校長室から

これからの時代に必要な力(校長ブログ)

2022年4月14日 16時10分

日本財団が実施している18歳意識調査(第46回「国や社会に対する意識」(6カ国調査))の中で、6か国中すべて最下位という結果に衝撃を受けました。調査内容は、「将来の夢を持っている」「自分の将来が楽しみである」「多少のリスクが伴っても、新しいことに沢山挑戦したい」などです。

(出典「日本財団 18歳意識調査」より)

新型コロナ感染症の感染拡大や社会の変化の早さ、多様性、不確実性など、先行き不透明で予測が困難な時代と言われています。そのような中、未来の時代を生きていく子供たちには、どのような力が必要でしょうか。

駒込小学校の教育目標は、「心やさしく たくましく すすんで学ぶ児童の育成」です。私は、年度初めの学校経営の目標として、「みんなが笑顔になれる学校づくり」を掲げました。(このことについては、次の機会に書かせていただきます。)学校には、いろいろな目標がありますが、その目標を達成するために、様々な具体的な取り組みが必要です。学校の教育目標や学校経営の目標の具現化に向けて、これから様々な取り組みを実施していきます。保護者の皆様、地域の皆様のご理解ご協力よろしくお願いいたします。

子供たちが、未来に夢を持って幸せに生きていくために必要な力をたくさん体験活動を通して獲得するのが小学校の時期です。友達や先生、地域の方々との関係の中で、学んでいくことがたくさんあります。友達とけんかしていやな気持ちになったり、ついつい言ってしまったことで友達が傷ついたり、そういう経験を通して成長していくものだと思います。そのためにはたくさんの失敗が必要です。失敗することによって学び、失敗することによって成長する。失敗させないことが教育ではなく、失敗しても立ち上がることを教えるのが教育だと思います。ついつい私たち大人はこれまでの経験のもとに、先回りして失敗しないように支援してしまうことが多いですが、昔金八先生が言っていたように、「親」という字は、木の上に立って見守ることなのかもしれません。

子供たちが安心して失敗できる環境づくりをしながら、本校教育目標にあるような「たくましく へこたれない子」の育成に取り組んでいきたいと思います。

駒込小学校長 鈴木 昭博