校長室から

人間ドック(校長ブログ)

2023年1月25日 16時30分

人間ドックに行ってきました。

以前、小学生の担任をしていたころ、「人間ドックに行ってきます。」と言ったら、「先生、人間犬(いぬ)って何ですか?」と言われたことを今でも思い出します。

年末年始の暴飲暴食の結果がしっかり結果に表れ、体重が昨年に比べ2㎏ほど増加し、さらに悪玉コレステロールもしっかり増えており、視力については年々見えなくなってきている状況です。年相応にいろいろとガタがきております。

結果、大きな問題はありませんでしたが、毎回人間ドックに行くたびに、健康について考える良い機会になっています。

さて、これから未来を生き抜く子供たちにとっても「健康」についての問題は、生きていく上で最も重要な問題のひとつになると思います。

生まれたときからインターネットがある情報化世代、コロナ禍でたくさんの体験活動の機会が制限された3年間、核家族化も進み、私の小学校時代のように、学校から帰るとすぐに近所の友だちと田んぼの中で、野球をしたり、凧あげしたりという時代から比べるとその変化はものすごいものです。

本来、人間は動物ですから、動くことが当たり前にできているそうです。いすに座ってじっとしていることや、パソコンとにらめっこしていることは、そもそも想定されていないことで、食生活も大きく変わってきた現代では、健康になるためにはどうしたら良いかをしっかり学んで実践することでしか健康にはなれないと言っても過言ではない状況だと思います。

あるお医者さんが、「運動に勝る薬はない」と言っていたことを思い出します。

健康を害して、薬を飲むことで健康を保つよりも、軽い運動を続けることで健康を保つ方がよっぽどメリットがあるということのようです。

高額な薬代もかからない、身体が丈夫になる、リフレッシュもできる、今では運動が脳に好影響だという研究も進んでいるようです。

そう考えると、小学校の体育などでは、運動ができるできないといったことではなく、身体を動かすことは気持ちがよくて、とっても楽しいという子供たちを育て、生涯自分の好きなスポーツや運動を通して、健康な日常を過ごしていくことが何よりも大切だと思います。

小学生は、少しの休み時間でも本当によく校庭を走り回り、どんなに寒い日でも鬼ごっこやブランコなどで遊んでいます。

昔の狩猟をしていた頃の遺伝子が身体の中に息づいているかのように走り回っています。

私はここ数年毎日朝5時くらいから家のまわりを走っていますが、毎日たくさんの高齢の方々と出会います。毎日会うので、いつの間にか毎日あいさつするようになります。毎日会うので、たまたますれ違わないときには、「あのおばあちゃんどうしたのかな」と心配になることもあります。その後、また会ったときにはホッとしますが。

スポーツジムも同じで、会員の多くはご高齢の方が多いです。

今のご高齢の方々もそれくらい自分の健康に気を遣っているということでしょう。

昔から「健全な肉体に健全な精神は宿る」と言われているように、運動はメンタル面にも好影響を与えるようです。ある精神科の先生は、精神的に病んでいる患者さんに軽い運動を進めるそうです。外で、太陽を浴び、汗をかくことでリフレッシュするとすっきりして何だか悩みも吹き飛んでしまったという経験がある人は多いと思います。

「人間ドック」は、もう一度動物の人間としての原点に立ち戻り、健康や運動について見直すよい機会になりました。

駒込小学校長 鈴木 昭博

IMG_2249

今日の朝は寒かったですね~!