校長室から(2023年度)

運動会を通して(校長室から)

2023年5月30日 08時23分

 5月27日、天候にも恵まれ、予定どおり運動会を開催することができました。

 開催にあたり、テントの設営や片付け、除草作業など、ご協力くださいましたPTA本部役員の方、ボランティアとしてご協力くださいましたたくさんの方々に、改めて感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

 最初の全体練習で、私は子供たちに次のようなお話をしました。「一生懸命にがんばること。一生懸命にがんばれば、見てる人を感動させることができ、みんなから応援してもらえる」

 練習を積み重ね本番。子供たちは、期待どおり演技や係活動に一生懸命取り組み、私たちにたくさんの感動を与えてくれました。本当にすばらしかったです。


 今般、学校行事を見直し精選していく中で、半日開催ではありますが「運動会は実施」です。運動会には、大きな教育的意義があると考えています。

 運動会を実施することは「目的」ではなく、あくまで「手段」です。運動会を「通して」、子供たちに「どのような力を身に付けさせるのか」「何ができるようになるか」全教職員で共有し、本番に向けて子供たちを支援してきました。今後は、子供たちとともに「リフレクション(振り返り)」です。

 成果と課題を明確にし、これからの教育活動へ生かしていく「サイクル」を大切にしたいと考えています。

校長室から(2022年度)

目標達成のために意識して行動を変えるということ(校長ブログ)

2022年5月13日 16時19分

 まだまだ若いと思っているうちに、いつの間にか歳をとって高校野球の高校生も年下になり(当たり前ですが)、芸能界で活躍している若い方々の顔を見ても、みんな同じような顔に見えて誰が誰だかなかなか名前も覚えられない今日この頃です。

 そして、いつのまにか若い人の中でもすごいなぁと尊敬する人がたくさん出てきました。

 最近特にすごいなぁと思う人は、大リーガーの大谷翔平選手です。私の子どもくらいの年齢ですが、どうやったらあんな子に育つのかと思うほど人間的に素晴らしいと思います。

 本人の努力はもちろんのこと、家族の方々、指導者の方々のサポートも素晴らしかったのだと思います。

 試合中に何気なくゴミを拾いポケットにしまうと紳士的な態度が話題になったこともありました。きっと単なるアピールでなく普段から普通にしている行動なのだと思います。それに比べて、道路際の交差点などに捨てられている山のようなゴミを見るととても悲しくなります。

 どうしたらあの年齢でその領域に到達できるのか、凡人の私には到底理解できません。

 部活動やスポーツクラブの指導は昔と違って格段に質が向上しているように思います。以前は、勝てば何でもありのような勝利至上主義が多かった気がしますが、今では選手が自立して自分で考えて判断できるようにする指導であったり、道具を大切にしたり整理整頓や礼儀などのマナーを大切にしたりしている指導者が増えていると思います。

 高校野球の強豪校では、礼儀はもちろん、道具を大切にし、靴をそろえるなどに徹底的に取り組んでいるところが多いです。そういった一見プレーに関係ないようなところを丁寧に行うことで、心と体が整えられるのだと思います。

 大谷選手は、高校1年生の時に「目標達成シート(マンダラチャート)」を作成しています。当時の佐々木監督の指導のもと、9×9の81マスの中心に自分の達成したい一番大きな目標を記入し、その周りのマスに達成のために必要なことを書いていきます。そのシートを常に意識して行動していくことで大きな目標達成につなげるものです。

(出典:「PRESIDENT (プレジデント) 2018年7/30号」より)

 かなり具体的に書かれており、内容も高校1年生が書いた内容としてはかなり完成されたもので、大人の私がみても大変参考になるものです。

 特に「ドラフト1位8球団」という最上位目標達成のための、その周りの8つの小目標。この中に、技術や身体的なものだけでなく、「メンタル」「人間性」「運」などが書かれており、さらにそれらを引き寄せるための具体的な行動が素晴らしいです。これらを常に意識して高校生の頃から行動してきたことで、今の大谷選手があるのだと改めて尊敬します。

 何かを始めるのに遅すぎることはありません。私も50過ぎのおっさんですが、最上位目標に向けた「目標達成シート」つくってみたいと思います。

駒込小学校長 鈴木 昭博