラム、持久走練習など、たくさんの行事がありました。みなさんも、2学期をふり返って、そのときに「感じたこと」や「考えたこと」を思い出しながら、「これから、がんばりたいこと」を考えてみましょう。
 さて、明日から、冬休みが始まります。12月31日は大みそか、1月1日には、新しい年、2024年令和6年を迎えます。新しい年を迎えるにあたって、校長先生から1つお話しします。
 「一年の計は、元旦にあり」という言葉を聞いたことはありますか。「計」とは計画のこと、「元旦」というのは、「1月1日の朝」のことです。「その年に、やりたいことや目標は、元旦に計画を立てたほうがよい」という意味です。「物事は、最初が肝心である」というたとえにも使います。新しい年になったら、6年生は3月に駒込小学校を卒業して4月から中学生になります。5年生は最上級生の6年生に、4年生は5年生にと、みんな一つずつ学年があがります。このことを頭に入れながら、「2024年令和6年はこんな年にしたい」「自分はこれをがんばりたい」という目標を決めて、その計画を立ててほしいと思います。
 しかし、何もしないで新年を迎えても、新しい目標を持つという気分にはなかなかなれないものです。そこで、新年をむかえる準備をすることです。その1つが「大掃除」です。みなさんがいつも使っている部屋や机、普段きれいにしきれないところを見つけて、ピカピカにしてください。おうちの人が掃除をしていたら、進んでお手伝いをしましょう。身の回りをきれいにすることで、「新しい年が来るんだな」という気持ちになり、「来年はこれを頑張ろう」という、新たな自分の目標も見えてくるはずです。
 3学期、1月9日に、みなさんが一年の目標をもって、元気に登校してくるのを楽しみにしています。
 これで、校長先生のお話を終わりにします。

2学期始業式 「大好きなこと、やりたいことに挑戦する」(校長先生の話)

2023年9月1日 10時00分

2学期始業式で、私がお話しした内容です。


 おはようございます。
 みなさん、42日間の夏休みはどうでしたか。みなさんの朝の様子を見ていると、一回りも二回りも大きくなって、たくましくなったように思います。きっと、夏休みの間に、いろいろなことに挑戦し、夏休みにしかできない経験をたくさんしたからだと思います。また、夏休みの間に、みなさんが大きな病気やけが、交通事故が1つもなかったことも、校長先生にとってはともてうれしいことです。みなさんが夏休みの約束事をよく守って生活したからだと思います。とても立派なことです。
 今日、久しぶりに入った学校、教室、久しぶりに会う友達、先生はどうですか。新鮮な感じがして、心がわくわくして、力がわいてくる気がしませんか。みなさんだけではありません。先生たちもそんな気持ちです。やっぱり学校はいいですね。
 みなさんがいない間、教室や廊下は、担任の先生や用務員の鈴木さん、森川さんがきれいにしてくれました。今日から始まる給食に向けて、給食配膳員の有馬さんが、配膳室や配膳台をピカピカにしてくれました。感謝しましょう。校長先生をはじめ駒込小学校の先生たちは、みなさんの元気な姿に会えるのをとても楽しみにしていました。
 さて、今日から2学期です。さきほど、2年生と4年生のお友達が、2学期の抱負について発表してくれました。「抱負」というのは、「こうしたい」「こうなりたい」という目標に向けて、具体的に何をするのか、自分の心の中に決めること「決意」をするということです。発表してくれた2人とも、それぞれの目標に向かって、具体的に何をがんばるのか、しっかりと表現できて、すばらしい抱負を立てることができました。とてもすばらしかったです。どうもありがとう。
 2学期は、1学期よりも少し長く、113日あります。みなさんが、学校に来るのは、76日となります。大きな学校行事もたくさんあります。9月には、引き続き、プール学習があり、27日には、プロの演奏を聴く音楽鑑賞会があります。10月には、1年生、2年生、3年生、4年生は遠足、5年生は宿泊学習、6年生は修学旅行があります。とても楽しみですね。教室では学べない体験ができたり、友達ともっともっと仲良くなるよい機会になると思います。11月には、駒小フォーラム。12月には持久走記録会。この他にも、学年ごとに校外学習もあります。
 そこで、校長先生から、みんなに提案です。それは、2学期の勉強や行事の中からも、「大好きなこと・やりたいこと」をめあてや目標にして、たくさん挑戦してほしいということです。例えば、「本をいっぱい読みたい」「字が上手にかけるようになりたい」「ボールをもっと遠くに投げられるようになりたい」「すすんで発表ができるようになりたい」「やったことのない仕事をしてみたい」「ピアノで伴奏が弾けるようになりたい」「2重跳びができるようになりたい」「英語ですらすら話したい」「人にやさしくしたい」「みんなで大縄の記録を作りたい」「クラスで思い出をもっとつくりたい」など、いろいろありそうです。
 「大好きなこと・やりたいこと」を見つけて、ぜひ挑戦してみてください。校長先生は、結果よりも、めあてや目標に向かって、まず行動すること、そして挑戦し続けることが大切だと思っています。
 駒込小学校の先生たちは、そのような挑戦するみなさんを全力で応援します。
 友達と協力しながら、自分の「大好き、やりたい」に挑戦する2学期を始めましょう。
 校長先生のお話を終わりにします。静かにきてくれて、ありがとう。

1学期終業式「夏休みに向けて」(校長先生の話)

2023年7月20日 11時30分
1学期終業式でお話しした内容です。

 今、3年生と5年生のお友達が、1学期をふり返って、作文を発表してくれました。2人とも、「これまでの生活をしっかりとふり返って」「これから、がんばりたいこと」を、自分の言葉で、しっかりと表現することができました。とてもすばらしかったです。どうもありがとう。
 さて、みなさん。明日から、いよいよ夏休みに入ります。楽しみですね。毎年やってくる夏休みですが、今年の夏休みは、どんな夏休みにしたいですか。校長先生は、「いろいろなことに挑戦する」夏休みにしたいと思っています。
 その1つは、「ものづくり」の挑戦です。家にある、たくさんの本を整理するための「本棚」をつくったり、たくさん生まれたメダカの赤ちゃんを育てるための「ビオトープ」をつくりたいと考えています。また、エンジンで走るラジコンカーが壊れてしまったので、そのエンジンを分解して、直してみよう、とも思っています。
 もう1つは、「本を読むこと」です。夏休み中に、20冊読みたいと思っています。仕事に関する本だけでなく、大好きなミステリーや小説も読みたいと思っています。
 もう1つは、「ミヤマクワガタを見つけること」です。ミヤマクワガタはなかなか見つけることが難しい昆虫ですが、筑波山に登って、ミヤマクワガタを見つけたいと思っています。この他にも、挑戦したいことがたくさんあります。考えるだけでも、ワクワクが止まりません。
 みなさんは、どんなことに挑戦したいですか。挑戦したいことがあると、生活が楽しくなって、わくわくしてきます。時間がもったいなくて、早起きをしてしまいます。新しい発見や学びもあります。校長先生は、いろいろなことに挑戦したり、いろいろなことを体験したりすることは、国語や算数を勉強することと同じくらい、大切なことだと思っています。失敗もあるかもしれませんが、「失敗は成功のもと」。失敗から学ぶこともたくさんあります。失敗をおそれず、いろいろなことに挑戦してほしいなと思います。まだ、挑戦したいことが見つかっていないお友達は、どんな小さなことでもかまいませんので、「がんばってみよう」「やってみよう」と思うことを探して、ぜひ挑戦してみましょう。
 最後に、校長先生から、みなさんに1つお願いです。交通事故や事件にあわないように、そして、熱中症などの病気にかからないように気を付けて、元気に生活してほしいことです。2学期に、みなさんの元気な笑顔に会えることを楽しみにしています。みなさん、思い出に残る夏休みにしましょう。
 これで、校長先生のお話を終わりにします。静かに聞いてくれてありがとう。

最近、うれしく感じていること(校長室から)

2023年6月15日 08時20分

最近、うれしく感じていることが2つあります。

1つ目は、自分から「おはようございます!」とあいさつする子供たちが多くなってきたこと

朝、正門で、私があいさつをしようとする前に、子供たちの方から「おはようございます!」の声が聞こえることが多くなってきました。気持ちのいい1日のスタートです。

2つ目は、下校時、班ごとに集合して静かに待てるようになったこと

6月から、安全確保の観点から、下校時、校庭に班ごとに集合してから下校することとしました。2週間続けてきましたが、今では班ごとに集合でき、下校することができています。決まった下校時刻に帰れるよう、さらにみんなで協力していけるといいですね。

「家庭教育学級」開級式にあたって(校長室より)

2023年6月6日 12時40分

 6/5(月)に「家庭教育学級」の開級式があり、親子給食、親子はみがき教室が開かれました。

 家庭教育は「すべての教育の出発点」と言われます。子供たちは、家族とのふれ合いを通して、基本的な生活習慣や思いやり、自立心、社会的なマナーなどを身に付けていきます。家庭は、子供たちにとって、最も身近に接する社会そのものです。常に子供の心のよりどころとなっており、家庭の役割はとても重要です。しかし、特別なことをするということではなく、例えば

・ 「おはよう」「ただいま」「おやすみ」などのあいさつを習慣にしている。

・ 早寝早起きを心がけている。

・ 家族団らんの時間を大切にしている。

・ 親子で一緒に何かを体験する。

・ 学校での出来事などについて、子供とよく話をする。 などです。

 そういった日々の積み重ねが、子供たちの健やかな成長につながっていきます。

運動会を通して(校長室から)

2023年5月30日 08時23分

 5月27日、天候にも恵まれ、予定どおり運動会を開催することができました。

 開催にあたり、テントの設営や片付け、除草作業など、ご協力くださいましたPTA本部役員の方、ボランティアとしてご協力くださいましたたくさんの方々に、改めて感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

 最初の全体練習で、私は子供たちに次のようなお話をしました。「一生懸命にがんばること。一生懸命にがんばれば、見てる人を感動させることができ、みんなから応援してもらえる」

 練習を積み重ね本番。子供たちは、期待どおり演技や係活動に一生懸命取り組み、私たちにたくさんの感動を与えてくれました。本当にすばらしかったです。


 今般、学校行事を見直し精選していく中で、半日開催ではありますが「運動会は実施」です。運動会には、大きな教育的意義があると考えています。

 運動会を実施することは「目的」ではなく、あくまで「手段」です。運動会を「通して」、子供たちに「どのような力を身に付けさせるのか」「何ができるようになるか」全教職員で共有し、本番に向けて子供たちを支援してきました。今後は、子供たちとともに「リフレクション(振り返り)」です。

 成果と課題を明確にし、これからの教育活動へ生かしていく「サイクル」を大切にしたいと考えています。

雨ニモマケズ(校長室から)

2023年5月16日 09時43分
休み明けの月曜日、2週続けて「雨天」
雨の中、子供たちは傘をさして、「おはようございます!」と元気に登校してくれました。
とてもうれしいです。

これから梅雨の季節に入ると、傘をさしての登下校となります、
周りをよく見て、交通事故に遭わないよう、安全に登下校してほしいです。

ボランティアのみなさま、毎日の登下校の見守り、本当にありがとうございます。

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教室表示札をプレゼント!(校長室から)

2023年4月14日 13時50分
私の趣味の1つは「DIY」
時間を忘れて、何でも自分で作ってみたくなる性格です。
今回、各教室の表示札を作り、子供たちにプレゼントしました。
子供たちは、とても喜んでくれました。ありがとう!(「駒小トピックス」にも掲載されています)
コンクリートの建物の中にある「木製品」は、より「温かさ」や「ぬくもり」を感じます。
みんなで「温かい学級」をつくってください。

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どうぞよろしくお願いいたします。(校長室から)

2023年4月12日 13時00分

 今春の定期人事異動により、常総市立鬼怒中学校からまいりました 多賀谷 重豊(たがや しげとよ)と言います。どうぞよろしくお願いいたします。

 本年度は、「みんなが笑顔になる学校」を教育目標とし、個の能力を伸ばす「楽しく学べる学校」、多様性を認め合う「一人一人を大切にする学校」、命を守る「安心・安全な学校」づくりを通して、「すすんで学ぶ子」「優しい子」「たくましい子」を育てていきたいと考えております。教職員一同、全力で取り組んでまいりますので、ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

 また、本年度も本サイト「校長室から」を通して、学校の様子や私が感じていることなどを発信してまいりますので、ぜひ、ご覧ください。

<簡単に経歴を紹介させていただきます>
平成 8年4月~ 協和町立協和中学校(現:筑西市立協和中学校)(新採教員として)
平成16年4月~ 下館市立川島小学校(現:筑西市立川島小学校)(教諭)
平成22年4月~ 筑西市立養蚕小学校(教諭)
平成27年4月~ 県教育研修センター(指導主事)
平成29年4月~ 県教育庁学校教育部義務教育課(指導主事)
令和 3年4月~ 常総市立鬼怒中学校(教頭)
令和 5年4月~ 古河市立駒込小学校(校長)

どうぞよろしくお願いいたします。

お世話になりました!(校長ブログ)

2023年3月31日 16時30分

この度の定期人事異動により、本校職員転退職を含め5名の職員(1名は再任用で継続)が駒込小学校を去ることになりました。これまで保護者や地域の方々には本校教育活動に対して、いつも温かいご支援ご協力をいただき感謝しかありません。

みんなが笑顔になる学校をめざして、いろいろと取り組んで参りましたが、私の力不足のためご迷惑をおかけしたことも多々あると思います。

それでも素直で明るい子供たち、協力的な保護者や地域の皆様に支えられながら、我々職員は、その時その時、精一杯に取り組んで参りました。

この駒込小学校で学ばせていただいたことを新たな勤務地でも十分に発揮して参りたいと思います。

ひとつだけ心残りは、コロナ禍のため今年度まで市内一斉で離任式が執り行われないため、児童の皆さん、保護者、地域の皆様に直接お会いしてご挨拶ができないことがとても残念です。

また、どこかでお会いできることを楽しみにしております。

本当にありがとうございました!

転退職職員代表 駒込小学校長 鈴木 昭博

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卒業式 式辞 (校長ブログ)

2023年3月23日 16時28分

式 辞

古河市立駒込小学校令和4年度卒業生として本校を巣立つ17名の皆さん、ご卒業おめでとうございます。心からお祝いを申し上げます。また、保護者の皆様にもご臨席を賜り、誠にありがとうございます。

ただ今、卒業生一人ひとりにお渡ししました卒業証書は、6年間いろいろな困難を乗り越え、頑張ってきた証です。そして、今年で130周年を迎えた明治時代から続くこの伝統ある駒込小学校の卒業生として、卒業生台帳にもしっかりと一人ひとりの名前が刻まれました。

今、これまでの6年間を振り返ったときに、皆さんの小学校生活はどのようなものだったでしょうか。楽しかったこと、うれしかったこと、悲しかったこと、いろんなことが思い出されることでしょう。

突然の新型コロナウイルス感染症によって、皆さんの生活、世界中の人々の生活が変わりました。本来、できることができなかったり、先が見通せず不安な日々を過ごしたり、まだ小学生の皆さんにとってはたくさんの不便を強いてしまったところがあるのではないかと感じています。

私が4月に駒込小学校に赴任してきたときに、とても感動したことをお話しします。

それは、掃除の時間、縦割り清掃班の中で、6年生が中心となり、下級生のお手本となり、一生懸命掃除に取り組んでいる姿です。誰に言われることもなく、黙々と掃除に取り組む姿、最後にゴミを集めている姿にとても感動したことを今でもよく覚えています。

また、休み時間には、学年関係なくみんなで楽しそうに遊んでいる姿がありました。

このようにアットホームで温かい駒込小学校の雰囲気を、卒業生の皆さんが率先して作ってくれました。本当にありがとうございました。

最近、テレビで流れているこのCMを皆さんは聞いたことはあるでしょうか。

「三振した数928回、

 打たれたヒットの数647回、

 ホームランを打たれた数59回、

 失点した数281回、

 チャンスで凡退した数506回、

 けがで投げられなかった日数692回、

 試合で負けて泣いた数、たくさんある、

 二刀流が無理だと言われた回数、数え切れない、

 でも、二刀流が無理だと思ったことは1度もない。

 失敗の数だけ成長できる!」

そうです、現在、WBC(ワールドベースボールクラシック)で大活躍している大谷翔平さんを起用した会社(株式会社セールスフォース・ジャパン)のCMです。

あの大谷さんでさえ、たくさんの失敗を繰り返して、今の地位に上り詰めたわけです。

小さな石を一つ一つ積み上げるような努力を重ねてきたから今の姿があるのでしょう。

すごい場所に行くためのたった一つの方法は、小さな努力の積み重ねなのです。

皆さんの人生も、これから幾度とない試練が立ちはだかるでしょう。

それでも、決してあきれらめない! やり続ける! そういう姿勢が大切だと思います。

あきらめない! やり続ける! そうやって一生懸命努力を続けている人には、必ず応援してくれる人や、助けてくれる人が現れます。

どんな困難があっても、自分を信じ、自分の人生を大いに楽しんでください。

私たち駒込小学校の先生たちは、どこにいてもずっと皆さんを応援しています。

最後になりましたが、保護者の皆様におかれましては、心よりお子様のご卒業をお祝い申し上げます。この小学校の6年間は、人生の中でも変化の大きい6年間です。お子様方を一番そばで温かく見守り、たくさんの愛情を持って育てていただいたこと、大変なご苦労だったことと思います。

これまでの子育てに対し、心より敬意を表すとともに、本校に対する温かくそして熱いご支援・ご協力に感謝し、心から厚く御礼申し上げます。

結びになりますが、卒業生全員の前途に幸多かれとお祈りし、式辞といたします。

令和5年3月22日

古河市立駒込小学校長 鈴木 昭博

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私の3月11日(校長ブログ)

2023年3月10日 16時20分

2011年3月11日14時46分、私は福島県にいました。

茨城県からの派遣で、福島県西郷村にある「国立那須甲子青少年自然の家」に勤務していたからです。

もうすぐ派遣1年目が終わろうとしていたころ、同じく他県から派遣されている先輩職員と一緒に、教育事業の準備をしていました。

突然、いままで経験したことがないような大きな地震に襲われました。

いつもならすぐに終わるであろうと思っていた地震はなかなか揺れが収まらず、急いで施設にいる利用者をみんなで外に避難させました。

その日、私は宿直(泊まりの仕事)でした。

夕方、事務室で地震の情報を得るためにテレビを見ると、画面には日本地図の東側に赤や黄色が点滅している映像がありました。

一体何が起こっているのかわからない状況でした。

それが津波警報だと知ったのはその後すぐのことでした。

さっきの大きな地震の影響で、東日本の海岸では大津波がきていることを知りました。

とんでもないことが起きた。どのくらいの被害がでるのだろうか。

その時は、まだ地震、津波の被害しかありませんでした。

そして、今までに経験したことがないような大地震、大津波だということが判明するとともに、数日後またテレビには今まで見たことがないような映像が映し出されていました。

福島第1原発の様子です。

原発が爆発している!

想定外の津波の影響で、原発の施設が大きな被害を受け、溶けた核燃料のカバーなどから発生した大量の水素が建物の上部にたまり、水素爆発が起きたのです。

大地震、大津波に加え、原発事故

福島は、東日本は、どうなってしまうのか?! そんな状況でした。

原発事故から数日後、那須甲子青少年自然の家は、避難所となりました。

満杯に入っても400名ほどの定員のところに、多いときには620名をこえる方々が避難してきました。

私たち職員は、これまでやったことがないような避難所運営を行っていくことになりました。

事務室は、24時間体制、職員は3交代で避難所運営にあたり、約半年間の避難所運営が続きました。

全国各地から医療関係者やボランティア、行政関係の方々など、事務室に今まで会ったことがないような方々が毎日のように新しく入ってきました。

現在のように防災教育や避難所運営が当たり前になる前だったので、職員がみんなで話し合い協力して手探りの状態から避難所運営を行っていた状況でした。

その後、状況が少しずつ落ち着いてきてからは、私たちは避難者の方々向けに事業を行ったりしました。子供、成人、高齢者などとカテゴリーを分け、少しでも避難生活での気を紛らわして欲しいと思ったからです。

その年の夏には、福島県内の小中学生を対象として夏休み中に3泊4日の「リフレッシュキャンプ」を11回開催しました。のべ約3,000人の子供たちのキャンプに対応しました。

そして、翌年「なすかしドリームプロジェクト」という14泊15日の福島復興支援事業を担当しました。

今年の夏に、その10年後の再会プロジェクトを実施しました。

福島県は、今でも第2のふるさとだと思っています。

そして、この大地震、避難所運営が、私に大きな影響を与えました。

若い頃の私は、何を好んでボランティアなんかしているんだろう?と言った人間でした。

それでも、この避難所運営を通して、全国各地から応援に来てくれる様々なボランティアの方々、医療関係者の方々、本当に素晴らしい方々にたくさん会うことができました。

そして、手探りではありましたが、当時の職員と協力して約半年にも及ぶ避難所運営もさせていただきました。避難者の方々に対して、何ができたかと言えば、何もたいしたことはできていませんでしたが、避難所から去って行く時には、「本当にお世話になりました。ありがとうございました。」とお声かけいただきました。

こんな私でも何か人の役に立って、感謝してもらえるんだということを感じたときに、「人のために」という意識が私の中に芽生えた瞬間でした。

その後、同僚と一緒に、被害が大きかった宮城県にもボランティアで何度か手伝いに行ったり、常総市の水害や、栃木県での水害の時も、私にできることとして少しでも役に立てればとボランティアに出かけるようになりました。

私の3月11日は、私を変えた3月11日です。

毎年、しっかりと忘れないように、そしてこれからも福島や東北の復興にも少しでも役に立てるように行動していきたいと思います。

駒込小学校長 鈴木 昭博

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警察車両で避難者が避難してくる様子     避難者が助け合って避難物資を所に搬入している様子

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宮城県亘理町にボランティアに行ったときの様子。

当時の海岸沿いの被害は言葉では表せないような状況。呆然としました。

 

卒業前の特別授業①(校長ブログ)

2023年3月3日 16時24分

先日、6年生の教室で、授業をさせていただきました。

どうしても6年生が卒業する前に、

なんで学校に行かなければならないんだろう?

なんで勉強しなくちゃいけないんだろう?

という問いに対する授業をしたいなぁと思ったからです。

結論から言うと、明確な答えがあるわけではありません。

でも、なんで、どうして、という課題をみんなで議論することが大切だと思ったからです。

義務教育だからとか、法的にとか、そういうことだけでなく、

「学校」で学ぶ意義、「勉強」の大切さ、それぞれの自分なりの答えをみんなの議論の中から見いだして欲しいと思ったからです。

授業の前に、GoogleClassRoomで、事前課題を出しておきました。

Q どうして学校にいかなければいけないのですか。

A ・勉強のため

  ・人間関係や勉強を学ぶため

  ・義務教育だから

  ・人との関わり方を学ぶため

  ・いろんな人と交流した方がいいから

  ・基本的な学力を身につけるため

Q どうして勉強しなければいけないのですか。

A ・将来のため(多数)

  ・社会のため

  ・表現力や理解力、発想力を身につけるため

  ・勉強しないと社会人になっても会社に入れてくれないから

などなど、いろいろな回答がありました。

とにかく対話を通して、それぞれが自分なりに考えて欲しかったので、話の内容もあっちにいったり、こっちにいったりでした。

教材は、先日紹介した経済産業省から出された「未来人材ビジョン」です。

2030年、2050年にはどんな世界になっているのかを考えながら、授業を進めました。

まずは、AIの出現。今の6年生が社会人になるころは、間違いなくAIや日本人だけでなくたくさんの外国人の方々と仕事をしているはず。

多様性、そして、それを受け入れ協働する力、コミュニケーション能力が重要。

AIに取って代わる仕事と、人間にしかできない仕事は何か。

そんな議論をしているうちに時間になってしまいました。

授業のふりかえりでは、以下のような感想がありました。

・今日本や地球がどうなってるかわかった。

・ウクライナとロシアが戦争しているのはなぜだろうと疑問に思った。

・未来のための勉強になった。

・SDGsはやっぱり大切だし、環境のことも考えたらちゃんとゴミは、ゴミ箱に捨てることが大切だと自覚した。

・楽しかったです。

・とても話が聞きやすくて、話しの内容が、面白かった。

・未来のための勉強になった。

それぞれ何かしら思うことはあったようで良かったです。

次は、未来人材ビジョンをもっと深掘りして、「学校」や「勉強」について対話してみようと思います。

あ~おもしろかった!

駒込小学校長 鈴木 昭博

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「未来人材ビジョン(経済産業省)」にみるこれからの教育(校長ブログ)

2023年2月22日 16時10分

令和4年5月に、2030年や2050年といった未来に必要とされる人材像を描き、その育成方法などを提言する「未来人材ビジョン」というものを経済産業省が公表しました。

現在の日本の状況から、未来に必要とされる人材について、データをもとに提言しています。特に、これからの教育や、企業は思い切った改革が必要だとされています。

「デジタル化」と「脱炭素」が世界的に一般的になってきていることから始まります。

その中で、特に興味を引くいくつかのデータがありました。

・2050年には、生産年齢は現在の2/3に減少する。

 ← より少ない人口で社会を維持する必要がある。

・日本は高度人材を誘致・維持する魅力度ランキングで、OECD加盟国中25位と低迷している。

 ← 海外の優秀な人材は日本を選んでいない。

これらの問題を解決するためには、

『次の社会を形づくる若い世代に対しては、

「常識や前提にとらわれず、ゼロからイチを生み出す能力」

「夢中を手放さず一つのことを掘り下げていく姿勢」

「グローバルな社会課題を解決する意欲」

「多様性を受容し他者と協働する能力」

といった、根源的な意識・行動面に至る能力や姿勢が求められる。』

とされ、2050年に求められる能力として、以下の表のような結果になっています。

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そして、

『AIやロボットで代替しやすい職種では雇用が減少するが、

代替しづらい職種や、新たな技術開発を担う職種では雇用が増加する。』

今の職種が大きく変わることを示唆しています。

『デジタル化・脱炭素化という大きな構造変化は、人の能力等のうち、

「問題発見力」、「的確な予測」、「革新性」をより強く求めるようになり、

その結果、2050年には、現在の産業を構成する職種のバランスが大きく変わるとともに、

産業分類別にみた労働需要も3割増から5割減という大きなインパクトで変化する可能性があるということである。』

次に、人財育成の現状については、

・自己啓発を行っていない(勉強していない)人の割合は、他の先進国に比較して大幅に高く46%に及ぶ。

 ← 社会人の学び直し(リスキリング)が叫ばれているが、現状はかなりひどい状況である。

・日本の人材競争力は、年々低下している。

・海外に留学する日本人の数は減っている。

・海外で働きたいと思わない新入社員が増えている。

・日本の国際競争力は、この30年で1位から31位に落ちた。

 ← これはかなりショック。

日本の教育については、

・OECD加盟国中、日本の15歳の数学的・科学的リテラシーはトップレベル。(数学的リテラシー1位、科学的リテラシー2位)

・しかし、実際に数学や理科を使う職業に就きたい中学生の割合は、国際平均の半分以下。

・さらに、日本財団の18歳意識調査では、「将来の夢を持っている」「自分で国や社会を変えられると思う」「自分の国に解決したい社会課題がある」などでは、断トツの最下位。

ただ、総合的な学習の時間や総合的な探究の時間を通して、答えのない社会課題に向き合う時間も増えてきている。

既存の常識やルールを疑い、作り直す機会も増えてきている。(校則をみなおすなど)

そのようなことから、これまでの「画一的に知識を詰め込めばOK!」という時代は終わり、未来に向けて何を実現すべきかを考える時代になるのではと示されています。

『新たな未来を牽引する人材が求められる。

それは、好きなことにのめり込んで豊かな発想や専門性を身に付け、

多様な他者と協働しながら、新たな価値やビジョンを創造し、

社会課題や生活課題に「新しい解」を生み出せる人材である。

そうした人材は、「育てられる」のではなく、

ある一定の環境の中で「自ら育つ」という視点が重要となる。』

以上のように、これからの教育について、たくさんの示唆をいただけました。

先日の「チャットGPT」の話でもそうですが、何をAIに任せて、何を人間がするのか、どういう課題でAIを活用するのか。そして、その結果をどのような方向性でやっていくのかは人間の行動力だと思います。

まずは、課題を認識し、現在の学校教育の中でできることを取り入れて、「課題発見能力」や「多様性を受容し他者と協働する能力」などの力を養えるような教育活動を展開していくことが大切だと思いました。

次年度に向けて具体的に考えていきます。

※ 『』は、「未来教育ビジョン」からの引用です。

未来人材ビジョン.pdf

経済産業省HP https://www.meti.go.jp/press/2022/05/20220531001/20220531001.html

古河市立駒込小学校長 鈴木 昭博

学び続けること②(校長ブログ)

2023年2月17日 16時29分

先日、自宅に戻るとポストにレターパックが入っていました。

誰からだろうと名前を見てみると、そこには懐かしい名前が書かれていました。

コロナ前までは、年賀状のやりとりもしていた方でした。

その方とは、私が20代後半の頃、茨城県教育委員会の内地留学制度を利用して、上越教育大学大学院に2年間勉強にいっていたときの同僚の方です。

当時、茨城県から上越教育大学には毎年3名の教員が大学院に行っていました。私の時も、3人の教員が行っており、当然茨城県からは通えないので、大学の宿舎を借りて2年間勉学に励んでいました。

日本全国から集まってくるので、同じ県からの先生方とは当然仲良くなるし、いろいろと交流も深まりました。

私と、もう1人の先生は、臨床心理学を学んでいて、もう1人の先生は算数・数学を学んでいました。

その先生が今回本を贈ってくださった岡澤先生です。

岡澤先生は、数年前に退職し、現在再任用で「つくば市立みどりの学園義務教育学校」に勤務しており、これまでのご自分の算数・数学の研究の成果を本にまとめて出版されたのでした。

そして、その本を贈ってくださったのです。

書籍名は、「算数・数学の面白小話」岡澤 宏 著  東京図書出版 です。

中身は、算数・数学の授業で使える面白小話が55話、掲載されています。

懐かしいとともに、とてもうれしくて、そして、当時からずっと算数・数学を研究し、退職後、本にまとめられた岡澤先生、すごいなぁと思いました。

本校でも本を先生方に紹介し、授業の中でも活用していきたいと思います。

岡澤先生、ありがとうございました!

ちなみに、つくば市立みどりの学園義務教育学校は、小中一貫校で全校児童生徒約2,000人のマンモス校です。

古河市立駒込小学校長 鈴木 昭博

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今話題の「チャットGPT」を使ってみた!(校長ブログ)

2023年2月13日 16時29分

今ちまたで話題の「チャットGPT(Chat GPT)」を早速使ってみました。

「チャットGPT」とは一体なんでしょうか?

サンフランシスコの非営利団体「OpenAI」によって開発された自然言語生成モデルです。

今まではたとえばGoogleで何か調べようとして検索すると、それに関係するページが一覧で表示されますが、「チャットGPT」で検索すると、対話型なので、何か質問を入力すると人間と対話しているように会話型で回答が返ってくるということです。

ただ、AIが学習するデータが、Webに存在する大量のテキストであるので、かならずしも全てが正しい回答にはならないということが前提となります。今後さらに精度はどんどん上がってくると思いますが。

それを差し引いても、AIとの会話がここまで進んでくると、そのうちすごいことになるなぁと思ってしまいます。

新しい技術が出てくると、その使い方が問題になってきます。

ということは、使う側の人間の問題になります。

今後、どのようなところで使われるのか、気になるところです。

実際、質問に対してどのような回答が返ってくるのか、私が試してみた結果は以下のようなものです。

結構、まじめな質問をしてみましたが、なるほどという回答が返ってきました。

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Q チャットGPTとは?

A ChatGPTは、OpenAIが開発した自然言語生成モデルです。Transformerと呼ばれる導入を採用しています。ChatGPTは大量のテキストデータを学習し、人工知能によって文章を生成することができます。特に、対話システムやFAQの自動応答などの様々な用途で利用されています。

Q どうすれば世界が平和になりますか?

A 平和を実現するためには、多様な事項が影響します。ただ様々な解決策の探索、教育と知識の普及などが重要です。

Q よい教育とはどんな教育ですか?

A 良い教育とは、個人の能力を伸ばすとともに、人間性を育むことができる教育です。他者への理解と敬意なども含むものです。また、批判的な思考力や協力する能力、プレゼンテーションやコミュニケーションのスキルなども重視されます。

Q 良い子育てとは?

A 良い子育てとは、子どもが健やかで幸せに成長し、人間としての価値を身につけることができる環境を提供することです。適切な規制と自由、責任と自立性を育てることも重要です。教育や文化的な価値観なども影響するため、適切なバランスをとって子どもを育てることが大切です。

Q 学校とは?

A 学校は、学生が学ぶ場所です。学校では、学生が学ぶことができる教科やプログラムが用意されています。これには、基礎的な知識やスキル、人間関係やコミュニケーションのトレーニングなどが含まれます。学校は、生徒が成長するための環境を提供するとともに、社会に適応するための能力を養うことも目的とされています。

Q よい学校とは?

A 良い学校とは、学生が学ぶことができる環境が整っていて、学生が最大限に成長することができる学校です。また、学生の多様なニーズやスキルに合わせた学習の機会が提供されており、学生が自分のペースで学ぶことができることも大切です。社会に適応するために必要なスキルを身につける事も重要な要素です。

Q 今週の天気は?

A 申し訳ありませんが、2021年までのデータしか持っていませんので、現在の天気予報は提供できません。代わりに、私は天気予報サイトやアプリを利用することをお勧めします。

Q これから何か良いことがありますか?

A 私は未来を予知することはできません。 あなたの未来はあなた自身の決断や行動によって決まるものです。いずれかの方法となります。

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さて、ここまでくるとAIに任せられる仕事はどんどんAIに任せることで、今後、その他の人間にしかできないことに集中できる世の中になってくるでしょう。

単なるデータ収集や、データから何かを導くなどの問題はAI、そのような技術をどのように使うか考える、感情的な部分、文脈を読む、ニュアンス、白黒はっきりできない部分、その人ならではの特徴、人と人のふれあい関わり合い、などの必要な職業が人間の職業として残っていくのか、さらにそういうものにまでAIが発展していくのか気になるところですが、さらに発展していくことは間違いないことでしょう。

レストランなどで、料理を運んでくれるロボットはだいぶ普及してきましたが、そのうちそこにもAIが搭載され会話をすることで対応できる日もそう遠くはないでしょう。

ちなみに「チャットGPT」を利用するには、「オープンAI」のページでログインすることが必要です。

古河市立駒込小学校長 鈴木 昭博

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学び続けること(校長ブログ)

2023年2月10日 16時19分

今年度、秋に教育論文を2本執筆しました。

学校教育で1本、社会教育で1本です。

学校教育では、これまでの駒込小学校の取り組みと今年度の取り組みをまとめたもの。

社会教育では、これまでの私の社会教育現場(国立青少年教育施設、茨城県教育委員会)での実践をまとめたものです。

テーマは、それぞれ以下の通りです。

・研究主題「教職員、子供、保護者・地域のみんなが笑顔になる学校をめざして

       ~働き方改革と家庭・地域との連携・協働の実践を通して~」

・研究主題「社会教育主事の経験が人生100年時代・VUCA時代を生き抜く力を育むことについての考察

       ~日本を代表する2つの新規事業立ち上げの担当を通して~」

さて、どうして論文にまとめるのかですが、

① 学校の、または自分の実践が、単なるひとりよがりの実践ではなく、根拠に基づいたものであることがあらためて整理できる。

② ひとつひとつの実践を論文にまとめることで、体系的に捉えることができる。

③ これまでの成果がはっきりすると共に、新たな課題が見えてくる。

④ 新たな課題が見えてくると、さらにその課題をどのように解決していくかの仮説を立て、そのための実践をすることができる。

①~④を繰り返すことで、学校の、または自分の取り組みが精選されていくことになります。

はじめて教育論文を書いたのは、採用されて2年目からです。

教員になった1年目の私を振り返ると、授業もろくにできず、どうやって子供たちに接すれば良いのかもよくわからず、大学卒業したばかりのダメダメな教師だった気がします。

今、良くなったかと言えば、それほど変わったことはありませんが、1年目の1学期の授業参観で、保護者の方からもいろいろご指摘ご指導をいただき、「このままではダメだ!」と自分で決意したことを今でも思い出します。

何を決意したかというと、もっともっと勉強しなくちゃダメだ!と思ったことです。

まず、明治図書から出版されていた「楽しい算数」「楽しい国語」などの月刊誌を全教科、毎月購入して勉強しました。現在のようにインターネットなどまだまだ普及する以前だったので、本から学ぶが一般的でした。すると、全国にはすごい先生方がたくさんいるんだということ、いろんな実践方法があるのだということを知り、まずはそれを自分のクラスで試してみることで、自分の授業力などが少しずつ向上することが実感として理解できてきました。

こうなってくると、もともと勉強は嫌いではなかったので(笑)、どんどん勉強して実践していきました。

すると、子供たちも向上的に変容し、子供たちが良くなれば、保護者の信頼も得られるという良い循環が生まれることもわかりました。

そのうち、教育論文というものがあることを知り、応募してみました。

研究主題は、学級経営で、「楽しくなければ学校じゃない」みたいな内容だったと思います。方向性は、今でもほとんど変わっていませんが、2年目から5年目くらいまで、毎年論文にまとめ、そのうち古河市の教育論文で優良賞になることができ、5年目には古河市の教育論文で優秀賞、茨城県の教育論文で優良賞までいただくことができました。

やればできるということが実感できた瞬間です。

さらに、もっともっと教育について学んでみたくなり、大学院の派遣にも行かせていただきました。

そこでは、また全国の素晴らしい先生方の実践や、新たな学び(特別活動、生徒指導、臨床心理学等)もあり、それまで調子に乗っていた自分を謙虚に振り返ることができました。

何事も謙虚に学び続けることが大切だということを学びました。

教師が(大人が)学び続ければ、子供も学びます。

学びは、本を読んだり、勉強することだけではなく、人から学ぶ、チャレンジする、失敗から学ぶ、体験から学ぶ、などなどいろんな学びがあると思います。

子供たちに学ぶことが大切だということを伝えているからには、まずは大人の私たちが学び続けることが大切だと思います。

今回、約30年ぶりくらいに教育論文を執筆しましたが、まわりの先生方やこれまでご指導いただいた方々のおかげで、学教教育の論文では古河市で優良賞、社会教育の論文でも茨城県教育委員会、日本教育公務員弘済会茨城支部主催で、優良賞をいただくことができました。

今後も、精進して参りますので、引き続きご指導よろしくお願いいたします。

 古河市立駒込小学校長 鈴木 昭博

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1年生との帰り道(校長ブログ)

2023年2月3日 16時41分

出張等がないときには、できるだけ1年生と一緒に下校をしています。

特に、デイリーヤマザキや内山街道付近は、車の往来が多いので、そちらを重点に歩いています。

1年生と歩いていると、いろんな話をしてくれるのでとても楽しいです。

1年生A:「この前、ディズニーランドに行ったよ!」

1年生B:「ぼくは、2回行ったことがある!」

1年生C:「私は、3回!」

だんだん増えていく。

1年生A:「校長先生の頭はハゲ?」

私:「これは坊主っていうヘアスタイルなんだよ。」

1年生B:「あ、ハゲはうちのじいじだ!」

違いを認識した様子。

1年生A:「校長先生の車、退院してきた?」

私:「そうそう、もう戻ってきたよ。車も車検っていってときどき健康診断するんだよ」

1年生B:「ママの車も車検やって、かわりにへんな車がきた。」

私:「なるほど、それは代車っていうんだよ。」

そんな話をしながら社会のしくみを学んでいる。

私:「今日は、どんな遊びをしてたの?」

1年生A:「プリンセスごっこ!」

私:「プリンセスごっこって何?」

1年生A:「お姫様と王子様がいて、お姫様だっこするの。」

私:「お姫様だっこって重いでしょ。」

1年生A:「力持ちだから全然平気!」

私:「すごいねぇ~!」

そんな遊びがあるのか!

先日は、何かにつまずいて転んでしまった子がいて、痛くて泣いていると、友だちが優しく手をつないであげて、一緒に歩いていました。

気がつくと、2人の友だちが、右手も左手も手をつないであげて、転んだ子を真ん中にして「大丈夫?」って言いながら3人で歩いていました。

なんてみんな優しいんだろう。

4月からずっと「まわりの人に優しくしましょう!」と言っていますが、実際に行動に移している1年生の姿をみて、1年生かっこいいなぁ!と思いました。

こんな心遣い、思いやり、優しさをすぐに行動にできる子供たち、とっても素敵です。

私も見習わなくてはと思った瞬間でした。

古河市立駒込小学校 校長 鈴木 昭博

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人間ドック(校長ブログ)

2023年1月25日 16時30分

人間ドックに行ってきました。

以前、小学生の担任をしていたころ、「人間ドックに行ってきます。」と言ったら、「先生、人間犬(いぬ)って何ですか?」と言われたことを今でも思い出します。

年末年始の暴飲暴食の結果がしっかり結果に表れ、体重が昨年に比べ2㎏ほど増加し、さらに悪玉コレステロールもしっかり増えており、視力については年々見えなくなってきている状況です。年相応にいろいろとガタがきております。

結果、大きな問題はありませんでしたが、毎回人間ドックに行くたびに、健康について考える良い機会になっています。

さて、これから未来を生き抜く子供たちにとっても「健康」についての問題は、生きていく上で最も重要な問題のひとつになると思います。

生まれたときからインターネットがある情報化世代、コロナ禍でたくさんの体験活動の機会が制限された3年間、核家族化も進み、私の小学校時代のように、学校から帰るとすぐに近所の友だちと田んぼの中で、野球をしたり、凧あげしたりという時代から比べるとその変化はものすごいものです。

本来、人間は動物ですから、動くことが当たり前にできているそうです。いすに座ってじっとしていることや、パソコンとにらめっこしていることは、そもそも想定されていないことで、食生活も大きく変わってきた現代では、健康になるためにはどうしたら良いかをしっかり学んで実践することでしか健康にはなれないと言っても過言ではない状況だと思います。

あるお医者さんが、「運動に勝る薬はない」と言っていたことを思い出します。

健康を害して、薬を飲むことで健康を保つよりも、軽い運動を続けることで健康を保つ方がよっぽどメリットがあるということのようです。

高額な薬代もかからない、身体が丈夫になる、リフレッシュもできる、今では運動が脳に好影響だという研究も進んでいるようです。

そう考えると、小学校の体育などでは、運動ができるできないといったことではなく、身体を動かすことは気持ちがよくて、とっても楽しいという子供たちを育て、生涯自分の好きなスポーツや運動を通して、健康な日常を過ごしていくことが何よりも大切だと思います。

小学生は、少しの休み時間でも本当によく校庭を走り回り、どんなに寒い日でも鬼ごっこやブランコなどで遊んでいます。

昔の狩猟をしていた頃の遺伝子が身体の中に息づいているかのように走り回っています。

私はここ数年毎日朝5時くらいから家のまわりを走っていますが、毎日たくさんの高齢の方々と出会います。毎日会うので、いつの間にか毎日あいさつするようになります。毎日会うので、たまたますれ違わないときには、「あのおばあちゃんどうしたのかな」と心配になることもあります。その後、また会ったときにはホッとしますが。

スポーツジムも同じで、会員の多くはご高齢の方が多いです。

今のご高齢の方々もそれくらい自分の健康に気を遣っているということでしょう。

昔から「健全な肉体に健全な精神は宿る」と言われているように、運動はメンタル面にも好影響を与えるようです。ある精神科の先生は、精神的に病んでいる患者さんに軽い運動を進めるそうです。外で、太陽を浴び、汗をかくことでリフレッシュするとすっきりして何だか悩みも吹き飛んでしまったという経験がある人は多いと思います。

「人間ドック」は、もう一度動物の人間としての原点に立ち戻り、健康や運動について見直すよい機会になりました。

駒込小学校長 鈴木 昭博

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今日の朝は寒かったですね~!

あけましておめでとうございます(校長ブログ)

2023年1月11日 14時00分

遅くなりましたが、新年あけましておめでとうございます!
今年も本校の教育活動へのご理解ご協力どうぞよろしくお願いいたします。

3学期がスタートしました。
3学期は1年間の総まとめと、新年度新たな学年に向けてのスタート準備の時期です。

3学期のスタートにあたって、先生方に「子どもたち一人ひとりの目標設定の支援」の話をしました。

目標を持つことは、その目標を達成するための道のりの中で、現在位置はどの辺で、達成するためにはどんな努力が必要か、それがわかってくると、自ずとやる気が出て、毎日が充実してきます。

人間はわからないと不安になりますが、わかってきたり、慣れてくると安心します。
なので、目標達成のイメージを持ったり、目標達成への具体的な方法を可視化したりすることがとても大切で、特に漫然とただ思っているよりも、紙に書いたり、データに残したりとすることで、見える化するとさらに目標の達成率もあがると言われます。

そして、この時期は新たな目標設定をするのにとてもよい時期です。
節目はとても大切で、一度リセットして、新たな気持ちで取り組める良さがあります。

この時期にしっかりと自分の目標を設定して、その目標を達成するためのチャレンジを開始する、その支援をお願いしました。

「人は自分がなりたいような人になれる」といいます。
いつも「こんな人になりたいな」と思って、イメージして生活していれば、それがサブリミナル効果のようにインプットされ、普段の行動も変わってくるのだと思います。

私も今年の抱負をまとめてみました。
年齢を言い訳にせず、さらにいろいろとチャレンジしていこうと思います。

最後に、これも先生方に紹介した、詩人で作家の宮澤さんの詩を掲載します。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

駒込小学校長 鈴木 昭博

          『行為の意味』

                    宮沢 章二

あなたの心はどんな形ですかと

人に聞かれても答えようがない

自分にも 他人にも心は見えない

けれどほんとうに見えないのであろうか

 

確かに心はだれにも見えないけれど

心づかいは見えるのだ

それは 人に対する積極的な行為だから

 

同じように胸の中の思いは見えないけれど  

思いやりは見えるのだ

それは 人に対する積極的な行為なのだから

 

あたたかい心が あたたかい行為になり

やさしい思いが やさしい行為になるとき

「心」も「思い」も、初めて美しく生きる

それは 人が人として生きることだ

新たな教師の学び(校長ブログ)

2022年12月21日 14時09分

先日、12月19日に中央教育審議会において「『令和の日本型学校教育』を担う教師の養成・採用・研修等の在り方について~「新たな教師の学びの姿」の実現と、多様な専門性を有する質の高い教職員集団の形成~(答申)」が示されました。

現在の子どもたちの学び(個別最適な学び、協働的な学びを通した主体的・対話的で深い学び)を教師自身も実現していくことなど、今後の方向性が示されました。

予想だにしない出来事や、社会の急速な変化に対応していくためには、生涯学び続けることが大切です。このことは、教師だけでなく誰でも必要不可欠なことだと思います。

スマホを操作していても、新しいアプリはどんどん出てくるし、この前オートアールズに行ったら、新しいスマートバックミラー(バックカメラを利用してデジタル画像がミラーに映される)なるものが店頭に並んでいて、もうバックミラーが見えないなんてことがないんだなぁと驚きました。

ものすごい変化です。

先日、職員室の私の机上に「校長文庫」なるものを設置しました。
普段は忙しくてなかなかゆっくり本を読む暇もないであろう職員向けに、私の蔵書の中からおすすめの本を持ってきてみました。

「ちょっと興味がある本があったら、自由に持っていっていいですよ。」と話したところ、何人かの職員が早速興味のある本を持ち帰っていて、嬉しい気分になりました。

立命館アジア太平洋大学学長の出口治明氏は、人間が賢くなる方法は「人・本・旅」に学ぶことと言っています。

①「人」:いろんな人に会って教えてもらう。
②「本」:昔の人や遠くの人に教えてもらう。
③「旅」:コンフォートゾーンを抜け出して学ぶ。

ということです。

①人は人から学ぶとは、これまでの歴史の中でずっと続けられてきたことです。自分の知らないことを知っている人から学ぶ。自分ができないことができる人から学ぶ。こんな人になりたいなぁとか、自分の理想のモデルになる人物を見つけることも学びですね。
②本を通して、いろんな人や世界の方から学ぶことができます。そんないろんな人や世界の知識が凝縮された本は、何かを学ぶには最適なツールです。
③そして、旅にでること。旅に出ると何かしらトラブルが発生します。そんなトラブルにどのように対応することができるか。自分の知らない自分に出会うチャンスです。

そういう学ぶ機会を通して、人間的にも幅の広い、現在とても重要視される多様性を受け入れることができるような人間になれるのだと思います。

さぁ、何かと忙しい師走ですが、ちょっとした時間を捻出して、普段出会えない人に会ったり、じっくりと本を読んだり、旅に出たりしたいものです。

駒込小学校長 鈴木 昭博

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ワールドカップに見る教育的意義(校長ブログ)

2022年12月16日 14時03分
ブラボー!
長友選手のまねをする小学生も出てきました。
そんなワールドカップですが、日本の大躍進が世界中の人々を驚かせました。
ほとんどの人がグループリーグ敗退でも仕方がないと思っていたドイツ、スペインの優勝経験国がいるE組。日本は、その予想を覆し、見事に決勝トーナメントに進むことができました。
そんなワールドカップや日本代表から学ぶことがたくさんありました。
私は、森保監督と同じ年齢で(私は髪の毛はありませんが)、ドーハの悲劇もテレビに釘付けで見ており、あのときのショックは今でも覚えています。
「審判もっと早く笛を吹いてよ!」とか「武田、もっと前線でボールキープして時間稼げよ!」とか。
そして、相手のヘディングシュートがスローモーションのようにゴールに吸い込まれ、ラモスやカズ、ベンチの中山が倒れ込む姿を見て、99%日本のワールドカップ初出場の夢が叶うと思っていたのに、信じられないことが起こってしまったと放心状態でした。
そんな日本代表も、その後なんとかワールドカップ出場常連国となり、出場することも当たり前になってきました。
それでも出場すれば、どこまでいけるかが気になるところです。
なかなかベスト8の壁をこえられないのが現状です。
ただ、今回の日本代表は、今までで一番ベスト8に近かったと思います。
それはなぜか。あくまでも私見です。
① 代表選手のほとんどが現在海外(特にヨーロッパ)のチームに所属しており、ドーハの時の選手より経験値が高い。
② 代表選手の中心が、いわゆるZ世代(1990年半ばから2010年代生まれの世代、今の25歳以下くらいの世代)。
③ ②に加え、選手層のバランスがよかった!
④ サッカーに限らず、プロスポーツ全般的にメンタル強化やトレーニング方法など科学的根拠に基づいた体制が構築されてきた。
⑤ 森保監督のリーダーシップ。
①は、一番大きいと思います。おそらく昔であれば、ドイツやスペインといった名前だけで絶対無理と思ってしまっていたでしょう。それが今は同じチームでやってるメンバーであったり、同じリーグで戦っている選手だったりで、どのくらいのポテンシャルを持っているとかがわかっており、決してできないことではないと思っている選手がほとんどだったと思います。
それを裏付ける言葉として、スペイン戦前にある選手がインタビューで、「みんな勝つ気でいる!誰も負けると思っていない!」と言っていて、目標達成に向けて全くブレておらず、とても頼もしいなぁと思いました。
②は、①ともかぶりますが、インターネット環境での情報収集が当たり前の世代。そして、時代的に生まれながらに多様性といったことも普通になってきた世代。ユース時代から海外選手と戦っていれば、海外の選手にも臆することなく戦えるということでしょう。
③は、②ような若い世代と、長友選手や川島選手、吉田選手といったベテラン勢とのバランスがよく、ベテラン選手が精神的支柱となっていたことも大きいと思います。
④は、スポーツに限らず、どんなことでもメンタル的要素が大きく影響することがあげられます。特にスポーツでは、どのような目標や目的に向かって、今何をすべきか、どのように状況を受け止めて次にどうするか、など様々な場面でメンタル的にどのような状態が望ましいのか、どのようにその望ましい状況にもっていくのか、心を整えるのか、などの部分が組織的に行われていることも大きいと思います。
それと、アベマTVで解説していた本田選手が、スペイン戦の残り少ない時間帯に「あとは根性!」と言っていたのが、本田選手レベルでもそうなのか!と妙に納得しました。
自分の比べるのも何ですが、私もトレイルランニングの100マイルレースなどで、150㎞以上も走り続けても、最後は気持ち次第で残りの距離を走りきることができるという経験を何度もしたことがあります。気持ち次第で身体が動くという実体験です。
⑤は、いわゆるトップダウンのリーダーシップでなく、今よく言われている「サーバントリーダーシップ」。
まずは、目標や目的の共有を全選手に浸透している。
目標:ベスト8
目的:日本国民、サポーターを笑顔にする、これが我々の使命!
そして、管理・統制のリーダーシップでなく、支援・サポートから選手の自主性、個の力を引き出すリーダーシップ。
このようなことを振り返っていくと、教育の世界においてもたくさんのことを学ぶことができます。
Z世代よりも若い今の子どもたち。無限の可能性の塊です。
我々の世代では経験できないようなことを生まれながらに経験し、膨大な情報量が行き交う世の中で育ち、その情報を取捨選択して生きていかなければなりません。
ただ、子どもの頃の直接体験、経験が重要なことは変わりはありません。
近道でなく、たくさんの遠回りをしながら、たくさんの経験をして、様々な経験値をあげて、どんな困難な状況でも、夢や希望を持ってあきらめない、そんなたくましい子どもを育てることが大切だと思いました。
これから先も、今まで以上の早いサイクルで、自然災害や新しいウイルスへの対応に迫られることがあるでしょう。
そのような予測不可能な時代を生き抜くには、目標に向かってまわりの人と協力できる、あきらめない、たくましい心が必要です。
そんなことをこのワールドカップを観戦しながら思いました。
それにしても、カズやラモスがいたあの頃の日本代表で、ワールドカップ初出場して欲しかったと私は今でも思っています。
駒込小学校長 鈴木 昭博
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ある児童がねんどで作ってくれた私絵文字:笑顔

趣味の話(校長ブログ)

2022年12月14日 14時58分
人生をより豊かな物にするひとつとして趣味があります。
私は、小さい頃から好奇心旺盛で落ち着きがなく、飽きっぽい性格だったので、これまでもいろんな趣味がありました。
小学生の頃は、当時流行っていた切手を集めたり、前にも書きましたがお年玉でテントを買って庭や近所の公園でキャンプをしたり、鬼怒川が近かったので友達と釣りに行ったり、そのうちゲームセンターができて友達とインベーダーゲームにはまったりでした。
中高と、マンガ「キャプテン翼」の影響で、サッカー部に入部し、サッカーしかやっていなかったように思います。サッカーはその後、高校で半月板を手術しましたが、社会人になってからも友人たちと社会人の古河リーグで数年間試合をしていました。
高校を卒業した春休みに何かしたくて、自転車に寝袋を積んで、房総半島を一周したこともありました。
大学では、マンガ「バリバリ伝説」を読んでバイクが欲しくなり、バイトに精を出し、ヤマハのFZR400を購入し、北海道や信州、北陸など友達とツーリングに行きました。バイクは、その後セローやスーパーカブにも乗りました。
その頃、初めてフルマラソン(つくばマラソン)を走り、ほとんど練習していなかったので、ゴールしたときにはゴールを撤収しているところだった気がします。きっと6時間以上走っていた(おそらく最後はほとんど歩き)気がします。
社会人になってからは、キャンプが好きだったので、今で言うオートキャンプに行ったり、熊本で清水國明さんの手作りカヌー教室があると聞いて、カヌーを作りに行ったりしていました。そのうちオートキャンプでテントの設営等がめんどうになり、子どももできたので、キャンピングカーで家族でキャンプやスキー場に行くようになりました。
中学校に勤務していたときは、同僚とMTBを買って耐久レースに出たり、筑波サーキットで自転車の耐久レースに出たりするようになりました。
ずっとチームスポーツをやっていたので、その頃から個人のスポーツにも興味を持ち始め、どうせならトライアスロン(スイム、バイク、ラン)に出てみたいと思い、最初は近くの渡良瀬遊水池で開催されていた短い距離のトライアスロン大会に出場しました。渡良瀬遊水池の水はあまりきれいでなかったので、陸に上がってきた時には何だかくさいなぁと自分で思うくらいでした。そのうちだんだん長い距離に挑戦したくなり、茨城県の神栖市で開催されている波崎トライアスロン(スイム1.5㎞、バイク40㎞、ラン10㎞のオリンピックディスタンス)に出場し、初めて海で泳ぐ大会に出場しました。やはり海の方が体が浮くので、泳ぐのはとても楽でしたが水深があるのでとても怖かったのを覚えています。 
そのうち、日本で一番長い距離のトライアスロンの大会が佐渡島で開催されていると知り、佐渡国際トライアスロン大会(スイム3.8㎞、バイク190㎞、ラン42.195㎞)に2年連続出場しました。

今思えば全く準備が甘く、バイク(自転車)のパンクセットも持参しておらず、冷や汗ものでした。海を3.8㎞泳ぐのも初めてで、海岸から見ると遙か彼方に折り返しのブイが小さく見えました。波があるのでまっすぐ泳ぐことも難しく、たくさんの参加者がいるので体がぶつかったりと、死にものぐるいで泳ぎました。陸に上がればとりあえず命の危険は下がると安心したことを覚えています。それでもバイク190㎞は、佐渡島を一周するのですが、これもまた事前の下調べが当時は全くできていなくて、かなりの上り下りがあることが本番で知りました。バイクをこぎながら、辛くてつらくてどこかでパンクでもすれば言い訳ができるなぁとか本気で思っていましたが、そんなときに限ってパンクもせず、無事にトランジッションエリア(自転車を置く場所)まで戻ってきました。

そして最後のフルマラソン、本当にへろへろになりながらもゴールに近づいていくと沿道にはお祭りのようにたくさんの応援の方々がいて何だか涙が出てきました。スタートが朝の6時、ゴール制限時間が夜9時30分でしたが、私はなんとか2年連続制限時間15分前くらいに完走することができました。今思えばよくゴールできたなぁと思います。
日本で一番長い距離トライアスロンを完走することができたので、何だかとても充実感を覚えたこと思い出します。その頃、何だか山を走る競技があるということを知りました。山岳耐久レースです。今でいうトレイルランニングです。
小さい頃は山は走ってはいけないというのが常識でしたが、スポーツの世界では山を走るんだということを知りました。当然、走って登れないところは歩きますが、自分の食料や水分を小さなザックに入れて山を走るスポーツが、とてもシンプルで、舗装された道路を走るよりも、とても気持ちよく、どはまりしました。
熱しやすい自分は、やはり短い距離からレースに出場し、完走すると次の距離のレースに挑戦するということを繰り返しました。
そして、トレイルランニングのレースでも最高峰が100マイル(約160㎞)レースだと知りました。今ではもっと長い距離もありますが。アメリカやヨーロッパでは、100マイルレースが数多くありますが、日本で一番有名な100マイルレースはUTMF(ウルトラトレイルマウントフジ)と言われる富士山の周りを一周するレースです。とにかくそれに挑戦したくて、当時県庁(県教委)に勤務していた頃は、22階の職場まで毎日エレベーターを使わずに上り下りをしたり、長い距離を走る練習のために水戸から県西まで走って帰ったり、筑波山の縦走(岩瀬駅から筑波山神社)を繰り返したりしていました。
2015年のUTMFでその努力が報われ、初出場初完走することができました。約42時間かけての完走でした。ほぼ3日間雨の中のレースで、レース後足の爪がはがれたことを覚えています。ここから100マイルレースへの魅力に引き込まれていきます。
100マイルレースの魅力は、マラソンのサブ3ランナー(3時間を切るランナー)など私がひっくり返っても勝てないような方々にマネジメントをしっかりすれば勝てるところです。自分の体調や足の状況、メンタルの状況を把握し、とにかく進み続けること、動き続けることをやめなければゴールにたどり着けるところです。
100マイルレースは、まさに人生に似た旅です。誰のせいにもできない、自分の責任の戦いです。日々こつこつと努力を続け、小石をひとつひとつ積み上げて大きなピラミッドをつくるようなものです。54歳の今になってそういう日々こつこつと積み上げることの大切さがやっと少しわかってきたような気がします。
私の夢は、80歳になっても元気に100マイルレースを完走するようなおじいさんになることです。

その夢の達成に向けて、あきらめずに日々精進していきたいと思います。
子どもたちにチャレンジすることの大切さを話しているので、まずは自分がチャレンジすることを続けていきたいと思います。
<主なロングレースのこれまでの結果>
2006佐渡国際トライアスロン大会(スイム3.8㎞、バイク190㎞、ラン42.195㎞)完走
2007佐渡国際トライアスロン大会(スイム3.8㎞、バイク190㎞、ラン42.195㎞)完走
2013日本山岳耐久レース長谷川恒男カップ71.5㎞ 完走
2015UTMFウルトラトレイルマウントフジ 168㎞ 41:55 完走
2021小江戸大江戸200㎞ 32:18 完走
2022球磨川リバイバルトレイル100マイル 175㎞ 35:26 完走
2022信越五岳トレイルランニングレース100マイル 163㎞ 31:28 完走
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思春期と反抗期、おすすめの1冊(校長ブログ)

2022年12月7日 15時50分
世の中には下手な子育てはあっても、
どんな子にでもあてはまる“よい子育て”というものはありません。
日本の臨床心理学の第一人者、今は亡き河合隼雄先生の言葉です。
私は子育てのまっただ中、中学校部活顧問のまっただ中で、しかも今のように土日どちらか休みなどない時代だったので、ほぼ母子家庭だったような気がします。
さらには、思春期の頃は単身赴任も多く、本当に何も偉そうなことは言えません。
ただ、生まれてから小学校卒業の頃まではキャンピングカーを購入し、山や海に行ってキャンプや登山をしたり、スキーやスノーボードに行ったりと、「何でうちはディズニーランドとか行かないの?」と娘たちから言われるくらいアウトドアでたくさん遊んでいました。
さて、小学生の間に子育てで誰もが経験するものに、思春期と反抗期があります。
小さい頃、何でもイヤイヤの第一次反抗期
そして、思春期を迎える頃に始まる第二反抗期
時系列で見てみると
①幼児:感情的であるが、まわり(親、大人)を信じている。
②思春期の子ども:感情的で、不信感いっぱい。(反抗期)
③大人:感情をコントロールすることができる。(※私も含めて、あまりできない人もいると思いますが(^_^;)
となります。
私が子育て関係の本でより所としている本の中に先ほどの河合隼雄さんの『Q&Aこころの子育てー誕生から思春期までの 48 章』があります。一応、私こう見えて大学院時代は心理学を専攻していました。
河合先生は、ほかにも「こころの処方箋」など有名な著書がたくさんありますが、中でも『Q&Aこころの子育てー誕生から思春期までの 48 章』は、誕生から思春期までをQ&A形式で分かりやすく書かれていてとってもおすすめです。
一部抜粋してみると、
Q12思い通りにならないのは、育て方が悪いからですか。
A生きているんだから思い通りになるはずがないです。~
Q26子どもが学校に行きません。どうしたものでしょうか。
Aせっかく行かないのだから「チャンス」と思ってください。~
Q29思春期までに親としてやっておくべきことは何ですか。
A「ああおもしろかった」という体験を貯金しておくことです。~
Q33子どもが親と正反対のことをするのはなぜですか。
A親の盲点だからです。反抗なしの成長はありません。~
Q34子どもが悩んでいるとき、どうしてやったらいいですか。
A「さなぎ」の時期はそっとしておくのも大事です。~
Q46子育ては何を目標にしてやっていけばいいですか。
A「自分の人生を生きられる人間」に育てることです。~
などなど、ヒントになることが多く書かれています。
子育てに迷いがない人はいないと思います。誰もが悩みながら子育てをしていく中で、ちょっとしたヒントや背中を押してくれる言葉に励まされることがあると思います。
そんな時のおすすめの1冊です。
そして、河合先生はこうも言っています。
「子どもに対する愛と思って、大人が一生懸命にしていることが結果的には、大人の歓びも、子どもの歓びも殺してしまうことになっていないだろうか。」
日本の教育熱心な親や教師に捧げたいと言っています。
子どものため、あなたのため、なんて頼まれてもいないのに、それが正しい、正義だと思ってやっていることって、かなりの確率で違ってたりすることが多いです。
それよりも、関係を切らずに、腹を据えてじっくりと話を聞いたり、寄り添ってあげることが大切と言っています。簡単なようでなかなか難しいことですが。
『Q&Aこころの子育てー誕生から思春期までの 48 章』河合隼雄 著 ぜひお読みください。
私のもので良ければお貸しすることもできます。気軽にお声かけください。
駒込小学校長 鈴木 昭博
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チームビルディング(校長ブログ)

2022年12月5日 16時42分

チームビルディングという言葉を聞いたことがありますか?

簡単に言うと、言葉通り「チームを作る!」ということですが、ある目標に向かって組織で取り組むときに、目標を達成できるチームを創り上げていく取り組みです。

チーム(組織)には、様々な個人がいますが、その個人の良さを最大限に発揮し、チームとして思いをひとつに、共通の目標に向かって進んでいくことが大切です。

その取り組みとして、ゲームやエクササイズなどのワークショップ(体験型学習)を用いて、チームづくりに取り組む企業なども増えています。

私が昨年まで勤務していた国立青少年教育施設などでは、大企業の新人研修などで、よくチームビルディングの研修を行っていました。課題に数人のグループで挑戦していく体験や、ある企業ではテントなど野営の装備を持ち、課題を持って山の中で3日くらい過ごすところもありました。

そういう体験の中で、個々の良さや、チームとして協力することの大切さを体感しながら学んでいくことはとても重要なことですし、「協力することはとても大切ですよ!」とただ伝えるよりも、体験の中で学ぶ方が何倍も納得感が出てきます。

先日、4年生の教室で「新聞紙タワー」というチームビルディングのワークショップをやってみました。

新聞紙タワーとは、1チーム4名程度のグループで、新聞紙を6枚とセロテープだけを使って、どれだけ高いタワーをつくることができるかを競います。

実際に取り組む前に数分間の作戦会議、実際に作ってみる、終わった後にふりかえりをします。

やってみたふりかえりの内容は、以下のとおりです。

ふりかえり

Qどうすればもっと上手にできると思いますか?(主な意見)
・あきらめない、否定しない、勝つことよりも、頑張ることを優先する。
・もっと協力すればよった。
・もうちょっと下を固めてうまく立たせれば一番長くできたと思います。
・みんながもっと協力してタワーを積み上げたらもっと上手にできたあともっと作戦会議をすればよかった。
・もっと高くできたと思ったらたおれてしまったから次は違う方法でやる。
・余った新聞紙などをうまく活用して下を支えれば80センチはいけた。そして作戦タイムのときに色々考えていたが全然うまく行かなくて最終的には新聞紙を丸めてしまってダメ押ししてしまいました。次はもっとうまく考えてやりたいと思います。
・新聞紙がグチャグチャになってしまったので次は急がないで冷静にやればいいと思います。
・チームともっと話し合いをしてわかり合いたい。
Qやってみた感想を書いてください。(主な意見)
・倒れたけど楽しく出きたから良かった
・順位は2位だったので悔しかったですがみんなで協力できて難しいものでもちゃんと諦めずにできてとても楽しかったです。
・あまり話さない人と少し話せた。
・最初は、簡単だと思ったけど、いざやってみると、難しくてやりずらかったけど、楽しかったです。また挑戦してみようと思いました。家でも新聞紙が大量にあれば、何回もやってみようとおもいました。ちゃんと作戦を考えてやったんだけど、最後は折れて負けてしまいました。仲間と協力しあってできたと思いました。
・みんなで助けあって楽しくできた。
・学校がもっと楽しくなった。
・思ったよりペーパータワーを倒れないように安定させるのが、むずかしかった。高さより先に、ペーパータワーを安定させるほうが、良いと思った。今度またやるときは、今の記録よりももっと高くできるようにしたいと思った。
・みんなと協力してペーパタワーを作れて良かったです。


こういった取り組みを繰り返すことで、PDCAサイクルの回し方を学ぶことにもつながります。今回のうまくいかなかったことを次はこうやってみようとか、新たなアイディアがやるたびに出てくることになります。
その中で、友だちの良さや協力することの大切さなど学んでいくことがとても大切になっていきます。
日々の生活の中でも、様々な場面で人間関係を学んでいくことが学校に来て学習することの大切な意義だと思います。
駒込小学校長 鈴木 昭博
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6年生で授業しました(校長ブログ)

2022年11月30日 15時58分
先日、6年生で2時間授業をさせていただきました。
ちょうど思春期にさしかかる6年生に、いつも当たり前に自分の世話をしてくれている家族について考える内容です。
自分は誰の世話にもならず一人で大きくなったと思ってしまう時期もあると思います。
頼んで産んでもらったわけじゃないなんて生意気な口をたたく時期もあると思います。
それでも普段当たり前と思っていることは、本当に当たり前のことなのか、「内観法」という手法で振り返ってみました。
そもそも内観法とは何なのか。
内観法は、古来より伝わる求道をヒントにして、1965年、吉本伊信が開発した自己探求法です。もともとは哲学的側面と宗教的側面を持っていましたが、そこに道徳・倫理的側面、精神療法的側面を中心に発展し、現在では精神的に健康な人には自己啓発法として、精神的に問題を抱えている人には心理療法として実施されています。全国にこのような内観研修所が何カ所かあります。
内観の仕方としては、大きく「集中内観」と「日常内観」という2つに分けられます。内観の基礎である「集中内観」は、様々な日常的刺激を遮断した内観研修所の室内の屏風の中で行われ、1日15時間1週間をかけて、「してもらったこと」、「して返したこと」、「迷惑をかけたこと」という3点のテーマで、身近な他者(母親を中心に)に対して、生まれてからこれまでのことを振り返っていくものです。
1時間目は、30分という短い時間でしたが、実際に体験してみました。
2時間目は、最初に動画「天国からのビデオレター」見てから、1時間目の続きとふりかえりをしました。
ふりかえりの内容と主な感想を掲載します。
少しの時間でしたが、いつも当たり前だと思っていることを、振り返るよい機会になったようです。
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<内観後の主な感想>
・こんなにいっぱいしてもらっているんだなっていうのが分かった。
・お母さんのおかげで僕は生きていると思った。
・親が子を産んだときから、その子供が死ぬまで見守ろうとする覚悟がすごかったし、どんなに自分が体調悪かったりしても子供のことを一番に考えてるのが感動した。しんどいときでもつらいときでも、毎日仕事や育児、家事をして、親にはたくさんの感謝の気持があることがわかった。
・してもらったことに対してして返したことが少なかった。
・母への感謝がいっぱいでた。
・これからして返したことを増やせるようにしたい。
・迷惑をかけないようにしたい。
・最初はあまり思いつかなかってけど、ビデオを見たあと、たくさん思い出せて色々なことをさせてもらったり、迷惑もかけちゃったし、お母さんは大変だったかもしれないけどここまで育ててくれて「ありがとう」という気持ちを伝えたいと思った。
・いろんなことをしてもらっているな。
・一人で集中して考えていると徐々に昔のことを思い出してきて、親にしてもらったことやして返したことや迷惑をかけたこと色々なことが思い出してきました。中でも一番思い出したのがしてもらったことでした。自分はしてもらったことが多いのがわかりました。
・親がしてくれたことを、思い出した。親の大切さについて気づいた。
・してもらったことがたくさんあったけどして返したことがあまりなかったからこれからは、して返したことを増やしていきたいと思った。思い出すのは難しかったけどいい経験になったと思いました。
・今まで自分がどれだけしてもらったり、迷惑をかけたかがわかったし、
・どのくらいのことをして返せたのかということを内観を通して、感じた。
・母親がどんなに子供のことを一番に考えているところや心配していることが分かった。

駒込小学校長 鈴木 昭博

大人の社会から(校長ブログ)

2022年11月28日 15時46分

たまに自転車で通勤をしています。
距離は、約10㎞くらいなので、通勤時間帯の渋滞等を考えるとあまり車での通勤と時間が変わらないです。
エコと健康増進と。
走り始めはちょっと寒いですが、ちょっとこぎ出すと体が温まってきます。

ちょうど内山街道と4号バイパスの交差点で信号待ちをしているときに、大量のゴミが目につきました。
これはこの交差点に限らないですが、どうしてこんな状況になるのか、とっても悲しい気持ちになります。
私がランニングしているコースでもあきらかにわざと捨てないとこんなところにゴミはないだろうというというところにゴミが散乱しているところがあります。

どうみてもゴミを捨てているのは「大人」です。

ゴミ問題に限らず、いろいろな子どもの問題を考えると我々大人社会の問題と結びつくものが多くあります。

よく「子どもの社会は、大人社会の縮図」などと言われます。

不登校やいじめ問題、SNSでの書き込みなど、様々な問題が子ども社会にはあります。

子どもたちは、小さい頃から様々な体験を通して、人間関係を学んだり、社会の決まりを学んでいきます。子どもだから何度も何度も間違えて、成長しながら学んでいきます。

さらに、子どもたちはモデルとなる大人の行動をよく見ています。

思春期になると、感情的になり、大人や社会に対して不信感も増してくるので、大人や社会の嫌なところがたくさん見えてきます。そのうち社会には理不尽なこともあるのだと理解して大人になっていくのですが。

私たち大人は、本当にまわりの人を大切にしているでしょうか。
まわりの人に優しくしているのでしょうか。
こまった人がいたら声をかけているのでしょうか。
多様性やダイバーシティといった言葉が大切だと言われいますが、自分とは考えの違った人を馬鹿にしたり、排除したりしていないでしょうか。
我々大人が陰で人の悪口を言ったり小馬鹿にしたりしていないでしょうか。

もう一度自分自身を振り返らないといけないと思いました。

自分の行動は、誰が見ていなくても自分だけは知っています。
どんな行動をする自分がかっこいいと思うのか。
自分の納得のいく行動ができているのか。

大人の社会って何だかいいなぁ!早く大人になっていろんなことに挑戦してみたいなぁ!とか、子どもが将来に夢や希望を持てる世の中を作っていくことが我々大人の使命だと思います。

カタールで開催されているサッカーのワールドカップでは、日本人サポーターのスタジアムでのゴミ拾いや日本代表のロッカールーム清掃が話題になっています。

昔からのサポーターは、日本がワールドカップに出られない頃から、少しでも日本の応援が多く見えるように青いゴミ袋を使って応援していたそうです。
そのうちせっかくゴミ袋を持っているのだから、ゴミ拾いして帰ろうとなり、そんなちょっとしたきっかけだったという話もあります。

いずれにしても、世界中に日本の「掃除の文化」が広がり、他国の試合でも日本のゴミ拾いをまねて、試合後にゴミ拾いをするサポーターが出てきたことはすごいことです。

これは日本人として誇りに思える素晴らしいことだと思います。

海外メディアからゴミ拾いや掃除についてインタビューを受けた森保監督は、「日本人にとっては当たり前のことと思っている。私自身も『帰るときは来たときよりも美しく』と教えられた。日本の文化としては、自分たちが使ったところはきれいにして帰るというところは、常識なことかなと思っている」と答えています。

素敵な回答ですね。

大人社会も素敵な社会!
そんな社会をみんなでつくっていけたらいいですね。

駒込小学校長 鈴木 昭博

<参考>
日本代表サポーターが影響!? 劇的勝利のイラン、スタンドでファンがゴミ拾い「素晴らしい行動」

【W杯】森保一監督が日本人の“掃除の文化”について問われ「日本人にとっては当たり前のこと」

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令和4年度いばらき教育の日・教育月間シンポジウム(校長ブログ)

2022年11月22日 15時34分
昨日は、常陸大宮市文化センターで開催された「令和4年度いばらき教育の日・教育月間シンポジウム これからの地域スポーツ〜地域の子どもたちを地域で育てる〜」に参加してきました。
内容は、大きく分けて2つでした。
1つ目は、元女子バレーボール日本代表選手「益子直美」さんの基調講演です。 
演題「監督がおこってはいけない大会を開催した理由〜これからの指導者に求められること〜」
益子さんは学生時代からバレーボールのエリートとして活躍しますが、ちょうど私よりもちょっと上の年代なので、褒めて伸ばすような指導ではなく、昔のバレーボールアニメ「アタックNo.1」のようなスパルタ指導、ミスをすると怒られる指導だったそうです。
そのような経験を振り返り、指導者による怒る指導からは、監督の目を気にして、自由に伸び伸びとプレーできないばかりか、監督に言われたとおりにプレーすることに専念し、自分で考えてプレーすることができなくなることに気づきます。
そして、やらされるスポーツ、強制されるスポーツから、自分で考えてプレーする、自主的に動くような選手を育成するにはどうすればよいか考え、アンガーマネジメント、スポーツメンタルコーチングなど、様々な手法を学び、指導者としてどう子どもたちに関わればよいのかを追究してきたそうです。
そして、今取り組んでいるのが、「監督がおこってはいけない大会」の開催です。
大会の映像なども見せていただきましたが、ついつい白熱してくると大声を出したり、怒鳴ってしまったりする指導者が出てきますが、そのような時は益子さんが近づいていって「今怒りましたよね?」と声をかけ、その状況に気づかせ、大きく×が書かれたマスクをすることになります。
どうも、指導者は、怒らないと子どもたちはちゃんとやらない、怒らないと勝てないと思ってしまいがちです。
これは、学校教育や家庭教育にも言えることではないでしょうか。
ついつい感情的になり怒ることで安心していることはないでしょうか。
そうすると先生の顔色や、親の顔色をうかがって行動する子どもになってしまいます。
私自身も大いに反省する所もたくさんあります。
怒ることがダメなのではなく、ルールやマナー違反、取り組む態度、姿勢、いじめ、悪口、命に関わる事故になりそうなとき、こんな時はしっかりと危機介入することが大切だと益子さんもおっしゃっています。全くその通りだと思います。
昔は、部活動の最中、ずっと怖い顔をして、腕組みしている監督がよくいました。
これでは、本来、楽しいはずのスポーツも全く楽しいはずがありません。
元来、子どもは、チャレンジすることが大好きで、何でもやってみたくなり、今よりもできるようになったり、ひとつひとつ課題を解決していくことに熱中する力を持っています。
その動物としての自然な力を我々大人は信じて、認め、励まし、寄り添っていくことがとても大切だと講演を聴いて思いました。
2つ目は、「これからの地域スポーツ・部活動の地域移行」をテーマとしたパネルディスカッションです。
パネラーは、行政関係者、学校関係者、NPO、PTAの代表の方でした。
それぞれの立場から、部活動の地域移行についての意見が交わされました。
スポーツ庁は、今年6月に「運動部活動の地域移行に関する検討会議提言」をまとめ、令和5年度の開始から3年後の令和7年度末を目途に休日の部活動を地域移行にしていくことを示しています。
これは、教員の働き方改革だけでなく、子どもの数の減少に伴い部活動におけるチームが成り立たない状況も大きく影響しています。やりたいスポーツがあるにもかかわらず、人数がいないので、できないという状況が今の中学校ではおきています。また、部活動は生徒の自主的自立的な活動であることが本来の目的のはずなのに、学校の状況に子どもたちが合わせるというねじれの構造にもなってしまいます。
地域移行には様々な課題がありますが、部活動に限らず、地域全体でスポーツを推進していくことで、小さな子どもから大人まで様々な年齢の人が交わり、生涯スポーツとして発展していくことが理想でしょう。ちょっとだけ楽しみたい子もいれば、スポーツを極めたい子もいる、そういう一人ひとりのニーズにあった受け皿が必要になってきます。それには選択肢の幅が広ければ広いほどいいので、学校の部活動だけでは収まりきれません。指導者の問題、予算の問題、地域移行にはいくつもの壁が立ちはだかっていますが、将来あんな時代もあったねと言われる日がいつかくると信じて、今できることをやっていくことが大切だと思います。
私の理想は、学校は午前中授業でしっかり学習をして、午後は、文化活動やスポーツ活動をする、そんなことが学校でできるといいなぁと以前から思っています。

駒込小学校長 鈴木 昭博

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大人の社会から(校長ブログ)

2022年11月7日 16時00分

たまに自転車で通勤をしています。
距離は、約10㎞くらいなので、通勤時間帯の渋滞等を考えるとあまり車での通勤と時間が変わらないです。
エコと健康増進と。
走り始めはちょっと寒いですが、ちょっとこぎ出すと体が温まってきます。

ちょうど内山街道と4号バイパスの交差点で信号待ちをしているときに、大量のゴミが目につきました。
これはこの交差点に限らないですが、どうしてこんな状況になるのか、とっても悲しい気持ちになります。

山登りの素晴らしさ(校長ブログ)

2022年10月25日 16時15分
私は山が大好きです。
小さい頃から自然の中が大好きだったので、その延長線かもしれません。
今頃の季節は、稲刈りが終わった田んぼの中で、近所の友だちと野球したり、走り回ったりしていました。
先週の金曜日に、34年生の筑波山遠足の引率に行ってきました。
私が生まれ育った場所からは、筑波山は東にいつも大きく見えていました。
男体山と女体山の形がはっきりと見え、私はここから見える筑波山が最高だなぁといつも思っていました。
おそらく県内の筑波山が見えるところに住んでいる方々は、自分のところから見える筑波山が最高だとみんな思っていると思いますが。
そんな筑波山ですが、小さい頃から何度も登っていて、ここ数年はトレーニングをかねて登ったりもしているホームグランドです。
筑波山神社からケーブルカー沿いの登山道を御幸ヶ原まで登り、女体山頂を経由してつつじヶ丘、筑波山神社と一周するコースを何周もしたり、たまには筑波山神社から、加波山や雨引山を経由して、岩瀬駅までの縦走コース(30㎞弱)を走ることもあります。
そんな親しみのある筑波山ですが、金曜日は天候にも恵まれ、最高の登山日和でした。
つつじヶ丘から山頂めざして登り始めましたが、ちょうど遠足シーズンで何校か登っている学校がありました。

登山は、登り始めてから心拍があがり、その心拍数が落ち着いてくるまでが一番きついところです。
先頭の杉山先生は、その辺のタイミングをよく把握しており、ちょうどよく休憩を挟みながら登っていきました。
頂上に近づくにつれ、岩場が多く急登になってきます。
子供たちを見ていると、お互いに声をかけあったり、グループでめあてにしている「助け合い」を実践して、疲れている友だちの荷物を持ってあげたりしていました。
体験活動の素晴らしさは、こんなところにあるのだと思います。
世の中、How to(ハウツー)本を読んで、いかに効率よく最短距離で物事を達成できるかに力を注ぎがちですが、最終的には何度も何度も繰り返し体験したり、何度も何度も失敗を繰り返して試行錯誤をしたりした経験がある人の方が、少しの困難ではめげない強さ、たくましさが育まれるはずです。
登山は辛いので、おそらくこれが人生で最後の登山になる子もいるかもしれませんが、大自然の中にいるだけで、力がわいてくるような気になるのは、人間も動物のひとつだということでしょう。
他人と競うのではなく、一歩一歩自分のペースで歩き続けることで、誰でも頂上に立てて達成感が得られる登山はとってもおすすめです。
ぜひ、また「筑波山に登ったよ!」という話を聞かせてくれる子がいるといいなぁと思いました。

駒込小学校長 鈴木 昭博

うれしかったこと(校長ブログ)

2022年10月4日 14時14分

先日、帰り際にある担任の先生が走ってきて、漢字力計算力テストの結果をみせてくれました。

夏休み前の漢字力計算力テストよりも頑張って練習して点数が上がっている児童の報告でした。
「校長先生!頑張ってこんなにできるようになりました!」

とってもうれしそうな顔で説明してくれる先生を見て、私もとってもうれしい気持ちになりました。

そんな素敵な先生方が駒込小学校にはいます。

一人ひとりの子供たちの成長をどの先生もとても楽しみにしています。

誰もができないことができるようになったり、わからないことがわかったりすると、とっても嬉しい気持ちになります。

そして、そういう気持ちは大人でも子供でも一緒だと思います。
そして、誰かが喜んでくれたりすると、もっともっとやる気がわいてきます。

そんな良さが人が集まって学ぶ良さなのかなぁと思います。

以前の自分よりも何だか成長した!という機会をたくさんつくっていけるといいなぁと思いました。

駒込小学校長 鈴木 昭博

ウェルビーイングって?(校長ブログ)

2022年9月29日 16時25分

夏休みの宿題をまだまだ引きずっていて校長ブログがサボり気味になっています。

ウェルビーイング(well-being)という言葉を聞いたことがありますか。

ここ数年、キーワードとして世界中で注目されている言葉です。
幸福な状態、充実した状態、満足して生活できている状態・・・。
個人の権利や自己実現が保障され、身体的、精神的、社会的に良好な状態にあることを意味する概念だそうです。

世界保健機関憲章(1946年採択、1948年発効)の中では次のように述べられています。
Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.
健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが 満たされた状態にあることをいいます。
(日本WHO協会仮訳)

現代社会は、世界中がこのような社会をめざして動いているといえます。

先日は、「東北大学と富士通、ウェルビーイング社会の実現に向けて戦略提携」などのニュースもありました。
(参考:https://pr.fujitsu.com/jp/news/2022/09/26.html)

私たち一人ひとりが、自分らしく幸せに生きることを考え、そのためにはどのように生きていけばよいのかを考えてることがとても大切な気がします。

「幸せって何だっけ?何だっけ?」って歌がありましたが、自分が幸せを感じるのはどのようなときでしょうか。

私が子どもの頃は、きっと良い大学に入って、良い会社に入って、一生幸せみたいなイメージがまだまだ残っていた時代だった気がします。

現代社会は、多様性、変化の激しい、予想だにしない出来事が起きる社会です。

お金があれば幸せというのも、ちょっと違う気がします。必要最低限のお金は当然生きていく上ではとても必要なものですが。

精神的な幸せを考えるとどうかと思います。

最近心に刺さった詩があります。

「逆説の10か条」という詩をご存じでしょうか。

マザーテレサの本の中でも紹介されているようですが、作者はケント・M・キースさん。
ハワイ州の経済企画開発局局長や州政府の閣僚を歴任し、その後私立大学の学長やYMCAのリーダーを務めていたそうです。
そのケント氏がハーバード大学在学中の19歳のときに、高校の自治活動をしているリーダーたちのために書いたのがこの詩です。

<逆説の10カ条>ケント・M・キース

(1)人は不合理で、わからず屋で、わがままな存在だ。
  それでもなお、人を愛しなさい。

(2)何か良いことをすれば、隠された利己的な動機があるはずだと人に責められるだろう。
  それでもなお、良いことをしなさい。

(3)成功すれば、うその友達と本物の敵を得ることになる。
  それでもなお、成功しなさい。

(4)今日の善行は明日になれば忘れられてしまうだろう。
  それでもなお、良いことをしなさい。

(5)正直で素直なあり方はあなたを無防備にするだろう。
  それでもなお、正直で素直なあなたでいなさい。

(6)もっとも大きな考えをもったもっとも小さな男女は、もっとも小さな心をもった
  もっとも小さな男女によって撃ち落とされるかもしれない。
  それでもなお、大きな考えをもちなさい。

(7)人は弱者をひいきにはするが、勝者のあとにしかついていかない。
  それでもなお、弱者のために戦いなさい。

(8)何年もかけて築いたものが一夜にして崩れ去るかもしれない。
  それでもなお、築きあげなさい。

(9)人が本当に助けを必要としていても、実際に助けの手を差し伸べると
  攻撃されるかもしれない。
  それでもなお、人を助けなさい。

(10)世界のために最善を尽くしても、その見返りにひどい仕打ちを受けるかもしれない。
  それでもなお、世界のために最善をつくしなさい。

  (引用)ケント・M・キース 著 大内博訳


何だか勇気がわいてきます。人間は(私は?)弱いので、迷ったり、悩んだりしてしまいます。

そんなとき、ぶれずにこうしなさい!と言われると背筋がびしっと伸びる気がしました。

結局は、人からどう思われるとか全く関係なく、どんな行動をする自分が好きか、どんな考えをする自分をかっこいいと思うのか、自分の素直な気持ちを裏切っていないのか、そういった自分への自分の評価が全てだと思いました。

「人間は一生のうちあうべき人に必ずあえる。しかも、一瞬早すぎず、一瞬遅すぎないときに。」という言葉もあるように、この詩に出会えたことも、必然のような気がしました。

もっと気合い入れろよ!と言われているような気がして、身が引き締まりました。

駒込小学校長 鈴木 昭博



実りの秋にするためのABC理論(校長ブログ)

2022年9月13日 16時30分

2学期がはじまって10日以上過ぎました。

まだまだ日中は暑い日が続いていますが、真夏の35度を超えるような暑さはなくなり、朝晩秋の気配を感じるようになってきました。

昨日の職員集会で、「実りの秋にするためのABC理論」という話をしました。

「ABC理論」とは私が適当に考えたわけでもなく、心理学の分野でも認知行動療法(認知の仕方で感情が変わる)の中でこの理論がありますが、今回の「ABC理論」は、もっと簡単で、

当たり前のことをバカにせずちゃんとやる」

ということです。

今回ここでいう当たり前のこととは、

①あいさつ ②返事 ③時間を守る

です。

特に、「あいさつ」です。

朝、立哨に立っていると、毎日元気にあいさつする子、小さいけどいつも自分からあいさつする子、何度かこちらからあいさつするとあいさつを返す子、いろいろな子がいます。

ちょっと元気がない子を見ると、何かあったのかなぁと心配になります。

小学生だから元気に!ということではなく、自分の声の大きさでしっかりあいさつすることは、これから社会に出たときに間違いなく一番大切なことだと思います。

これまでいろんな職場を経験して、この当たり前のことをしっかりできている方は、周りからも信頼され、どこにいってもいろんな方とコミュニケーションをとれているなぁと思います。

信頼は何かすごいことをすることではなく、小さなことの積み重ねだと思います。

たかがあいさつ、されどあいさつ

です。

毎朝、安全ボランティアやPTAの方々も立っていてくれます。
そんな地域の方々にもしっかり自分の声の大きさであいさつできる子になって欲しいと思います。

我々教員ができなかったら当然子どもたちにも指導できませんので、まずは我々が率先して①あいさつ②返事③時間を守るの当たり前のことをしっかりやっていきたいと思います。

ぜひ、ご家庭においても「あいさつ、返事、時間を守る」について話題にしていただけるとありがたいです。学校、家庭、地域、社会全体でみんなで未来を担う子どもたちを育てていけると良いなぁと思います。

また、昨日「後期日課表」についてメールを配信させていただきました。

少しでも授業準備時間を確保し、授業の質を高めることを目的としております。

それでも、勤務時間内に授業準備をするとすれば、毎日1時間程度しか時間はありません。毎日1時間で次の日の6時間分の準備をするのは不可能です。
ということは、残業するか、仕事を持ち帰って家庭で準備するかになります。
授業準備だけでなく、それ以外の業務もたくさんあります。

この状況にやっと様々なところで声があがり、ニュースなどでも取り上げられるようになりましたが、まだまだ改善状況には到底達していません。

負のスパイラルが止まらない状況です。

ブラック過ぎる状況 → 教員志望者が減る → 教員が足りない → 教員の質が下がる などなど 


未来を担う子どもたちを育てる教員が疲弊していては、決してよい教育はできません。

保護者の皆様、地域の皆様にもご理解ご協力いただきながら、社会全体で子どもたちを育てる環境をつくっていければと思います。

どうぞよろしくお願いいたします。

駒込小学校長 鈴木 昭博

校長室の窓から(校長ブログ)

2022年9月8日 16時19分

休み時間、校長室の窓から外を見ていると、何やらみんなで集まっている姿が見えました。先日プール掃除で見つかったヤゴなどが入っていたバケツに今日はたくさんのミズカマキリなどが入っていて、みんなで見ていました。
通りかかった先生方も何やらのぞき込んでいます。

そのうちみんなで鬼ごっこを始めました。
校庭の真ん中ではドッジボールをしているのも見えます。

本校勤務してびっくりしたことのひとつは、学年関係なくみんなで遊んでいるところです。

子どもたちが笑顔いっぱいで遊んでいるところを見るのは、とても幸せな気分になります。

駒込小学校長 鈴木 昭博



私の夏休み(校長ブログ)

2022年9月6日 16時19分

私の夏休みは、親知らずを抜くことから始まりました。

夏休み1週間前あたりから、右下の奥歯付近が痛み、歯医者さんにいったところ、「親知らずですね!抜きましょう!」と言われ、気弱な私は毎日不安で仕方ありませんでした。

しかし、親知らずを抜くまでの方が痛みがひどかったので、今考えれば抜いてさっぱりできてよかったなぁと思っています。

それでも痛みに弱いので、やっぱり歯医者さんは苦手です。

夏休みの1番の思い出と言えば、10年前に担当していた事業の「再開プロジェクト」を実施したことです。

私は10年前に茨城県から福島県にある国立那須甲子青少年自然の家に派遣されていました。平成22年度から24年度の3年間勤務していました。

1年目の3月に東日本大震災が起きて、まさに予想だにしない事態となり、そこから約半年避難所運営(多いときには約620名の避難者対応)に携わりました。そのことについてはまたの機会に詳しく書きたいと思います。

3年目の夏に、私が主担当となり、福島の未来を担う子どもたちを育てることを目標とした「福島復興支援事業なすかしドリームプロジェクト」という14泊15日の長期キャンプを実施しました。詳細は、「なすかしドリームプロジェクト」のFacebookページがありますので、興味のある方はそちらをご覧ください。

当時小学5,6年生の22名が参加していましたが、事業のメインプログラムとして2泊3日で、福島県西郷村にある国立那須甲子青少年自然の家から磐梯町にある国立磐梯青少年交流の家までの100㎞ウォークを行いました。なかなか人生の中で100㎞という距離を歩くことはありませんが、仲間と協力することで困難なことも達成できるという達成感を味わわせたかったのです。その結果22名誰ひとりあきらめることなく全員で歩き抜くことができました。そして、10年後の未来に向けてタイムカプセルを埋めました。

10年後に再会プロジェクトを実施することを約束し、次の年から毎年このキャンプがその後の生活にどのような影響を与えているかを10年間追跡調査を続けました。

そして、その10年目が今年の夏だったわけです。

コロナ禍であり、参加者は全員とはなりませんでしたが、成人した参加者と当時のスタッフが集まり、今度はオールナイトで当時の逆コース(国立磐梯青少年交流の家から国立那須甲子青少年自然の家まで)の100㎞ウォークを達成しました。

それぞれ自分の夢に向かって進んでいる立派に成長した参加者と歩きながら夜通し語り合ったり、タイムカプセルをあけて当時の思い出に浸ったり、素晴らしい再会プロジェクトとなりました。

事業の目標であった、「未来の福島を担う子どもたちを育てる」が達成されたと感じた瞬間でした。

想いが夢を叶える!

そんな貴重な経験をさせていただきました。

日本教育新聞の1面にも掲載されましたので、ぜひご覧ください。

古河市立駒込小学校長 鈴木昭博

日本教育新聞8月22日号に掲載、掲載許可済み

ゆっくり一歩一歩(校長ブログ)

2022年9月1日 16時19分

2学期が始まりました。

私の小学校の頃を思い出すと、やっぱり8月最後の頃になって必死に宿題に取り組んでいた気がします。
それはそれで自業自得なのですが、それでも2学期が近づくと早く学校に行って友達といっぱい遊びたいなぁと思っていた気がします。

さて、今日の始業式では、「人生は長い旅のようなもの」という話をさせていただきました。

晴れの日もあれば雨の日もある。嵐の日もあるでしょう。
それでも一歩一歩進んでいく。
たまには、道草をくったり、ちょっと立ち止まったり、はたまた引き返してみたり。
旅の途中には、良いことばかりじゃなく、予想だにしない困難も待ち受けているかもしれません。

ただ、みんなの旅は決して1人ではない。一緒に歩いてくれる家族もいる。助けてくれたり応援してくれる先生方もいる。一緒に歩いてくれる友達もいるかもしれません。

4月の始業式にも話しましたが、「まわりの人に優しくしましょう。」ということを2学期も忘れないでください。

自分がまわりの人々に優しくした分、きっとみんなの人生は豊かになるはずです。

誰かが困っているときにどんな行動ができるのか、とっても大切なことだと思います。

「大丈夫?」って一言声をかけられる人になれるといいなぁと思います。
優しい言葉をかけられなかったら、何も言わなくても寄り添ってあげるだけでもいいと思います。

そうやってまわりの人に優しくできる人が増えてくるといいなぁと思います。

今日は、3人の代表児童が2学期の豊富を話してくれました。
いろんなことにチャレンジしたいという意欲がひしひしと伝わってきました。

はじめから全力疾走する必要はありません。

ゆっくりでも一歩一歩、着実に前を向いて歩いて行きましょう。

困ったときは、みんなの家族、友達や先生方、いろんな人が助けてくれますよ。

駒込小学校長 鈴木 昭博

今日の作業(校長ブログ)

2022年8月18日 16時29分

今日は昨日までの暑さも一段落し、朝から雨が降り続く一日でした。昼頃には雨がやんだので、ずっと気になっていた北側駐車場付近や西側の草刈りを行いました。しばらく伸びたままだったので、すっかりきれいになりました。
また、夏休み期間中は毎日日直の先生が水やりやウサギの世話をしています。先日まで学校閉庁日でしたが、閉庁日の期間中は、私と教頭先生で手分けして世話を行いました。久しぶりに全てのウサギを見ることができました。みんな元気でした。

駒込小学校長 鈴木 昭博

県情報教育研究部研修会(校長ブログ)

2022年8月9日 16時00分

8/5(金)に県情報教育研究部第1回部員研修会が、水戸市の三の丸庁舎で開催され、古河市の情報教育研究部担当として出席してきました。

茨城県各郡市の担当が集まり実技研修会を行いました。

シャープ株式会社の方を講師に、「ロボホン」といわれる30センチくらいのロボットをChromeBookを使って、様々なプログラムを組み、実際に地図上を動かしたりしました。

プログラム通りに動く「ロボホン」はとても可愛く、おしゃべりもできるので、とても癒やされる存在でした。

グループでの活動でしたが、十数年?ぶりに高校の同級生と会いました。昔話をしながら楽しく研修ができました。

茨城新聞社からの取材があり、少しですがコメントが取り上げられたので、掲載いたします。
(「2022年8月6日付茨城新聞 県教育研究会 プログラミング指導学ぶ」記事使用許可済み)


古河市立駒込小学校長 鈴木 昭博


夏休みの研修(校長ブログ)

2022年7月29日 16時00分

夏休みに入り、7月も終わりに近づいていますが、いかがお過ごしでしょうか?

このタイミングで、新型コロナウイルス感染症も第7波と言われており、軒並み新規感染者が増えていますが、これまで通り基本的な感染対策(うがい、手洗い、密になるときのマスク、換気等)の徹底を心がけていきましょう。

今週は各クラスで個別面談がありました。保護者の皆様には、平日の大変お忙しいところご来校いただきありがとうございました。面談の内容をもとに2学期に向けてしっかりと準備をしてまいります。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

さて、この時期には研修や様々な出張がたくさん入ってきます。
本校の職員もそれぞれオンラインも含めて様々な研修等に参加しています。

私は、先日三和図書館で開催された「古河市図書館協議会」に出席してきました。
図書館協議会とは、どの都道府県立図書館や市町村立図書館にも設置される協議会で、それぞれの図書館で行っている事業についての報告や状況について委員会で協議するものです。内容は、ブックスタート事業、小学1年生への図書利用カードの交付・読書手帳の配布、第二次古河市子ども読書活動推進計画策定、雑誌スポンサー制度についてなどなどです。
久しぶりに三和図書館に行きましたが、きれいで本もたくさんあり、やっぱり良い図書館だなぁと思いました。中学生がたくさん自習をしていました。

また、今日は「令和4年度メンタルヘルス講演会」動画配信を視聴しました。
東京都の例をあげて、昨年度新規採用教員のうち年度途中で退職した割合が過去5年間で最も高い値となったそうです。これはあくまでも東京都の例ですが、全国的にもこのような状況であることは間違いありません。

様々な理由はありますが、昔と比べて学校の課題は複雑化しており、ひとつひとつの課題に対応する労力がかかる、長時間労働が続いているなどが挙げられると思います。

ストレスそのものは決して悪いものではなく、適度なストレスは、適度な緊張感は、自分を成長させるためには大切なものです。ただ、それが過度なストレスに変わると肉体的にも精神的にも病んでしまいます。

そうならないためにも、職場の環境、雰囲気、同僚性などはとても大切です。
校長としてそのような雰囲気作りに取り組んでいけるようにしたいと思います。

駒込小学校長 鈴木 昭博


今日の草刈り(校長ブログ)

2022年7月28日 16時19分

今週は、午前中を中心に時間をみつけて、校内の除草作業に取り組んでいます。
「雑草魂」とはよく言ったもので、草刈りしてもすぐに伸びてきます。
特に、この時期の雑草はものすごい生命力です。
それでも、こつこつと除草作業をしていると、きれいになった成果がわかりやすいので、私は除草作業が嫌いではありません。

今日も、とってもきれいになりました。

また、昼休みには学校周辺を散歩しながらパトロールしてみました。
暑くて誰もみかけませんでした(^_^;

駒込小学校長 鈴木 昭博


1学期終業式(校長ブログ)

2022年7月20日 16時19分

1学期お疲れ様でした。

先ほどの代表のお友達からの発表を聞いて、みなさん1学期たくさんのことを頑張ったんだなぁと思いうれしくなりました。

校長先生から2つお話をします。

1つは、始業式の時に話をした「友達に優しくしましょう」ということです。
みなさん1学期は友達に優しくできましたか?
優しくできた人は、2学期も続けてください。
できなかった人は、どうしてできなかったのかなぁと考えてみてください。
自分の行動をふりかえってどんな自分がかっこいいのか考えてみてください。
自分の行動は、他の人にはわからなくても、どんなときでも自分にはわかっています。
いつでも自分の今の行動はかっこいいのかなぁと考えて欲しいと思います。

2つめは、「命を大切にしましょう」ということです。
これから夏休みになりますが、交通事故や水の事故などに十分に注意しましょう。
先生方は、みんながまた元気な姿で学校に来るのを楽しみにしています。
安全に気をつけて楽しい夏休みを過ごしてください。

そして、人間は限られた時間を生きています。
時間を大切にして、たくさんの時間を楽しい時間にしてほしいと思います。

それではまた元気なみなさんと会えるのを楽しみにしています。

駒込小学校長 鈴木 昭博

茨城新聞(7/13)の記事から(校長ブログ)

2022年7月14日 16時19分

昨日の茨城新聞に興味を引いた記事が2つありました。

ひとつは、「小学校卒業生希望の職業」についての記事です。
株式会社クラレは、今春小学校を卒業した子どもとその親を対象に、「将来就きたい職業」と「就かせたい職業」のアンケート調査を実施しました。その結果が下の表です。

(引用:今年3月に小学校を卒業した子どもらが「将来就きたい職業」 株式会社クラレ)

当然ですが、中学生、高校生、大学生となるとより具体的な職業になってくると思います。
中でも、教員が男の子、女の子どちらにも入っていることがうれしかったです。

小学生の頃は、いろんなことを吸収しながら、かわいらしい夢を思い描くと思いますが、我々大人は子どもの夢をどのくらい真剣に聞いているでしょうか。

はじめから「無理無理!」と決めつけず、親や教師が子供とともに夢を楽しく語り合い、夢に向かって挑戦することの大切さ、チャレンジする機会を提供できたらとっても素敵だなあと思います。

「チャレンジして失敗を恐れるよりも、何もしないことを恐れろ!」と本田宗一郎さんも言っています。

夢を叶えている人は、何度も何度も挑戦し、あきらめない人だと思います。

「あきらめたらそこで試合終了ですよ!」とスラムダンクの安西先生も言っています。

もし、子供が失敗したら、親や教師は、大きく両手を広げて、「よくがんばったね!」「おかえり!」と迎えてあげて、次の挑戦に向けてのエネルギー補充が十分になるまで、寄り添って応援してあげることが役割だと思います。

ふたつめは、ACジャパンの広告です。

87歳の若宮正子さん。
「とにかくバッターボックスに立ってみる。バットを振ったら、当たるかもしれないじゃないですか。」
若宮さんはこういいます。

若宮さんは、80歳を越えてから初めてゲームアプリをつくり、国連本部でスピーチすることになったり、86歳でデジタル庁の会議の構成員になったりしています。

そして、「自分の未来にフタをしないこと。何歳からでも人は変わることができるから。」と言っています。

若宮さんからしたら自分なんかまだまだひよっこの年齢。

あらためてまだまだ修行が足りないなと反省しかありません。

この2つの記事、小学生と87歳のおばあちゃん、どちらも未来の夢に向かって輝いている姿はとっても素敵だなぁと思いました。

駒込小学校長 鈴木 昭博

家庭教育応援ナビ(校長ブログ)

2022年7月12日 16時19分


今日は、県教委時代にお世話になった、県教育庁 就学前教育・家庭教育推進室長の永塚さんが来校され、本校HPでもリンクを貼らせていただいている「家庭教育応援ナビ」についてお話を伺いました。
私が、県教委にいたときに立ち上がったサイトですので、約6年以上経過していますが、当時からするとHPのコンテンツが質・量ともに格段にレベルアップしています。最近ではアクセス数も倍増しているそうです。
その要因としては、特に、「子育てに役立つ動画」や「「子育てマンガ」はおもしろくためになっておすすめだそうです!ぜひぜひご覧ください!

主な内容をみてみると、

<子育てマンガ>
テーマ役に立つ喜びを育む
内容:保護者の声
・妻の体調が悪い時には、娘と一緒にシチューや豚汁を作ります。妻には悪いですが、心地よい団結感を感じられる時間です。
・作った料理を「おいしい」と食べてもらえたとき、子どもはとても満足そうな表情を浮かべます。人の役に立つ喜びを感じているのだと思います。

<子育てに役立つ動画>
テーマ子どものやる気を引き出す ペップトークを生かした子育て
【日本ペップトーク普及協会 認定ファシリテーター 菅野 昭子 氏】
内容
・ペップトークとは
・とらえかた変換、してほしい変換
・セルフペップトーク
・ペップトークの4ステップ
・ちょいペップのすすめ
※視聴期間は令和5年3月31日までです。

テーマ 自己肯定感を育むために
【茨城キリスト教大学 教授 飛田 隆 氏】
内容
1 自己肯定感とは
2 自己肯定感を育むために
3 自己肯定感が高まると

などなど、その他にもたくさんのコンテンツがアップされています。
本校HP左側バナーをクリックしていただくか、こちらにもリンクを貼っておきますので、ぜひ夏休み前のこの時期にご覧になってはいかがでしょうか。

駒込小学校長 鈴木 昭博



校長先生との個別面談について(校長ブログ)

2022年7月11日 16時20分

早いもので来週から夏休みが始まります。

私は3年ぶりの学校現場勤務となり、しかも久しぶりの小学校勤務となりました。
駒込小学校の児童は本当に素直な子が多いです。

下校のパトロールでは1年生と話しながら帰る途中にいろんな話をしてくれてとっても楽しい時間です。(ご家庭のことも何でも話してくれるので、時にはドキッとすることもありますが。)

また、休み時間には私の頭をなでながら、「校長先生のハゲ頭気持ちいい!」という子もいます。私は、「これは坊主というヘアスタイルなんですよ。」と言っても、小学生には坊主とハゲ頭の区別はなかなか難しいようです。もしかすると私はそう思っていないのかもしれませんが、ハゲが進行しているのかもしれません。

さて、夏休みには担任との個別面談がありますが、せっかくの機会なので、学校にいらっしゃった時に、校長室でお話ししてみませんか?

子育てのこと、困っていること、お願いしたいこと等々、何でも結構ですのでお気軽にご連絡ください。

期間は、7/25(月)~7/29(金)の間です。出張等で不在の場合もありますので、その場合は日程調整させていただきます。お一人15分程度でお願いいたします。

申し込み〆切は、7/19(火)といたします。
以下のリンクからお申し込みください。
申し込みはこちらから → 面談の申し込み

なお、学校へのご要望等については、できることとできないことがありますので、ご了承ください。

学校、家庭、地域は共に子供たちのために力を合わせて社会全体で教育に取り組んでいく大切なパートナーです。どうぞよろしくお願いいたします。

駒込小学校長 鈴木 昭博

人間の悩みのほとんどは人間関係(校長ブログ)

2022年7月5日 16時20分

「「令和の日本型学校教教育」の構築を目指して~全ての子供たちの可能性を引き出す、個別最適な学びと、協働的な学びの実現~(答申) 中央教育審議会 令和3年1月26日」において、新学習指導要領やICTの活用を通して、「一人一人の児童生徒が、自分のよさや可能性を認識するとともに、あらゆる他者を価値ある存在として尊重し、多様な人々と協働しながら様々な社会的変化を乗り越え、豊かな人生を切り拓き、持続可能な社会の創り手となることができるようにすることが必要」とされています。

先日も学校の働き方改革で書かせていただきましたが、現在の日本の学校教育は大きな転換期にさしかかっています。さしかかるどころか転換期のまっただ中です。これまでの一斉授業を主とした日本の学校教育の横並び主義、みんな一緒などから、大きく転換し、「個別最適化」「協働的な学び」「多様性」「主体的で対話的な深い学び」「ウェルビーイング」などがキーワードとして挙げられています。

これまでの日本の教育の成果は成果として残し、新たな視点で教育に取り組んでいかなければならない時代に入っています。

なかでもこのコロナ禍で、人との接触やふれあう機会が大幅に減少し、直接体験の機会も減りました。子供たちは体験を通して学びます。大人もそうです。そういう機会が減ってしまったことはとても残念に思います。

そして、「人は1人では生きていけない」ということを考えれば、社会の最小単位である家族の中でも、学校でも、社会に出ても、どのように「多様な他者」とコミュニケーションを図り、生活していくかということが一番といっていいほど重要だと私は思います。

そのためには冒頭にもあるように、まずは「自分のよさや可能性を認識すること」が大切です。

たくさんの方が聞いたことがあると思いますが、よく心理学で出てくる「ジョハリの窓」はとても分かりやすいと思います。

検索するとすぐにいろいろと出てくるので、ぜひ検索してみてください。自分の知っている自分と他人が知っている自分の窓が大きくなると十分に自己一致しているということができると思います。



https://potect-a.com/johari-app/ から引用。アプリで診断できるようです。

また、「交流分析(エゴグラム)」などを利用して、自分を簡単に分析することもできます。自分にはどんな傾向があるのか簡単な質問を通して調べることができます。私はいつもFC(フリーチャイルド)の部分が大きく、いわゆるM型になります。これもネットで簡単に検索し実際にやってみることもできますので、自分の傾向を知る上では非常に有効な手段だと思います。

さて、こういった傾向が出るのはどうしてでしょうか。それは、これまで親や周囲からどのように関わられ、どう受け止めてきたのか、人から人への関わり(ストローク)の違いです。

関わり(ストローク)には「肯定的ストローク」と「否定的ストローク」があります。自分がどのような人間関係を築きたいのか、人生をどう描きたいのかは、自ら選択できるものです。また、自分のストロークの授受の方法を意識すれば人間関係も変えることができます。 

「あなたを信頼している」、「OK!大丈夫!」など、無条件肯定的ストロークで相手の存在をしっかり認めることで、良好な人間関係を結ぶことができるようになると思いますし、ストロークの送り方を意識するだけで、自分の周りもストロークの送り方が変わってくるかもしれません。

子供たちも日々の体験や友達との交流の中で人間関係を学ぶことが学校で学習するとても重要なことだと思います。そして、様々なワーク(ソーシャルスキルトレーニングや構成的グループエンカウンターなど)などを通して、人間関係について考える時間も大切な時間です。

最後に、人間関係の4つ窓について書かせていただきます。

私もOK!あなたもOK!
②私はダメ!あなたはOK!(自己肯定感が低い状態)
③私はOK!あなたはダメ!(他人を認められない状態)
④私もあなたもダメ!

①の窓、私もOK!他人もOK!を意識して生活するだけで、楽に生きられる気がします。過去と他人を変えることはできません。自分の働きかけを意識するだけで人間関係がスムーズに行くと思います。

そのためには、現在と未来の自分をしっかり意識して、今何をすべきかに集中することが大切ですね。

駒込小学校長 鈴木 昭博

3年生が校長室に見せにきてくれたカブトムシ!

教室はまちがうところだ (校長ブログ)

2022年7月1日 16時20分

駒小トピックスにも掲載しましたが、本日の読み聞かせの「教室はまちがうところだ」を掲載します。長いですが、ぜひお読みいただければと思います。
間違うことや失敗することは決して恥ずかしことではありません。
むしろチャレンジしている証拠です。
そして、そんなチャレンジしている人を笑うような人になりたくないと思います。
みんなでそんな学校にしていきたいですね!

駒込小学校長 鈴木 昭博

『教室はまちがうところだ』
               蒔田 晋治
教室はまちがうところだ、
みんなどしどし手を上げて
まちがった意見を いおうじゃない
まちがった答えを いおうじゃないか

まちがうことをおそれちゃいけない
まちがったものをワラッちゃいけない
まちがった意見を まちがった答えを
ああじゃないか こうじゃないかと
みんなで出し合い 言い合うなかでだんだん
ほんとのものを 見つけていくのだ
そうしてみんなで伸びていくのだ

いつも正しくまちがいのない
答えをしなくちゃならんと思って
そういうとこだと思っているから
まちがうことがこわくてこわくて
手も上げられないで小さくなって
黙りこくって時間がすぎる

しかたがないから先生だけが
勝手にしゃべって生徒はうわのそら
それじゃあちっとも伸びてはいけない

神様でさえまちがう世の中
ましてこれから人間になろうと
しているぼくらがまちがったって
なにがおかしいあたりまえじゃないか

うつむきうつむき
そうっと上げた手 はじめて上げた手
先生がさした
どきりと胸が大きく鳴って
どっきどっきと体が燃えて
立ったとたんに忘れてしまった
なんだかぼそぼそしゃべったけれども
なにを言ったかちんぷんかんぷん
私はことりと座ってしまった

体がすうっと涼しくなって
ああ言やあよかった こう言やあよかった
あとでいいこと浮かんでくるのに

それでいいのだ いくどもいくども
おんなじことをくりかえすうちに
それからだんだんどきりがやんで
言いたいことが言えてくるのだ

はじめからうまいこと 言えるはずないんだ
はじめから答えがあたるはずないんだ

なんどもなんども言ってるうちに
まちがううちに
言いたいことの半分くらいは
どうやらこうやら言えてくるのだ
そうしてたまには答えも当たる

まちがいだらけの僕らの教室
おそれちゃいけない ワラッちゃいけない
安心して手を上げ
安心してまちがえや

まちがったってワラッたり
ばかにしたりおこったり
そんなものはおりゃあせん

まちがったって誰かがよ
なおしてくれるし教えてくれる
困ったときには先生が
ない知恵しぼって教えるで
そんな教室つくろうやあ

おまえへんだと言われたって
あんたちがうと言われたって
そう思うだからしょうがない

だれかがかりにもワラッたら
まちがうことがなぜわるい
まちがってることわかればよ
人が言おうが言うまいが
おらあ自分であらためる
わからなけりゃあそのかわり
だれが言おうがこづこうが
おらあ根性まげねえだ

そんな教室つくろうやあ

出典:『教室はまちがうところだ』

暑い日はマスクを外しましょう!(校長ブログ)

2022年6月28日 16時19分

毎日6月とは思えない暑い日が続いています。

関東甲信越地方の梅雨明けも発表されました。

急な気温上昇で体がこの暑さになれていない方もたくさんいるのではないでしょうか。

暑さに慣れることを「暑熱順化」といいます。そして、暑さに慣れていないと熱中症になりやすくなります。「暑熱順化」のためには、少しずつ暑い中で軽い運動をして体を慣らして汗をかきやすくすることが大切です。

※ 詳しくは、日本気象協会のHPをご覧ください。

さらに、暑い日にマスクをして運動などをすると熱中症になるリスクが高くなります。

国(厚生労働省、文科省等)も、マスクの着用については基本的に近い距離で会話をするなどの場合以外は、マスクを外すよう広報しています。

学校においても先日文書を配付させていただきましたが、登下校時や体育、休み時間についてはマスクを外すように指導しております。

ただこれまでの2年以上マスクをつけた生活に慣れてくると、外すのもなかなか勇気がいるのではないかと思います。特に、子供たちにとっては何が何だかわからないウイルスが急にやってきて、これまでの生活が一変しました。うがい手洗い手指消毒マスク着用三密回避、などなど元来まじめで清潔感のある日本人気質が功を奏し、みんなでしっかり対策をするということが全国にしっかりと行き渡るところはすごいなぁと思いますし、そのことで他の国々よりも感染者数なども抑えられたという学者の方々もいるようです。

さて、こうしたコロナ禍での生活が2年以上続く中、素顔を見せることに抵抗がある人も多く、マスクを外すのは下着を脱ぐように恥ずかしいとして、マスクを「顔パンツ」と表現する言葉も登場しています。私自身もずっとマスク越しでしか会話していない人とは、素顔はどんなだっけという人も結構いるようなりました。

子供たちもそうです。4月に本校に勤務するようになってから、ずっとマスク越しの子供たちの顔しか見ていないので、最近やっと休み時間などにマスクを外している顔を見られるようになると、子供たちひとりひとりの表情がよくわかって、とってもかわいいなぁと思います。

コミュニケーションには大きくわけて、「バーバルコミュニケーション」と「ノンバーバルコミュニケーション」の2つがあります。
「バーバルコミュニケーション」とは、会話や文字など言語で表されるコミュニケーションで、「ノンバーバルコミュニケーション」とは、ジェスチャーや視線、表情などによるコミュニケーションです。

当然普段私たちは言葉でコミュニケーションを図る場面が多いので、「バーバルコミュニケーション」はとっても重要ですが、『人は見た目が9割』といった著書もあるように相手との信頼関係を構築するためには、表情やしぐさなどの言葉以外の「ノンバーバルコミュニケーション」がとっても重要になります。

これからさらに緩和が進み、もとのマスクがない生活に戻っていくと思います。

熱中症対策もそうですが、まずはマスクをしなければならない場面、しなくてよい場面を大人がしっかりと意識して、つけなくてもよい場面では積極的に外すようにしていきたいものです。

私も特に登下校時の立哨指導等では距離をとってマスクを外していますので、どうぞよろしくお願いいたします。

駒込小学校長 鈴木 昭博

自分の感受性くらい(校長ブログ)

2022年6月21日 16時20分

自分の感受性ぐらい
             茨木のり子
ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて

気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか

苛立つのを
近親のせいにするな
なにもかも下手だったのはわたくし

初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった

駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄

自分の感受性ぐらい
自分で守れ
ばかものよ


職員会議の資料を見ていると、思わずこの詩が目にとまりました。
教務主任の先生が、行事予定表に載せてくれたものです。

普通、行事予定表というと単なる行事予定だけが記載されているものがほとんどですが、本校の教務主任は行事予定表のちょっとした余白にも、みんなで確認したいことや授業のユニバーサルデザイン、訪問の記録や打ち合わせの結果、読んでいる本の話、そして担任の先生へのねぎらいの言葉などなど、本当にタイミングよくその時々に応じた情報を掲載してくれています。

今回の詩もそうです。

「茨木のり子」さんの詩は知っている人が多いと思いますが、私が初めて知ったのは中学生を担任している頃、その頃ちょうど「ヤンキー母校に帰る」というドラマ(北海道にある北星余市高校のドキュメンタリードラマ)が放映されており、そこで紹介されていたと思います。

茨木さんの直球ストレートなこの詩に自分が恥ずかしくなるような強烈な感情を抱いたことを今でも覚えています。

そして、ちょうど思春期まっただ中の中学生にも茨木さんの詩を感じて欲しいと思い、自分のへたくそな習字で書いた茨木さんの「自分の感受性くらい」の詩を教室に掲示していました。

何か嫌なことや悪いことがあるとついつい人間は弱いので、社会が悪い、大人が悪い、環境が悪いなどと自分の外側のせいにしがちです。

私もそうです。

しかし、この詩を読むと、「すいませんでした!」と気持ちよく反省することができます。
人のせいにする前に、自分には何が足りなかったのか、何ができなかったのか、しっかりやったのか・・・。

ずっと忘れていた大切なことを、この詩でまた思い出せました。

背筋がピン!となった感じです。

ありがとうございました!

駒込小学校長 鈴木 昭博


SNSの使い方大丈夫ですか?(校長ブログ)

2022年6月17日 16時20分

先日、ホームページの生徒指導関係に

  先日の校長会議で、警察の方から注意喚起がありました。
  ご家庭においてもよく話し合いをして、ネットトラブルにあわないようにしましょう!
  ネットを通じた子供の性被害の防止に向けて (文科省のページへ)

そして、家庭教育のページに

 【ネットトラブル等】
  SNS等での誹謗中傷、個人情報の書き込み等は犯罪です。
  ご家庭においてもネットのルール等の話し合いをお願いいたします。
  #NoHeartNoSNS(ハートがなけりゃSNSじゃない!) 総務省特設サイト
  SNSの誹謗中傷 あなたが奪うもの、失うもの     政府広報オンライン
  #NoHeartNoSNS(ハートがなけりゃSNSじゃない!)
  ネットの危険から子供を守るために  内閣府
  インターネットの危険性について  茨城県警察

という情報を掲載させていただきました。

これから夏休みになる前の時期にもう一度ご家庭でもインターネットの使い方についてご家庭で話し合いをしていただければと思い再度注意喚起させていただきます。

総務省ホームページ「我が国における青少年のインターネット利用に係るフィルタリングに関する調査(2021年)」では、スマホ所持率は小学校低学年が29.2%、小学校高学年が52.5%で、中学生になると87.8%に跳ね上がるそうです。

同じように本校のご家庭においてもスマホを利用している児童はいると思います。

子供たちのICT活用能力は我々大人以上に高く、あっという間に使いこなしてしまうと思います。

ただ、「ものは使いよう」という言葉があるように、物は使い方ひとつで、役に立ったり立たなかったりしてしまいます。

特に、小学生はまだまだ発達段階としては未熟な段階です。善悪の判断も様々な体験をとおして学んでいきますが、インターネットに関しては、小学生でも簡単に被害者にも加害者にもなり得ます。

◎被害者になるケース
・ある女子中学生は、コミュニティサイトで知り合った男に、連絡先と顔写真をばらまくと脅かされて、自分の裸の画像を送信させられた。
・ある女子中学生は、コミュニティサイトで知り合った男に、言葉巧みに衣類を買い与える約束で誘い出され、ホテルでわいせつな行為をされた。
・ある女子高校生は、交際相手の男に携帯電話で裸の写真を撮られた。その後、女子高校生から別れ話をもちかけると、男は復讐するつもりで女子高生の同級生にその画像を送りつけ、その結果、同級生の間で無料通話アプリなどを通じて画像がやり取りされ、出回ってしまった。
・ある女子小学生は、インターネット接続が可能な携帯ゲーム機のゲーム内で知り合った「女性」に、裸の画像の交換を要求され、自分の裸の画像を送信させられていた。この女性は、男がなりすましていた。
・ある男子中学生は、コミュニティサイトで知り合った男と実際に会った結果、わいせつな行為をされ、その様子をデジタルカメラで撮影された。その後、その男から「学校にばらす」等と脅された。

◎加害者になるケース
・ある少年は、スーパーの店内において、パンや菓子の包装紙にいたずらをする様子を投稿した。投稿した動画に対する反響などを見て、自分を英雄視していた。
・少年らは、スマホから自動的に110番するウイルスを作成した後にインターネットに拡散させて、スマホ使用者が意図しない110番発信を全国で多数発生させた。
・少年は、中学・高校の生徒の成績などをインターネット上で管理するシステムにアクセスし、生徒の名前や住所、成績などの大量の情報を不正に盗み出した。
・女子高校生は、出会い系サイトに自分の年齢や容ぼうを記載し、「買い物や映画に連れて行ってほしい。お小遣いをもらいたい」などと書き込み、金品を受け取ることを示して人を児童との異性交際の相手方となるように誘引した。
(出典:政府広報オンライン 「あなたのお子さんは大丈夫?スマホ、携帯にご注意を!ネット犯罪の落とし穴」 から)

その他、親のしらないところで、LINEなどのSNS上に友達への誹謗中傷などを書き込んだなどということは、全国的に頻繁におこっていることです。

◎家庭のルールの例
・接続するサイトやダウンロードするアプリは保護者に確認する。
・下着姿や裸の写真は撮らない、撮らせない。
・個人を特定される情報を書き込まない。
・利用料金や利用時間を決める。
・知らない人と電話やメール、メッセージの交換をしない。
・困ったことがあれば、必ず保護者にすぐに相談する。
・他人のID・パスワードを勝手に使わない。
・ルールを守れなかった時のルールを決める。

学校においても1人1台端末を学習で使用するにあたっては、各教室で使い方やルールについて指導していますが、ぜひこの夏休み前の時期に、ご家庭においてもどのような使い方をしているのか再度確認していただき、ルールを守って上手に活用できるようにしていただければと思います。

駒込小学校長 鈴木 昭博

なぜ今学校の働き方改革なのか(校長ブログ)

2022年6月16日 16時15分

私が初めて教員として勤務した学校は古河第一小学校でした。

私は高校ではいわゆる理系で高校生の頃は小さい頃みていたアニメ「宇宙戦艦ヤマト」などに影響され、宇宙に関わる仕事がしたいなぁと思っていましたが、私の学力では到底無理だということがわかり早々にあきらめました。

そして、昭和時代には学校もののテレビドラマ全盛期で、「熱中時代」「金八先生」はじめ「教師びんびん物語」「スクールウォーズ」などなど、今では到底放送禁止になるような内容のドラマがたくさんありました。

影響を受けやすい私は、そんなドラマに登場してくる熱血教師に憧れ、教師をめざしました。

私が教師になってはじめての感想は、「こんな楽しい仕事で給料もらえるなんて幸せ」と「小学校の先生っていつトイレに行くの?」でした。

中学校や高校と違って、全教科を受け持ち、朝から子供たちが下校するまでずっと一緒にいる小学校の先生はどこでトイレに行って、どこで休むの?ということです。

まだまだ30年も前のことですから働き方改革などという言葉が全くない時代で、当時は同じ年代の若い先生方が何人もいた時代ですから、夜遅くまでいろいろ語り合いながら、明日の授業の準備をしたりしていました。

それが普通だと思っていました。

中学校で部活動を担当していた時には、これまた部活動改革など全くない時代でしたから、自分の受け持つサッカー部を強くするためには、土日は毎週練習試合、休みもほぼほぼなく、家族は部活母子家庭という状況でした。たまの休みに家族で出かけていると、生徒指導の電話が入り、「すぐに学校に来てくれ!」という時代です。今思えばよくやっていたなと思います。

昭和から平成、令和と時代がかわり、地球環境や貧困対策などの地球規模の問題が叫ばれるとともにグローバル社会と言われる時代となりました。SDGsに代表されるように「持続可能な〜」という流れが世界中で主流になってきました。

働き方も持続可能な働き方にならなければなりません。教員に限らず、どの職種でも仕事で体調を崩したり、精神的に病んでしまったり、最悪の状態では命を落としたりということは絶対にあってはならないことです。

誰もが幸せに、自分の生活と仕事のバランスをとってやっていくいわゆる「ワークライフバランス」の時代になりました。

また、最近よく言われるのは「well-being(ウェルビーイング)」です。簡単に言えば「多様な幸せ」で、今後の社会は一人ひとりが多様な幸せを実現できる社会を目指しましょうということです。

教員には残業代はありません。

その代わり公立の義務教育諸学校等の教育職員の給与等に関する特別措置法(給特法)という法律があり、1971年に制定された法律で、教員の仕事は勤務時間の管理が難しいという特殊性を考慮し、休日勤務手当や時間外勤務手当などを支給しない代わりに給料月額の4パーセントを教職調整額として支払うことを定めています。

法律が成立した当時の平均残業時間が月8時間だったことから4パーセントが妥当とされましたが、その後、教員の仕事内容が年々複雑化し、勤務時間が長引く一方であることから、この法律が実態と合わなくなったと指摘されています。

この法律が1971年(50年以上も前の法律)にできて、それがこの令和の時代にも適用されていることは当然現在の働き方の実態とあっていないのはむしろ当然のことです。当時の平均残業時間が8時間からしても、現在は月45時間以内にしよういとしているところからしても、全く状況が違います。

これまでの教育界は、残業代も出ない中、先生方の子供たちへの熱意と善意により綱渡り状態でここまできたということです。

その状態がここ数年で限界に達してきています。

ブラックと言われる教員になろうという学生が減ってきたこと、教師になってもやめてしまう若者が増えてきたことなどです。さらには日本中どの地域でも先生が足りないといった危機的な状況です。ちなみに私の2人の娘も社会人ですが、大学時代に、はじめから教員免許の単位は全く取っていません。

特に、本校のような小さな学校は職員の数も少なく、1人の教員が担当する仕事内容が膨大です。

「国際教員指導環境調査(TALIS)」によると、世界中の国々と比較しても、日本の教員の仕事時間が突出して長いことが明らかになっています。

教育の仕事は無限ですから、ここまでやればOKということはありません。それでも、本校に限らずどの学校の先生方も、本当に真剣に教育に取り組んでいます。

教師の仕事に魅力があることは今も昔も変わりません。私は今でもこんな素晴らしい仕事は他にないと心から思います。

今の日本の学校を持続可能にするためにも、たくさんの優秀な学生が教師を目指す社会にするためにも、普段の仕事に、疲れはてた状態で子供たちの教育にあたるということでなく、子供たちの前で、普段から未来に夢や希望を持たせられるような熱意ある教員でいるためにも、働き方改革をしていきたいと思います。

人を増やすとか、法律とかは国が考えることなので、具体的に学校でできることは、授業以外に先生方が授業の準備をしたり子供たちとゆとりをもって対応したりすることができる「時間」をつくることです。

保護者の皆様や地域の皆様にもご理解ご協力どうぞよろしくお願いいたします。

駒込小学校長 鈴木 昭博

懐かしい「ひみつシリーズ」(校長ブログ)

2022年6月13日 16時15分

先日、職員室の学校図書館担当職員の机の上に「食品トレーのひみつ」という本が置いてありました。

私が小学生の頃も図書室には学研のひみつシリーズの本があって読んだことを覚えていたのでとっても懐かしく思いました。

私の小学生の頃は、今のようにインターネットなどのない時代でしたので、楽しみは毎日帰ってから見るテレビと学校の図書室で借りる本が大きな楽しみでした。

そんな図書室にあるたくさんの本の中でも「ひみつシリーズ」は特に大好きな本でした。中でも確か「海のひみつ」「山のひみつ」という本が好きで、何度も何度も読んだ覚えがあります。

昔から海や山などの自然が大好きな小学生でしたが、その頃読んでいた漫画で「サイクル野郎」という漫画があり、主人公が自転車で日本一周するストーリーで、その漫画で日本の地理を学んだり、自転車にテントを積んで旅をする姿にあこがれたりしたことを覚えています。

そしてどうしてもテントが欲しくなり、5年生の時にお年玉でテントを買って、家の庭で一人キャンプをしたことも良い思い出です。

ひみつシリーズに話を戻すと、今のひみつシリーズは、いろいろ調べると昔のひみつシリーズからさらに進化しており、本校の図書室にもたくさんのひみつシリーズがおいてあり、内容も現代的なひみつの内容になっていて、すごいなぁと思うと同時に、私もまた現代版のひみつシリーズも読んでみたくなりました。

読書のすばらしさ、大切さについては以前にも書かせていただきましたが、毎日毎日あふれるような莫大なインターネットでの情報も大切ですが、信頼性や本ができるまでの時間を考えると、まだまだ読書は大切だし、紙の本を読むことも大切だと思います。

他にも図書室に行くと、読書感想文の課題図書なども置いてあります。
たまたま目にとまったのが、「すうがくでせかいをみるの」(ミゲル・タンコ作 福本友美子訳 日本語版監修 西成活裕:東京大学教授)という本です。

一応私の教員免許が数学ということもありますが、東京大学の西成先生の名前があったことです。西成先生は、渋滞学などで知られ、よくテレビ等にも出演される茨城県の土浦市出身の先生です。

県教委時代に、生涯学習課では「いばらき子ども大学」の事業があって、当時そこで講師としてお越しいただいたのが西成先生でした。当時の生涯学習課には私と同じようなヘアスタイルの先生がもう一人いて、西成先生も似たようなヘアスタイルなので、団子三兄弟などと言われたものです。

職員室にあった一冊のひみつシリーズからやっぱり本は良いなぁと思った出来事でした。私も図書室の本をたくさん借りようと思います。

駒込小学校長 鈴木 昭博

掃除は大切か?(校長ブログ)

2022年6月9日 16時15分

掃除は好きですか?と聞かれたら、昔は即答で「あまり好きではありません。」と答えていたと思いますが、今の自分であれば「好きです。」とちょっと自信を持って答えることができるような気がします。

以前は掃除は「めんどくさい」「何でやるの?」などと正直なところ思っていました。

整理・整頓・清掃はよく「3S」と言われ、企業などで実践されています。

私が、整理・整頓・清掃を意識したのは、平成17年から平成19年の3年間、古河市教育委員会生涯学習課に在籍していた時期でした。平成18年は平成の大合併の時期。古河市も旧三和町、総和町と古河市が合併した時期です。当時の三和町では、今では一般的かもしれませんが、当時は先進的な取組である「ファイリングシステム」というシステムを導入しており、仕事で扱う文書類をファイリングし、誰でも探しやすいシステムで整理していました。そのシステムと同時に個人個人の机の整理整頓も連携しており、机のどの引き出しには何を入れる、机の上には何も置かないなどと徹底していました。慣れるまでは時間がかかりましたが、慣れるとそれが普通になり、整理整頓されていないと気持ちが悪くなります。

元来、「いいかげん」「適当」の代名詞を持つ私であってもそれが普通となりました。

物の置き場所が決まっているということは探す時間が早く、とても効率的で、気持ちがいいものです。また、それが普通になってくると私生活においても、整理整頓や物の置き場所を決めることでついついどこにあるか探すような時間もなくなりストレスも減ります。

以後、どこの職場にいっても、基本的に机の上には必要以上の物を置かない。どの引き出しには何を入れるを統一しています。

そして、清掃。

よく仕事を始める前に、様々な文書を整理するところからはじめたり、探し物をしたりすることで時間が取られたりで、非効率的な時間を過ごすことはとてもストレスになります。

そこで大切なのは、やはり整理整頓、そして清掃です。

きれいな環境であれば、まず心が落ち着き、やる気も出て、良いことしかありません。

よく「清掃の大切さ」で例に挙げられる人物といえば、パナソニックを一代で築き上げた、日本を代表する実業家・松下幸之助さんです。

松下さんは、掃除は仕事と同様とても重要なものとみなしており、「掃除ひとつできないような人間だったら、何もできない。」という言葉まで残しています。

また、イエローハット創業者の鍵山秀三郎さんは、素手でトイレを掃除をすることで有名です。鍵山さんは、掃除の効用については5つあるとおっしゃっています。

ひとつ目は「謙虚な人になれる」
2つ目は「気づく人になれる」
3つ目は「感動の心を育む」
4つ目は「感謝の心が芽生える」
5つ目は「心を磨く」

まさにという感じです。

また、清掃をすることは脳科学的にもよい効果があるらしく、掃除をすることでセロトニンが分泌され精神状態が安定し日常生活に様々な良い効果をもたらすそうです。

セロトニンとは、「幸せホルモン」と言われ、心のバランスを整えてくれる脳内物質のひとつで、心と身体を安定させ、幸せを感じやすくする働きを持つと言われています。

毎日太陽にあたることもセロトニンを分泌する行動のひとつです。

私が、そんな清掃の効果を感じるようになったのはここ数年のことです。

昨年まで働いていた国立赤城青少年交流の家は、敷地面積も東京ドーム2.5個分という広大な敷地で、春〜秋にかけては除草作業を毎日しても最初にきれいにしたところはすぐに草が伸びてしまうような状況でした。

それでも毎日みんなで少しずつ作業を続けていくことで、フィールドはきれいになり、作業が終わるととてもすっきりした気分になります。

駒込小でも、学校支援ボランティアの皆様のお力をいただきながら、きれいな環境になってきています。

私は、体育館横トイレ付近の落ち葉がずっと気になっていましたが、先日思い切ってきれいにしました。思った以上に落ち葉がたくさんあって、リヤカーで5台分くらいの落ち葉をきれいにしました。

終わってみてきれいになった場所を見ると、本当に気持ちがよく、すっきりした気分になりました。

次はプール西側をきれいにしたいと思います。

駒込小学校長 鈴木 昭博


夏休み長期キャンプに参加してみませんか?(校長ブログ)

2022年6月3日 11時00分

さて、これから始まるジメジメした梅雨が終わると、いよいよ夏休みが近づいてきます。

今回は、長期宿泊体験のお知らせです。
私が昨年まで勤務していた国立赤城青少年交流の家では、毎年7泊8日の長期キャンプを開催しています。

今年は、「あかぎ無限大キャンプ~自分も大事、みんなも大事~」(対象:5年生、6年生)というキャンプを開催するようです。
1週間家族と離れてのキャンプは、ちょっとしたチャレンジになると思います。また中学生になると部活動などがあり忙しくなるので、参加するには小学生の今の時期がチャンスかもしれません。

ぜひ、チャレンジしてみてください!
体験活動の大切さについては、こちらをご覧ください。



詳しくは、上の画像をクリックしてください。
国立赤城青少年交流の家のHPに移動します。
昨年のキャンプの様子は、国立赤城青少年交流の家公式YouTubeチャンネルをご覧ください。

駒込小学校長 鈴木 昭博

ポジティブ変換器(校長ブログ)

2022年6月2日 16時19分

私が思う自分の長所、短所は次のような感じです。

<長所>
新しもの好き
好奇心旺盛
常に前向き
優しい

<短所>
飽きっぽい
落ち着きない
せっかち
いいかげん
無駄遣いが多い
大食い
せかせかしている
集団行動が苦手
面倒くさがり

誰にでも長所、短所があり、おそらく日本人の特性として、特に短所の方が多くなってしまうのではないでしょうか。
さて、ものは考えようで、一見ネガティブと捉えられがちな短所をポジティブ変換してみるとどうなるでしょうか。

<短所をポジティブ変換すると>
飽きっぽい → 気持ちの切り替えが早い
落ち着きない → アクティブ
せっかち → テキパキしている
いいかげん → おおらか
無駄遣いが多い → 社会に貢献している
大食い → 健康的
集団行動が苦手 → 自立している
面倒くさがり → 効率的に考えている

何だか、短所も長所のように感じてしまいます。
要は自分の気持ちの持ちようということです。
同じ景色でも、見る人の心の持ちようで、バラ色にもなるし、灰色にもなるということです。

アドラー心理学でもよく出てきますが、人は「客観的な事実」ではなく、自分で意味づけをしている「主観的な解釈」の中で生きているということ。自分で「変えられること」(自分の考え方や行動など)と自分で「変えられないこと」(他人の考え方や行動など)の見極めをしっかりすることで楽に生きられるということです。

ちょっとしたスキルですが、これが定着してくると、何だか楽しくなってきます。
特に、逆境にいる時、つらい状況の時。そんな最悪な状況を客観的にとらえ、「あとは上がるしかない!」と思えたら最強ですね!

何事もポジティブ変換して、世界に一人しかいない、かけがえのない自分と上手につきあっていけるといいですね。

私は、自他共に認めるめんどくさがりですが、めんどくさいと思ったことを丁寧にやると人生案外うまくいくということもこの歳になってやっと学んだことです。

駒込小学校長 鈴木 昭博

読み書きそろばん(校長ブログ)

2022年5月31日 16時20分

今日は、漢字力・計算力テストがありました。

今の時代に、果たして「読み書きそろばん」は必要なのでしょうか。
私は、必要だと思います。
特に、私のような凝り固まったおじさんの頭ではなく、小学生の時代のスポンジのように物事を吸収していく時期にはこれからの社会を生きてく上でとっても必要なことだと思います。

さて、以前にも書きましたが、人格の完成を目指した自立した大人になることが教育の目的だとすれば、我々大人は、今の子供たちにどのような力をつけさせなければならないのかを考えていかなければなりません。

その最も基本的な力としてあげられるのが、「読み書きそろばん」だと思います。
読み書きそろばんというと

読み → 本を読む
書き → 書道
そろばん → そろばん

と思われがちです。江戸時代、日本は世界で最も高い識字率で5割程度もあり、明治以降の高度成長の大きな原動力になったと言われています。 そこには、江戸の庶民までが必要とされた「読み書きそろばん」という初等教育があり、農民や町民であっても、字の読み書き、計算が必要とされたのでしょう。そして、その力をつけることによって、世界が広がっていったことは容易に想像することができます。

さて、本来「読み書きそろばん」が意味することは、次のような内容になると思います。

読み → 文字・文章を読むこと。相手の伝えたいことを正確に読むこと。
書き → 内容を理解して文章を書くこと。自分の伝えたいことを正確に書くこと。
そろばん → 計算すること。数字をきちんと把握し、正確な答えを出すこと。

いずれにしても、現代においてもとても重要になってくる力です。

以前、『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』(新井 紀子 著)という本を読みました。その本では、「意味を理解して読むことができない」ことの課題を指摘し、さらに、読解力に欠けた子どもたちがそのまま大人になったら、完全にAIに仕事を奪われてしまうといったことへの警鐘を鳴らしています。また、いくら速度と記憶量が上がったとしても、「AI」は「数式として表現できること」以上のことは表現できず、その枠外にある「意味」を表現することができないとも述べています。そこに人間の可能性が残されているのですが。

あと数年もして子供たちが働く頃には、今の職業の何割かはAIに取って代わられるといったことがよく言われます。(AIと共存していく未来が理想だとは思いますが。)

そういったことを回避するためには、相手の表情から察する、微妙な表現やニュアンスの違いを読み取る、五感をフルに活用する、人を思いやる、他者と積極的にコミュニケーションを取るといった「人間にしかできないこと」を積み重ねていくことが大切だと思います。

そして、今の小学生の時期に、これからの変化の激しい世の中を生き抜いていくためにも必要な力の基本の基本となる「読み書きそろばん」をしっかり身につけていけるように、学校や家庭が連携して取り組んでいく必要があると思いました。

駒込小学校長 鈴木 昭博

みんなちがってみんないい!(校長ブログ)

2022年5月27日 16時15分

いよいよ明日は運動会です。

コロナ前とコロナ禍では、運動会の開催についても新しい生活様式を取り入れた開催様式にすっかり変わってしまいました。

しかし、運動会に参加する子供たちの気持ちは今も昔も変わらないような気がします。
運動が得意な子、運動が苦手な子、いろんな子供たちがいます。
明日の運動会に子供たちはどんな気持ちで臨むのか、とても気になります。

私も小学生の頃は、特に運動が得意な子供ではありませんでした。私が小学生の頃は、地域の自治会ごとに野球のチームがあり、当然私もそのチームに入るのですが、野球のボールはぶつかるととても痛くて、とても好きにはなれませんでした。中学校に入って、当時運動が得意な友達たちはみんな野球部に入部していましたが、小学生の頃のトラウマのある私はサッカー部に入部しました。ミーハーな私には、ちょうど漫画の「キャプテン翼」が流行っていたこともその大きな理由のひとつです。

そのような訳で、人それぞれ得意、不得意はありますが、「今」は今しかありませんから、「今」を楽しむ!ということがとても大切なことだと思います。一瞬一瞬の積み重ねが一生になると思えば、一瞬一瞬を楽しむことができれば一生楽しむことができます。

楽しむことは、自分の心の持ちようで、どんな時でも自分でコントロールできるものです。自分自身を客観的にとらえ、ワクワクしている気持ちを最大限発揮したり、ちょっと嫌だなぁと思っていても、それでも自分のできる範囲で頑張ってみたり、そんな自分を受け入れられれば、何だか自分が愛おしくなるものです。

さあ!
明日は運動が得意な子は、思いっきり目立ってください!ヒーローになる日です!
運動が苦手な子は、自分に負けないように最後まで全力を尽くしましょう!そういう習慣がどんなことにも丁寧に、一生懸命取り組む姿勢につながるはずです。

そして、保護者の皆様には123名の駒込ファミリーの子供たち一人ひとりに温かい応援と大きな拍手をお願いいたします。

最後に、知っている方もたくさんいると思いますが、金子みすゞさんの詩を紹介します。


   わたしと小鳥とすずと 

              金子みすゞ


   わたしが両手をひろげても、

   お空はちっとも飛べないが

   飛べる小鳥はわたしのやうに、

   地面を速くは走れない。

   わたしがからだをゆすっても、

   きれいな音は出ないけど、

   あの鳴るすずはわたしのやうに

   たくさんな唄は知らないよ。

   すずと、小鳥と、それからわたし、

   みんなちがって、みんないい。

駒込小学校長 鈴木 昭博

やるかやらないか(校長ブログ)

2022年5月26日 16時19分

私は、人とコミュニケーションを取るときに、あまり「言葉」を信じていません。
信じていないというより、言葉よりも行動の方を重視するといった方がわかりやすいでしょうか。

世の中には、「口が上手」「弁が立つ」とかの言葉があります。相手を理論的に打ち負かすことに快感を覚える人もいるでしょうし、言葉で相手を鼓舞したり勇気づけたりすることに長けている人もいるでしょう。

私は、どちらかというとその人の行動をよく観察します。
有言実行の人もいれば、無言実行の人もいるでしょう。
そういった人たちに私は憧れます。

残念ながら世の中には「口だけ」と言われる方がいると思います。私もその1人かもしれません。口では偉そうなことを言っているけど、実際の行動が伴わない。常に、意識して行動していないと理想の自分とは裏腹に弱い自分に負けてしまう。

駒込小学校の子供たちは、比較的掃除を一生懸命やる子が多いです。縦割り清掃で1年生から6年生が一緒に掃除をします。みんなで役割分担して丁寧に掃除に取り組んでいます。その中で、私も一緒に掃除をするときがありますが、体育館掃除の6年生は、最後の掃除おわりのあいさつ前には、黙々と1人で最後までゴミ集めをしています。毎日見ていると毎日同じように先に終わった子たちが集まっているときにも必ず最後にゴミを集めてからみんなのところにやってきます。決して誰に言われることでもなく、毎日毎日同じように淡々と行動しているその姿に感動を覚えました。

自分の行動は自分がよくわかっています。誰が見ていてもみていなくても、一番自分の行動をわかっているのは自分です。

どういう行動する自分が好きか、どういう行動をする自分がかっこいいと思うのか、メタ認知(客観的に)できていないと、誰も見ていないからいいかなと弱い自分がすぐに顔を出してしまいます。

私が尊敬するある校長先生が言った言葉を今でも覚えています。
「鈴木!何になったかかが大切じゃなく、何をやったかが大切なんだ!」

今、その言葉をつくづくかみしめながら、自分にできることを行動で示していきたいと思っています。

駒込小学校長 鈴木 昭博

たくさん失敗しましょう!という話(校長ブログ)

2022年5月23日 16時19分

「失敗」と聞くと、一見マイナスなイメージしかありませんが、皆さんはどんなイメージをお持ちでしょうか。

私もこの年齢になっても日々たくさん失敗して、反省してはまた同じことを繰り返してしまう毎日です。

大人になると行動する前に頭で考えて、失敗しないように行動するようになることが多いと思います。また、そうなることが大人になるということかもしれません。

ただ、頭で考えて失敗しないように行動することも大切ですが、特に、子どもの頃は「たくさん失敗しましょう!」と私は言いたいです。失敗をするということは、何か行動をしている証拠です。チャレンジしていることかもしれません。世の中まわりを見渡しても、失敗をしない人なんて誰一人いないと思います。

失敗して、とっても情けない気持ちになったり、恥ずかしかったり、自己嫌悪に陥ったり、そんな経験が次のチャレンジの励みになります。そして、その失敗のひとつひとつが学びです。次は、失敗しないようにこういう準備をしようとか、こんなふうに行動してみよう、課題に対して新たな方策で挑むことができます。

人間関係においても「今日は、友達にこんなこと言ってしまって失敗したなぁ。」とかを繰り返し、そんな心の状況を体験から学び、勇気を持って「謝ってみよう!」などと、関係の修復の仕方も勉強していくものです。

よく大人は先回りして子供の失敗の機会を奪ってしまうことがあります。このことから子供の人間としての力を奪ってしまうことにつながってしまうと思います。なぜなら人間は誰でも失敗から学んできたからです(それでも失敗を繰り返すことも人間ですが・・・)。何でもかんでも大人が先回りして子供の学ぶ機会を奪ってしまっては、本当に経験値の少ないちょっとしたことでへこたれてしまう大人になってしまう可能性があります。「獅子はわが子を千尋の谷に落とす」ということわざまではいかないとしても、将来自立した大人になるためには成功体験だけでもダメですし、失敗だけでもダメです。バランスのよい体験活動がとっても重要だと思います。

人間の世界よりも常に厳しい状況にある野生動物の世界でも、子供が自立すべき時期がくると、母親が子に餌を与えず、または運ばないで自立を促す厳しい愛情行動に出るようです。これは、ライオンから小鳥まで例外がないようです。いつ親が食われるかわからない弱肉強食の世界で、子供が自分で狩りができなければ生きていけないと知っている野生動物の世界だからでもあります。

何事もバランスが大切だと思いますが、人間も同じ動物の仲間だと思えば、野生動物まではいかなくても、これからの未来を担う子供の自立に向けてしっかりと考えて子供たちの教育に取り組んでいきたいものです。   
   
「しっかり抱いて、そしてそっとおろして、歩かせる」この教育の原点を私自身がもう一度再確認していきたいと思います。

駒込小学校長 鈴木 昭博

※ 先日のPTA環境委員の皆様の作業でとっても
きれいになった三角花壇です!

人の役に立つということ(校長ブログ)

2022年5月19日 16時20分

「ボランティア活動」という言葉が一般的になってきたのはいつ頃からでしょうか?

以前の職場で、社会教育実習(青少年教育施設での仕事を体験し学ぶ実習)に来た大学生と話をすると、ほとんどの学生が「ボランティア活動をしています。」と答えます。「子供たちの学習ボランティアをしていました。」「子供たちのキャンプのボランティアをしていました。」などなど。私の学生の頃とは比べものにならないくらい今の学生は意識が高いし、しっかりしているなと本当に感じます。

おそらく私が大学生のころも意識が高い学生は、きっとボランティア活動をしていたのだと思います。私はというと特に意識が高いわけでもなく、どうして自分の大切な時間を使ってボランティア活動なんてするんだろうと思っていた自己中心的で、今考えればちょっとイヤなやつでした。

そんな私の意識が変わった大きなきっかけは、2011年の東日本大震災です。当時私は、茨城県からの派遣で福島県にある国立那須甲子青少年自然の家に勤務していました。3月11日その日は私は宿直(泊まりの勤務)の日でした。

忘れもしない14:46。いつになく大きな地震だなぁと思いました。テレビのニュースで東北地方が大変なことになっていることを知りました。テレビの画面に映し出された映像、日本地図の東日本側の海岸が赤く点滅していました。津波警報です。信じられないような光景を目の当たりにし、ことの重大さを確信しました。その日から2週間ほど自宅に帰れなかったのを覚えています。

数日後、原発の爆発の映像では戦争でもおきたのかと思ったくらいです。テレビで施設が避難所になることを知り、半年ほど避難所運営を経験しました。避難所運営といっても今のように防災への備えや準備もない時代ですから、まずは職員が協力して避難所運営を進めていきました。そのうち事務所には日本各地から医療関係者や様々なボランティアの方々、福島県や浜通りの市町村関係者などなどたくさんの顔の知らない人たちであふれました。事務室は24時間対応だったので、職員は3交代で昼も夜も対応しました。何がなんだかわからない日々が続きました。

避難者は浪江町など浜通りからの避難者が多く、最大で620名ほどの避難者を受け入れました。那須甲子では最大で400名程度が定員なので、ホールや研修室にも布団を用意して対応しました。

最初の頃は、支援物資もなかなか届かず、食べ物も食堂の余り物、カップラーメンなどが続いたり、水道管が地震で壊れお風呂にもなかなか入れなかったりの状況で、避難者から「なんでこんなものしか食べられないんだ!」とか「風呂も入れないのか!」などの苦情もたくさんいただきました。

そのうち、職員中心に避難所を運営するのではなく、自治組織を立ち上げて避難者の方々に率先して運営に携わっていただこうと考え、何度も話し合いを持ちました。そのうち自治的な避難所運営も軌道にのり、我々職員は、避難者の方々のメンタルケアのための教育事業に取り組んだりすることができるようになりました。

今でもその当時関わりのあった方々とはたまにお会いしたり、連絡を取り合ったりしています。

この半年間の避難所運営を通して、私の意識は180度変わりました。こんな私でも人の役に立つことができて、しかも「ありがとうございます。」とか言っていただける。なんだか今まで感じたことのないようなほっこりした感じ、恥ずかしいようなうれしいような複雑な感じ、でもとても心地良い感じでした。困っている人の役に立つことを体験を通して学ぶことができました。

避難所運営が落ち着いてきた頃には、休日は同僚と一緒にもっと被害が大きかった海岸沿いにボランティア活動に行きました。これからどうしたらこの場所が復興していくのか想像できないくらいの被害の場所がたくさんありました。

そのような経験を通して、私の中でボランティア活動は何か特別なものではなく、普通のことになっていきました。以前の災害では常総市や栃木の水害などにもボランティアに行かせていただきましたし、最近ではトレイルランニングレースのボランティア、子供たちのスキースノーボード教室でボランティアをさせていただいています。 

本校でも、先日お伝えしたように「学校支援ボランティア」の方々に大変お世話になっています。小さな学校なので、とても職員だけの力では継続して環境整備するにも限界があります。学校支援ボランティアの方々のおかげで、花壇や校庭の草取りなどをしていただき、とってもきれいになり、本当にありがたい気持ちでいっぱいです。

ちょっとしたことでも人の役に立って感謝していただける。こんな経験をすると意識が大きく変わるんだなぁということを身をもって経験しました。

そんな「困ったときはお互い様」という日本の良さを今の子供たちにも丁寧に伝えていきたいなぁと思っています。

駒込小学校長 鈴木 昭博

コロナ禍で始めたこと(校長ブログ)

2022年5月17日 16時19分

私は元来あきっぽい性格で、今まで何を続けても長続きしないことがほとんどでした。

それでも、コロナ禍の新しい生活様式の中ではじめたことが3つあります。
それはダイエットとトレーニングの継続、オンライン英会話です。

大学生くらいの頃までは、何とか高校生の頃の体重を保っていましたが、社会人となり初めての赴任先の学校には同じ年代の若い先生方が多く、よく一緒にご飯を食べに行っていました。まぁ若かったのもありますが、かなりの大食い友人たちとご飯おかわり無料といったレストランにいってはとにかく食べまくっていました。当然、あたりまえのように体重は増え、人生最高体重は80㎏ちかくまでいきました。その当時の写真をみるとよく「劇団ひとり」に似ているとも言われます。

その後は、そこまでの体重ではないものの運動していても70㎏前半台を推移していましたが、コロナ禍で長女が「脂肪燃焼スープダイエット」をはじめて結果を残しているのをみて、私もやってみました。ホールトマトの缶詰とタマネギを使ったスープを作って、夕食をそれに変えました。それが見事にはまり、なかなか落ちなかった体重が数年ぶりに65㎏くらいまで落ちました。

食べること飲むことが大好きで、50歳台のおじさんが自由に飲んだり食べたりしていたらあっという間に太るのは当然です。そして、このくらいの年齢になると摂取エネルギーもそれほどいらなくなると思います。

今では、朝はコーヒーのみ、昼は給食、夜は納豆や豆腐、サラダ、野菜を中心の食生活に落ち着いていいます。持久系スポーツに取り組んでいることから、ファットアダプテーションと言われる脂肪を効率よく使える身体を手に入れるための食事制限をしています。夕食と次の日の食事までの時間を10時間以上空ける、夜9時までに夕食を食べるとすると次の日の給食まで約15時間あくことになります。このことで脂肪を使いやすい体質になっていきます。これはここ3年くらい継続しています。

トレーニングについては、コロナ禍の密をさけるために、早朝から1人で人がいないところを走ることを続けています。ここ3年くらいは毎朝5時前には起きて身体を動かすことを毎日続けています。トレーニングについては世界中でもっとも利用されていると言われるスポーツ系SNSアプリ「ストラバ」を使って記録しています。これは友人や有名なスポーツ選手のトレーニングログが確認できるので、モチベーションがあがります。

そして、オンライン英会話。私は高校生の頃は、こう見えて英語がとても得意でした。しかし、それはいわゆる昔の受験英語で、読む、書くが中心のことでした。海外旅行に行っても簡単な単語やジェスチャーでしかコミュニケーションがとれず、いつか少しでも英語で会話できたらいいなぁと思っていました。そんな時、以前の職場の国際部で、オンライン英会話の研修案内があり、早速申し込みました。半年間、1回30分程度、約100回ほどのオンライン英会話に取り組みました。はじめは頭ではわかっていてもそれが英語で表現することがすぐにでてこなくて、とてももどかしいという感じでしたが、予習や復習を通して、簡単な中学生程度の会話で、コミュニケーションがとれるという感じも味わうことができました。また、その時に10カ国をこえる世界中の方々との会話を通して、その国々の文化を学ぶことができました。それがとても楽しかったのを覚えています。言語習得は筋トレと同じとよく言われます。継続が大切です。現在は、YouTubeや様々なアプリなどで、昔より簡単に学べる環境が整っています。あとは自分のやる気次第です。私の長期目標では、60歳までに簡単な日常会話として海外の方とコミュニケーションがとれるくらいのレベルに達したいと考えています。

「継続は力なり」この言葉の偉大さを最近になってつくづく感じています。

駒込小学校長 鈴木 昭博

目標達成のために意識して行動を変えるということ(校長ブログ)

2022年5月13日 16時19分

 まだまだ若いと思っているうちに、いつの間にか歳をとって高校野球の高校生も年下になり(当たり前ですが)、芸能界で活躍している若い方々の顔を見ても、みんな同じような顔に見えて誰が誰だかなかなか名前も覚えられない今日この頃です。

 そして、いつのまにか若い人の中でもすごいなぁと尊敬する人がたくさん出てきました。

 最近特にすごいなぁと思う人は、大リーガーの大谷翔平選手です。私の子どもくらいの年齢ですが、どうやったらあんな子に育つのかと思うほど人間的に素晴らしいと思います。

 本人の努力はもちろんのこと、家族の方々、指導者の方々のサポートも素晴らしかったのだと思います。

 試合中に何気なくゴミを拾いポケットにしまうと紳士的な態度が話題になったこともありました。きっと単なるアピールでなく普段から普通にしている行動なのだと思います。それに比べて、道路際の交差点などに捨てられている山のようなゴミを見るととても悲しくなります。

 どうしたらあの年齢でその領域に到達できるのか、凡人の私には到底理解できません。

 部活動やスポーツクラブの指導は昔と違って格段に質が向上しているように思います。以前は、勝てば何でもありのような勝利至上主義が多かった気がしますが、今では選手が自立して自分で考えて判断できるようにする指導であったり、道具を大切にしたり整理整頓や礼儀などのマナーを大切にしたりしている指導者が増えていると思います。

 高校野球の強豪校では、礼儀はもちろん、道具を大切にし、靴をそろえるなどに徹底的に取り組んでいるところが多いです。そういった一見プレーに関係ないようなところを丁寧に行うことで、心と体が整えられるのだと思います。

 大谷選手は、高校1年生の時に「目標達成シート(マンダラチャート)」を作成しています。当時の佐々木監督の指導のもと、9×9の81マスの中心に自分の達成したい一番大きな目標を記入し、その周りのマスに達成のために必要なことを書いていきます。そのシートを常に意識して行動していくことで大きな目標達成につなげるものです。

(出典:「PRESIDENT (プレジデント) 2018年7/30号」より)

 かなり具体的に書かれており、内容も高校1年生が書いた内容としてはかなり完成されたもので、大人の私がみても大変参考になるものです。

 特に「ドラフト1位8球団」という最上位目標達成のための、その周りの8つの小目標。この中に、技術や身体的なものだけでなく、「メンタル」「人間性」「運」などが書かれており、さらにそれらを引き寄せるための具体的な行動が素晴らしいです。これらを常に意識して高校生の頃から行動してきたことで、今の大谷選手があるのだと改めて尊敬します。

 何かを始めるのに遅すぎることはありません。私も50過ぎのおっさんですが、最上位目標に向けた「目標達成シート」つくってみたいと思います。

駒込小学校長 鈴木 昭博

他人に迷惑をかけるな?(校長ブログ)

2022年5月9日 16時20分

 昔からそして小さな頃から、私を含めてほとんどの日本人は「他人に迷惑をかけるな」と教えられてきたと思います。周囲への配慮を欠かさないことは日本人としての美徳かもしれません。確かに公共の場で周りの目を気にせずに好き勝手なことをやって迷惑をかけるなどの行為は当然本当に迷惑極まりない行為なので、慎むべきだと思います。

 ただ、人は生きていれば誰でも自分には悪気がなくても人に迷惑をかけてしまうことは多々あります。

 インドをはじめとするいくつかの国々では、「お前は人に迷惑かけて生きているのだから、人のことも許してあげなさい」と教えるそうです。 

 人は誰でも「迷惑をかけながらでしか生きられない」、そう思うと周りに優しくなれる気がします。さらには周りへの感謝の気持ちが生まれてきます。

 コロナ禍で「自粛警察」という言葉が出てきました。マスクをつけていない人を激しく罵倒する,他県ナンバーの自動車を傷つけるなどといった過激な言動が話題になりました。その後,最近ではワクチン接種をしていない人が非難されるなどの問題も発生しています。

 実際に、私が昨年まで勤務していた国立の青少年教育施設では、職員の数名は全国区の勤務になりますから他県ナンバーのオンパレードです。コロナウイルスが蔓延し始めたころは、そういう他県ナンバーを発見した利用者が丁寧に事務室に伝えに来ることもありました。今ではやっとそういうことはなくなりましたが・・・。

 ネット社会でのいじめ、みんなで誹謗中傷をする袋だたきの行為もこのコロナ禍で一段と増えているような気がします。他人の行為を許せない「正義中毒」状態の人が増えていると脳科学者の中野信子さんは指摘しています。

「人間の脳は、他人に正義の制裁を加えることに悦びを感じるようにできています。この快楽に溺れてしまうと、決して人を許せない「正義中毒」状態になってしまうのです。しかし、許せないのは苦しいことです。」
(引用『人はなぜ他人を許せないのか?』中野信子 著 )

 日本人のよさは様々な文化を受け入れて独自の文化にしてしまうような寛容さ、そして、「困ったときはお互い様、和を以て貴しと為す、袖振り合うも他生の縁、親しき仲にも礼儀あり、笑う門には福来たる」などのたくさんのことわざや格言にあるように世界に誇る素晴らしい文化があります。

 人生100年時代と言われますが、平均寿命を考えると私は折り返しを過ぎ、残された人生をいかに過ごすかという時期にきています。

 あと元気に20年過ごせるとすれば、その限られた時間を、いかに楽しい時間にするか、感動する時間にするか、社会や人のために役立てる時間にできるか、そういう時間にしたいなぁと思います。

 決して、変な正義感をもって他人を責めたり、人の悪口を言ったり、妬んだり、そんなつまらない時間に残された時間を使いたくないなぁと日々反省と行動の繰り返しです。

駒込小学校長 鈴木 昭博

体験活動の大切さ(校長ブログ)

2022年5月2日 16時15分

 4月25日(月曜日)から5月9日(月曜日)までの間、茨城県安全なまちづくり推進会議主催の「春の地域安全運動」が実施されています。
 
 本日、本校においても1年生、4年生対象の「交通安全教室」が開催されました。1年生も4年生も、市交通防犯課や警察署の方々からの話を聞き、校庭に書かれた交差点で横断する練習をしたり、自転車を乗ってみたりと体験学習をしました。

 私が小学校の頃は毎日片道3㎞ほどの道のりを近所の子たちと集団行動で登校したものです。たんぼ道だったので、冬田んぼに水がなくなるとショートカットして田んぼの中を歩いて帰ったことを覚えています。また、中学生の頃は自転車通学となり、なぜかあの頃自転車の改造がはやっていて、ハンドルを多少曲げて乗ってみたり、サドルを低くしたりと今思えば思春期のまっただ中だったなぁと懐かしく思います。

 さて、最近車を運転していて思うことがあります。高校生などが自転車で通学しているところを追い越していくときに、話をしながら並列で走っていても1列にならずにそのまま平気で並列で走っている時が結構あります。昔は(昔はという話をすることじたい年をとった証拠ですが)、車の音が聞こえたり、車が見えたりすると普通に1列になっていた気がしますがいかがでしょうか。

 今の子供たちは、昔の子供たちに比べて少し危機管理能力が落ちているのではと感じることが多々あります。危機管理というのは自分が今危機に直面するかもしれないから、トラブルをうまくかわしたり最小限に押さえ込んだり、臨機応変に対応できるスキルです。こういった能力は、交通安全に限らず、自分の体調管理だったり、人間関係だったり、心の持ち方だったりと様々な場面で動物として本能的に発揮される能力だと思います。

 これは本来人間が動物として備わっていた能力が、社会の変化に伴って、退化しているということなのかと思ってしまいます。昨今の状況を考えると、昔の子供たちと比べて、様々な体験活動の機会が減っていることと関連があるような気がしてきます。このことはコロナ前からそうだと思いますが、さらにコロナ禍で集団で遊ぶ機会が減ったり、マスク越しで人の表情がわかりづらかったりといったコミュニケーションが取りづらくなったことも影響がある気がします。

 日本体育大学の角屋教授は、体験を通して学ぶことの大切さ、さらに他者とのかかわりの中で獲得される力として以下のように述べています。

「他者とのかかわり、つまり、集団で協働し体験することから、以下のような力が獲得されると言える。

① 一緒に活動している人に配慮しながら行動するという他者への配慮
② 同一の目的・目標を達成するために、集団で協力して活動するという人間関係
③ 集団で協力して活動するために、自分は何をどのように行動すべきかという、自己の意志、決定による主体性
④ 注意事項を守り、活動に取り組むという安全性に対する態度
⑤ 公共のものを大切にし、集団活動のルールを守るという社会性
⑥ より高次な目的や目標を設定し、それらを達成しようとする挑戦や向上心

このように体験を通して、子供は学び成長していく。体験活動が社会性や豊かな人間性を育むことは、広く知られているところである。全国学力・学習状況調査においては、自然の中で遊んだことや自然観察をしたことがある児童生徒の方が、理科の平均正答率が高く、自然の中での集団宿泊活動を長い日数行った小学校の方が、国語・算数の主に「活用」に関する問題の平均正答率が高い傾向がみられている。このように子供が自然や人・社会等について学ぶために体験活動は不可欠なものであると言える。」

 学校は、まさに他者とのかかわりを通して学ぶ場と言えます。様々な他者(同学年、他学年、先生方、地域や保護者の方々など)とのかかわりを通して、五感を通して、直接かかわることから多くのことを学びます。

 これらの多くの直接体験を通した学びの中で、日々子供たちとともに我々教師も多くのことを学んでいます。

 駒込小学校長 鈴木 昭博

「生涯にわたって学び続ける」時代に(校長ブログ)

2022年4月27日 16時30分

 人生100年時代と言われています。平均寿命で言えば世界1位です。(2022年版の世界人口白書(State of World Population)によると、平均寿命が最も長い国は日本で、男性は82歳、女性は88歳だった。)ただ、健康寿命を考えると平均寿命よりも10歳ほど差があるようです。

 いずれにしても世界有数の長寿国である日本において、勉強は学校時代だけすればよいというものではないということはほとんどの方がそう思うことでしょう。

 現在の世の中は、生涯にわたって学び続ける時代であると言われます。時代の変化が早く、さらには予想だにしない災害も増えています。それらに対応するためには、学校での勉強だけでは対応できません。むしろ社会人になってからの方が学んでいる方が多いのではないでしょうか。仕事の内容もどの仕事をとってもおそらくずっと昔から同じような方法で仕事をこなしていることばかりではないと思います。新しいシステムや最新の技術を学びながらスキルアップしていると思います。普段の生活ひとつとっても新しい家電製品が出れば、新しい機能がついており、それをどうやって活用するのかも勉強ですし、新しいソフトやアプリを一から勉強するのも同じです。

 本来、学ぶことは楽しいことです。自分が知らないことを知る。わからないことがわかるようになる。できないことができるようになる。それはすべて過去の自分と比べて向上的に変容していることが実感できるからだと思います。

 小さなことでも目標を持って、そのために具体的にどのようにこつこつと積み重ねていくのか。「小さなことを多く積み重ねることが、とんでもないところへ行くただひとつの道なんだ。」と努力の天才といわれるイチローも言ってます。

 今子供たちは生涯学習の基礎となる学習を毎日積み重ねています。子供たちとともに我々大人も学び続け、学ぶことは楽しいことなんだということを行動で示せるようになりたいと思う今日この頃でした。

※ 写真は、先日の職員研修の様子です。

駒込小学校長 鈴木 昭博


私の子育て?(校長ブログ)

2022年4月25日 16時30分

 私には娘が2人います。2人とも成人していて1人は結婚もしているので、いわゆる子育ては終わったと言えるかもしれません。

 私が若い頃の子育てに積極的に参加できたかと振り返ると全くそうではなかったと反省しかありません。理由は、子育てまっただ中、ちょうど私も教員としてとても忙しい時期で部活動で土日も家にいなかったり、中学3年生の進路時期には毎日午前様になるような時代でした。まだ教員も含め労働者の「働き方改革」などという言葉は全くなかった時代で、どちらかと言えば当時の栄養ドリンクのCMでは、「24時間戦えますか!」などのキャッチフレーズが流行していたような今では考えられない時代です。

 とは言っても子供たちが小さい頃の思い出と言えば、私が外で遊ぶのが好きなので、遊ぶといえば山にキャンプに行ったり、海に海水浴に行ったりというのがほとんどで、「うちはなんで遊園地とか行かないの?」と小さい頃子どもたちによく聞かれたのを覚えています。

 長女は、ハイハイする頃からキャンプに連れて行き、キャンプ場でハイハイして泥だらけになったり、次女は私が釣りをしている横で走って石を投げて遊んでいたらそのまま湖に落ちて急いで引き上げたりといろんなアクシデントもありました。

 子供たちが小学校に入る頃には、中古のキャンピングカーを購入し、時間があれば金曜日の夜に夏はキャンプ場、冬はスキー場に出かけたものです。子供たちには「2泊で出かけるからその用意をしてね!」とだんだん自分たちで服をバッグにパッキングしたりできるようになりました。

 そんな子供たちも中学生になると部活動があり一緒に遊びに出かける機会はめっきり減りましたが、今でも家族で続いている共通の趣味といえば「スノーボード」くらいです。ちなみにスノーボードは私はJSBAのB級インストラクター(スキーでいえば準指導員)、次女はC級インストラクターの資格を持っています。

 子育てに正解はないと言われます。ほぼほぼ子育てに参加していない私でもこんな時はどうしたらいいのかと悩む時がありました。そんな時に、より所となるものに本がありました。昔はインターネットなどの環境がありませんでしたから。私が子育てに関して良書だと思った本を紹介します。発行日が古い順に並べてみました。

・『Q&Aこころの子育て―誕生から思春期までの48章』河合隼雄 著
 →Q&A方式で発達段階ごとに悩みをわかりやすく解説している臨床心理学者の河合先生ならではの名著です。

・『「学力」の経済学』中室牧子 著
 →おそらく教育にはじめてエビデンスの考え方を取り入れた慶応大学教授で経済学者の中室先生の本です。読んだあと私はもっと子供たちが小さいときに読みたかったと残念に思いました。

・『麹町中校長が教える 子どもが生きる力をつけるために親ができること』工藤勇一 著
 →教育関係者の中では有名な元麹町中学校工藤校長先生の子育て本です。他にも『最新の脳研究でわかった! 自律する子の育て方』など興味深い本が沢山あります。

 ぜひお時間があるときにお読みになってはいかがでしょうか。

 今の時代はネット上にもたくさんの子育て関係のウェブサイトがありますが、茨城県教育員会でも「家庭教育応援ナビ」というページを作成しています。私が県庁に勤務していた頃、隣のグループで作成し立ち上げたページです。当時に比べれば内容もかなり充実してきています。ぜひご覧ください。本校HPにも左にバナーが貼ってあります。

 家庭環境や家族のあり方も社会の変化によって大きく変化していますが、いつまでも変わらないのは、たくさんの愛情を持ってかけがえのない子供たちを社会全体で育てていくということだと思います。様々な環境の中で、様々な人々の力をかりて楽しみながら子育てできるといいですね。

駒込小学校長 鈴木 昭博

子ども読書活動推進フォーラム(校長ブログ)

2022年4月22日 10時00分

昨日の「駒小トピックス」で、読書について書かせていただきましたが、昨年度まで私が所属していた国立青少年教育振興機構では、毎年4月23日に「子ども読書活動推進フォーラム」を文科省と共催で開催しています。
コロナ禍での開催となりますので、YouTubeでのオンライン配信もあるようです。

特に、「子ども時代の読書活動の重要性」というテーマで行われるシンポジウムはとてもおもしろそうです。パネリストには芸人で芥川龍之介賞受賞作家でもある又吉 直樹 (吉本興業)さんも登壇されます。
以下に、チラシやオンライン配信のリンクを貼っておきますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。
あの「今でしょ!」の林修先生も東大合格の大きな要因として、小さい頃の読書やおうちの方の読み聞かせをあげていました。
この機会に家族で読書について考えてみるのもいいですね!



こちらからYouTubeライブ配信がみられます!
https://www.youtube.com/watch?v=NV3Fp3kK-Rs

駒込小学校長 鈴木 昭博

加速するデジタル化の波(校長ブログ)

2022年4月19日 16時30分

 早稲田大学(電子政府・自治体研究所)が発表した「世界デジタル政府ランキング2021」(第16回)(ICT先進国64か国・地域について、デジタル政府の進捗度を主要10指標で評価)では、日本は64か国中、前回の7位から9位に後退したとのことです。

 ちなみにちょっと古いですが、国立教育政策研究所が公開しているPISA2018調査結果「2018年調査補足資料(生徒の学校・学校外におけるICT利用) 」では、日本の教育におけるICT活用状況は、OECD加盟国のなかで最下位に位置しています。この後、コロナ禍で1人1台端末と高速大容量の通信ネットワークを一体的に整備する「GIGAスクール構想」が加速し、日本の学校教育の中でも、学校の授業や、コロナ禍でのオンライン授業など、数年前に比べれば飛躍的にICTが加速しました。

 私が携帯電話を初めて手にしたのが20代後半、その後スマホをはじめて手にしたのが10年前くらいでしょうか。大学生の頃パソコンと言えばNEC一択、ペラペラの5インチのフロッピーディスクだったことを懐かしく思います。

 これからの世の中はSociety5.0の世の中と言われます。ちなみに、狩猟社会(Society 1.0)、農耕社会(Society 2.0)、工業社会(Society 3.0)、情報社会(Society 4.0)となり、内閣府の定義では、サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会(Society)としています。そして、目指す未来社会像としては、「一人ひとりが多様な幸せ(well-being)を実現できる社会」としています。

 いずれにしても、これからの世の中デジタル化を避けては通れないような気がします。そこで重要になってくることは様々なデータをどのように保存し活用するかです。すべてを自分の脳に記憶することは無理ですから、そのためにインターネット上に保存するクラウドを利用します。私は、ここ数年仕事や生活の中で主に情報整理のために使っているアプリは、「Evernote(エバーノート)」、Google関係のアプリ「Gmail」「Googleカレンダー」「Googleドライブ」「Googleマップ」などや「GoodNotes」などです。これらはすべてネットがつながり同じアカウントがあれば、iPhoneであってもAndroidであってもMacでもWindowsでも同じように使えてとても便利です。特に私は、様々なアイディアや計画、活用できそうなページなどは、すべてEvernoteに保存しています。pdfファイルや画像ファイルも名前をつけておけば後で検索することがとても楽です。最近、仕事関係の文書や資料はGoodNotesに名前をつけて保存しています。これはタッチペンや指でデータ上にメモができたりととても便利です。そうは言ってもすぐにメモができる点では紙にペンが一番です。私も10年ほど前にベストセラーになった『情報は1冊のノートにまとめなさい』という本を読んで、常にA6ノートを持ち歩いています。毎年年度が終わる頃には10冊以上のメモノートがたまります。

 子供たちのICT活用能力は我々大人が追いつかないほど柔軟で速いです。何事もバランスが大切ですから、アナログとデジタルとそれぞれの良さを十分に生かしながら、これまたバランスよくつきあっていくことが大切だと思います。

駒込小学校長 鈴木 昭博

これからの時代に必要な力(校長ブログ)

2022年4月14日 16時10分

日本財団が実施している18歳意識調査(第46回「国や社会に対する意識」(6カ国調査))の中で、6か国中すべて最下位という結果に衝撃を受けました。調査内容は、「将来の夢を持っている」「自分の将来が楽しみである」「多少のリスクが伴っても、新しいことに沢山挑戦したい」などです。

(出典「日本財団 18歳意識調査」より)

新型コロナ感染症の感染拡大や社会の変化の早さ、多様性、不確実性など、先行き不透明で予測が困難な時代と言われています。そのような中、未来の時代を生きていく子供たちには、どのような力が必要でしょうか。

駒込小学校の教育目標は、「心やさしく たくましく すすんで学ぶ児童の育成」です。私は、年度初めの学校経営の目標として、「みんなが笑顔になれる学校づくり」を掲げました。(このことについては、次の機会に書かせていただきます。)学校には、いろいろな目標がありますが、その目標を達成するために、様々な具体的な取り組みが必要です。学校の教育目標や学校経営の目標の具現化に向けて、これから様々な取り組みを実施していきます。保護者の皆様、地域の皆様のご理解ご協力よろしくお願いいたします。

子供たちが、未来に夢を持って幸せに生きていくために必要な力をたくさん体験活動を通して獲得するのが小学校の時期です。友達や先生、地域の方々との関係の中で、学んでいくことがたくさんあります。友達とけんかしていやな気持ちになったり、ついつい言ってしまったことで友達が傷ついたり、そういう経験を通して成長していくものだと思います。そのためにはたくさんの失敗が必要です。失敗することによって学び、失敗することによって成長する。失敗させないことが教育ではなく、失敗しても立ち上がることを教えるのが教育だと思います。ついつい私たち大人はこれまでの経験のもとに、先回りして失敗しないように支援してしまうことが多いですが、昔金八先生が言っていたように、「親」という字は、木の上に立って見守ることなのかもしれません。

子供たちが安心して失敗できる環境づくりをしながら、本校教育目標にあるような「たくましく へこたれない子」の育成に取り組んでいきたいと思います。

駒込小学校長 鈴木 昭博

着任のあいさつ(校長ブログ)

2022年4月11日 13時22分


 
 この度の人事異動により、駒込小学校に赴任しました校長の鈴木昭博(すずき あきひろ)と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

 昨年度までは、群馬県にある国立赤城青少年交流の家に勤務していました。

 私のこれまでの経歴は以下の通りです。
  平成3年 古河市立古河第一小学校(新採)
  平成11年 五霞町立五霞中学校
  平成17年 古河市教育委員会生涯学習課(派遣社会教育主事)
  平成20年 古河市立古河第一小学校
  平成22年 国立那須甲子青少年自然の家(企画指導専門職)
  平成25年 茨城県教育庁生涯学習課(社会教育主事)
  平成29年 古河市立総和南中学校(教頭)
  平成31年 国立赤城青少年交流の家(次長)

 創立120年を超える伝統ある駒込小学校の校長として赴任したことに身の引き締まる思いです。変化が激しく予想だにしない出来事が起こりえる現代社会の中では、その変化に柔軟に対応できる「たくましく、へこたれない児童」を育てていくことが重要です。学校だけでなく、地域や家庭としっかりとタッグを組み、社会総ぐるみで子供たちの教育に取り組むことが重要です。
 駒込小学校には優秀なスタッフがたくさんおります。すべての職員と力を合わせ子供たちの教育に全力を尽くしていく所存です。学校の教育活動に対する地域の皆様、保護者の皆様のご理解・ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

 令和4年4月
         古河市立駒込小学校長 鈴木 昭博

始業式の話から(校長ブログ)

2022年4月6日 13時32分

 みなさん進級おめでとうございます!新しい学年が始まるので、ドキドキわくわくしている人がいると思います。

 校長先生は、みんなが笑顔になるような楽しい学校にしたいと思います。みんなというのは、当然みなさんもそうですし、この学校にかかわる全ての方々です。ここにいる先生方、みなさんの家族の方々、学校のまわりの地域の方々、駒込小学校にかかわる全ての方々が駒込小学校にくると笑顔になれる、楽しい学校にしたいと思います。それには、校長先生の力だけではどうにもなりません。みなさん一人ひとり、先生方、お家の方々、地域の方々、たくさんの方々の力をあわせて楽しい学校にしたいなぁと思います。どうか協力してください。よろしくお願いします。

 最後に校長先生からひとつだけお願いがあります。
 
 それは、みなさんひとりひとりが周りの人に優しくしてくださいということです。
 優しい人は、強い人だと校長先生は思います。
 困っている人がいたら優しく声をかけてください。これを1年間続けて欲しいと思います。
 よろしくお願いします。