校長室から

新たな教師の学び(校長ブログ)

2022年12月21日 14時09分

先日、12月19日に中央教育審議会において「『令和の日本型学校教育』を担う教師の養成・採用・研修等の在り方について~「新たな教師の学びの姿」の実現と、多様な専門性を有する質の高い教職員集団の形成~(答申)」が示されました。

現在の子どもたちの学び(個別最適な学び、協働的な学びを通した主体的・対話的で深い学び)を教師自身も実現していくことなど、今後の方向性が示されました。

予想だにしない出来事や、社会の急速な変化に対応していくためには、生涯学び続けることが大切です。このことは、教師だけでなく誰でも必要不可欠なことだと思います。

スマホを操作していても、新しいアプリはどんどん出てくるし、この前オートアールズに行ったら、新しいスマートバックミラー(バックカメラを利用してデジタル画像がミラーに映される)なるものが店頭に並んでいて、もうバックミラーが見えないなんてことがないんだなぁと驚きました。

ものすごい変化です。

先日、職員室の私の机上に「校長文庫」なるものを設置しました。
普段は忙しくてなかなかゆっくり本を読む暇もないであろう職員向けに、私の蔵書の中からおすすめの本を持ってきてみました。

「ちょっと興味がある本があったら、自由に持っていっていいですよ。」と話したところ、何人かの職員が早速興味のある本を持ち帰っていて、嬉しい気分になりました。

立命館アジア太平洋大学学長の出口治明氏は、人間が賢くなる方法は「人・本・旅」に学ぶことと言っています。

①「人」:いろんな人に会って教えてもらう。
②「本」:昔の人や遠くの人に教えてもらう。
③「旅」:コンフォートゾーンを抜け出して学ぶ。

ということです。

①人は人から学ぶとは、これまでの歴史の中でずっと続けられてきたことです。自分の知らないことを知っている人から学ぶ。自分ができないことができる人から学ぶ。こんな人になりたいなぁとか、自分の理想のモデルになる人物を見つけることも学びですね。
②本を通して、いろんな人や世界の方から学ぶことができます。そんないろんな人や世界の知識が凝縮された本は、何かを学ぶには最適なツールです。
③そして、旅にでること。旅に出ると何かしらトラブルが発生します。そんなトラブルにどのように対応することができるか。自分の知らない自分に出会うチャンスです。

そういう学ぶ機会を通して、人間的にも幅の広い、現在とても重要視される多様性を受け入れることができるような人間になれるのだと思います。

さぁ、何かと忙しい師走ですが、ちょっとした時間を捻出して、普段出会えない人に会ったり、じっくりと本を読んだり、旅に出たりしたいものです。

駒込小学校長 鈴木 昭博

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