校長室から

やるかやらないか(校長ブログ)

2022年5月26日 16時19分

私は、人とコミュニケーションを取るときに、あまり「言葉」を信じていません。
信じていないというより、言葉よりも行動の方を重視するといった方がわかりやすいでしょうか。

世の中には、「口が上手」「弁が立つ」とかの言葉があります。相手を理論的に打ち負かすことに快感を覚える人もいるでしょうし、言葉で相手を鼓舞したり勇気づけたりすることに長けている人もいるでしょう。

私は、どちらかというとその人の行動をよく観察します。
有言実行の人もいれば、無言実行の人もいるでしょう。
そういった人たちに私は憧れます。

残念ながら世の中には「口だけ」と言われる方がいると思います。私もその1人かもしれません。口では偉そうなことを言っているけど、実際の行動が伴わない。常に、意識して行動していないと理想の自分とは裏腹に弱い自分に負けてしまう。

駒込小学校の子供たちは、比較的掃除を一生懸命やる子が多いです。縦割り清掃で1年生から6年生が一緒に掃除をします。みんなで役割分担して丁寧に掃除に取り組んでいます。その中で、私も一緒に掃除をするときがありますが、体育館掃除の6年生は、最後の掃除おわりのあいさつ前には、黙々と1人で最後までゴミ集めをしています。毎日見ていると毎日同じように先に終わった子たちが集まっているときにも必ず最後にゴミを集めてからみんなのところにやってきます。決して誰に言われることでもなく、毎日毎日同じように淡々と行動しているその姿に感動を覚えました。

自分の行動は自分がよくわかっています。誰が見ていてもみていなくても、一番自分の行動をわかっているのは自分です。

どういう行動する自分が好きか、どういう行動をする自分がかっこいいと思うのか、メタ認知(客観的に)できていないと、誰も見ていないからいいかなと弱い自分がすぐに顔を出してしまいます。

私が尊敬するある校長先生が言った言葉を今でも覚えています。
「鈴木!何になったかかが大切じゃなく、何をやったかが大切なんだ!」

今、その言葉をつくづくかみしめながら、自分にできることを行動で示していきたいと思っています。

駒込小学校長 鈴木 昭博