校長室から

卒業式 式辞 (校長ブログ)

2023年3月23日 16時28分

式 辞

古河市立駒込小学校令和4年度卒業生として本校を巣立つ17名の皆さん、ご卒業おめでとうございます。心からお祝いを申し上げます。また、保護者の皆様にもご臨席を賜り、誠にありがとうございます。

ただ今、卒業生一人ひとりにお渡ししました卒業証書は、6年間いろいろな困難を乗り越え、頑張ってきた証です。そして、今年で130周年を迎えた明治時代から続くこの伝統ある駒込小学校の卒業生として、卒業生台帳にもしっかりと一人ひとりの名前が刻まれました。

今、これまでの6年間を振り返ったときに、皆さんの小学校生活はどのようなものだったでしょうか。楽しかったこと、うれしかったこと、悲しかったこと、いろんなことが思い出されることでしょう。

突然の新型コロナウイルス感染症によって、皆さんの生活、世界中の人々の生活が変わりました。本来、できることができなかったり、先が見通せず不安な日々を過ごしたり、まだ小学生の皆さんにとってはたくさんの不便を強いてしまったところがあるのではないかと感じています。

私が4月に駒込小学校に赴任してきたときに、とても感動したことをお話しします。

それは、掃除の時間、縦割り清掃班の中で、6年生が中心となり、下級生のお手本となり、一生懸命掃除に取り組んでいる姿です。誰に言われることもなく、黙々と掃除に取り組む姿、最後にゴミを集めている姿にとても感動したことを今でもよく覚えています。

また、休み時間には、学年関係なくみんなで楽しそうに遊んでいる姿がありました。

このようにアットホームで温かい駒込小学校の雰囲気を、卒業生の皆さんが率先して作ってくれました。本当にありがとうございました。

最近、テレビで流れているこのCMを皆さんは聞いたことはあるでしょうか。

「三振した数928回、

 打たれたヒットの数647回、

 ホームランを打たれた数59回、

 失点した数281回、

 チャンスで凡退した数506回、

 けがで投げられなかった日数692回、

 試合で負けて泣いた数、たくさんある、

 二刀流が無理だと言われた回数、数え切れない、

 でも、二刀流が無理だと思ったことは1度もない。

 失敗の数だけ成長できる!」

そうです、現在、WBC(ワールドベースボールクラシック)で大活躍している大谷翔平さんを起用した会社(株式会社セールスフォース・ジャパン)のCMです。

あの大谷さんでさえ、たくさんの失敗を繰り返して、今の地位に上り詰めたわけです。

小さな石を一つ一つ積み上げるような努力を重ねてきたから今の姿があるのでしょう。

すごい場所に行くためのたった一つの方法は、小さな努力の積み重ねなのです。

皆さんの人生も、これから幾度とない試練が立ちはだかるでしょう。

それでも、決してあきれらめない! やり続ける! そういう姿勢が大切だと思います。

あきらめない! やり続ける! そうやって一生懸命努力を続けている人には、必ず応援してくれる人や、助けてくれる人が現れます。

どんな困難があっても、自分を信じ、自分の人生を大いに楽しんでください。

私たち駒込小学校の先生たちは、どこにいてもずっと皆さんを応援しています。

最後になりましたが、保護者の皆様におかれましては、心よりお子様のご卒業をお祝い申し上げます。この小学校の6年間は、人生の中でも変化の大きい6年間です。お子様方を一番そばで温かく見守り、たくさんの愛情を持って育てていただいたこと、大変なご苦労だったことと思います。

これまでの子育てに対し、心より敬意を表すとともに、本校に対する温かくそして熱いご支援・ご協力に感謝し、心から厚く御礼申し上げます。

結びになりますが、卒業生全員の前途に幸多かれとお祈りし、式辞といたします。

令和5年3月22日

古河市立駒込小学校長 鈴木 昭博

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